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原子力潜水艦浮上せず

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販売元:角川書店
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洋画メモ、NO,35,NHKBS

1978年、ユニバーサル、テクニカラー、シネスコ?、110分

原題- Gray Lady Down

制作- ウォルター・シリッツ、監督- ディヴィット・グリーン、

撮影- スティーブン・ラーナー、音楽- ジェリー・フィールディング

出演- チャールトン・ヘストン、ディヴィット・キャラダイン、スライシー・キーチ

スティーブン・マックハッティ

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「スターウォーズ」が流行っているころ公開されていたのを思い出す。映画館に掛けられた看板まで記憶しているが、分かりやすい率直な邦題ゆえ、あえて観なかったものだ。それにどこかで、ミニチュア特撮が良くないと聞いたような気がする。だから観るまでもないかと捨てていた作品だ。

だが、放送されたのを機会に録画して観ることにした。

やはり潜水艦や潜水艇のミニチュア特撮は「レッド・オクトーバー」や「Uボート」などと比較してレベルの低い撮影だった。

ミニチュアが小さすぎる。潜水艦は恐らく3メーター位のサイズ、潜水艇にいたっては30センチくらいのものだろう。その小さい潜水艇がプワプワとクラゲのように深海を動いていて水圧を感じない、重量感がない。

「Uボート」で使われた潜水艦ミニチュアなど、10メートル近い大きさのもので、圧倒的実写感があったものだが。

ただし、ちゃんと水槽の中にミニチュアを沈めて撮影されていて、そういう所はしっかりとしていた。

が、いかんせん、ミニチュアが小さいので、あちこちから噴出す空気の泡が大きくて、巨大感がない。

とはいえ、円谷英二やその弟子たちのように、スタジオの中にニセモノの海中を作って撮影するものよりはマシだった。

映画の内容については、盛り上がりに欠けていた。観終わって「なーんだ、これだけの話」というもの。

キャラダインのキャラもいつもとおり、上官に逆らうスタンドプレイタイプの人間で、これはもうヒーローのステレオタイプと言っていい。あの当時の映画だから許せるが、今となっては、映画では使い古しの人間像だ。自己犠牲もカビ臭い。第一、キャラダインが一人で潜水艇に乗り込んだところで、自分の命を犠牲にするだろうということが予想できて、先がミエミエだった。

実際に存在する救命艇にしても、メカ的な紹介が一切無く、救出もウソみたいである。 潜水艦にドッキングした際のハッチ部分の接合のシカケや通路の排水方法なども見せれば、緊迫感が増したと思う。

ただチャールトン・ヘストンが、時々、弱い面を見せる人間だったのがよかった。

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コメント

スタンリーさん、こんにちは。いつもコメントをお寄せ頂き、ありがとうございます。この映画は私も先日のテレビ放映で、はじめて観ました。
仰る通りで、ドラマ的にも平凡でしたし、特殊撮影も迫真感に乏しいと私も思いました。
スタンリーさんのお詳しい解説を拝読して、なるほどと納得しました。私も、せめて、ドッキングの時、ハッチ部分をどうやって結合するのかぐらいは見せて欲しいなぁと、その時思いながら見ていました。

投稿: アスカパパ | 2008年7月14日 (月) 17時51分

アスカパパさん。こんばんは。
潜水艦が浮上して貨物船と衝突した理由やヘストンの葛藤、副艦長のジレンマなどみんな中途半端な感じでした。
「眼下の敵」など、撮影の小細工を使わなくとも面白い映画になっていましたのですが。
ドッキングシーンはほんとうにどうなっているか疑問です。磁石でくっついているわけではないのですから。
でも、今、再考してみると当時の軍事機密で紹介できなかったかもしれません。

投稿: スタンリー | 2008年7月14日 (月) 20時51分

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