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タクシードライバー

タクシードライバー コレクターズ・エディション DVD タクシードライバー コレクターズ・エディション

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2008/05/14
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洋画メモ、NO,26、NHKBS

1976年、コロンビア、114分

第26回カンヌ映画祭、パルムドール賞

制作- マイケル、ジュリア・フィリップ、監督- マーチン・スコセッシ、

撮影- マイケル・チャップマン、音楽- バーナード・ハーマン

出演- ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ハーヴェイ・カーテル

ジョディ・フォスター、アルバート・ブルックス

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アメリカン・ニューシネマにおける最後の作品ということだが、私はカテゴリーを気にしないで映画を観るので、特に意識せず楽しめた。 なお、ウィキペディアによると、信頼できない情報だが、アメリカン・ニューシネマという言葉を使っているのは日本だけらしい。

コロンブスの卵ではないが、このような手法の作品はスコセッシでなくとも誰かが制作しただろうと思う。

けだるいサックスの音楽はバーナード・ハーマン最後の作品であり、彼の過去のクラシック系のフルオーケストラの作品を思うと、ずいぶんと意表をつく音楽でユニークだ。

最初から劇的な場面もなく、始まってしばらくは淡々と話が進んでいくが、マイケル・チャップマンの撮影がいいのと、デ・ニーロがなにかヤバイことを始めそうな雰囲気と期待で席を立とうとは思わない。

タクシー内の撮影はフロント・プロジェクションなどを使わず、オールロケであり、フロントガラス前面からの撮影は撮影車からタクシーを牽引して撮影していると思われるが、パッセンジャー・シートからの撮影はどのようにしたのだろうか。夜間では、照明などの設置も難しいだろうと思うが、たぶんドアの外にカメラを固定し、撮影しているのだろう。

あるいは縦半分こにカットしたタクシーを車高の低いトレーラーに乗っけて撮影するという手も考えられる。このほうが安全だが。

スコセッシ自身が、妻の浮気現場にタクシーを連れていく客として出演しているが、映画の中ではデ・ニーロより危なそうな人間に見える。

彼の言葉が早口で、あれがブルックリン訛りというのだろうか。英語が聞き取りにくい。黒澤の「夢」では、ゴッホを演じたが、アメリカでの上映では彼のブルックリン訛りで笑いが起こったという。

さて、私はガンマニアではないのだが、彼の購入した銃をメモする。

・S.and.W、M29(マグナム44弾使用)  6発入り 350ドル

・38口径・スナブノーズ             6発入り 250ドル

・コルト25自動拳銃               6発入り 120ドル

・ワルサー38口径?自動拳銃        8発入り 150ドル 

さらに、でかいマグナム用のホルスター40ドルを支払っている。

ちなみにマグナム44という名の銃は無いそうで、知らなかった。

合計910ドルの出費だが弾の代金を入れると1000ドルというところか。 1975年当時のドルはいくらか覚えていないが、200円として20万円だ。 安いか高いか不明だが、それくらいの金は持っていただろう。

彼は現場でまずスナブノーズでスポーツの腹に一発見舞っている。

アパートの管理人にはマグナムを一発右手に当てる。

アパートまで追ってきたスポーツにマグナムを一発撃っている。

ここでデ・ニーロはマグナムを床に落としてしまう。まだ4発残っているのだが。

スナブノーズでまたスポーツに一発撃つ。管理人の右腕を一発撃つ。管理人の右手をナイフで刺す。

そこにメガネの男が来て、デ・ニーロは2発の弾を首と右肩に受け負傷、同時にスナブノーズを床に落とす。

キレれたデ・ニーロはコルト25で、ほぼ6発全弾メガネに撃ち込む。

すると管理人がしぶとく襲い掛かり、デ・ニーロは管理人がもっていたスナブノーズらしきリボルバーを奪い取り、頭にとどめを刺す。

呆然自棄となった彼は自殺しようと、管理人の銃で自分の頭に向け引き金をひくのだが、弾切れ。 

自分が袖にセットしていたワルサーもなぜか弾が入っておらず死ねなかった。

尚、コルトとワルサーは私にはバトルシーンでの見分けが難しく、使用の順番は逆かもしれない。

デ・ニーロはモヒカン刈りになるが、あれは「エクソシスト」などの特殊メークアーティストのディック・スミスによるものということだ。私は凝り性のデ・ニーロのことだから、本当にモヒカンにしたものとばかり思っていた。あれがカツラとは。

映画のエンドロール最後のページには亡くなったハーマンを讃え、再び彼の名前が刻まれている。

それには1911年7月28日--1975年12月24日となっているが、なぜか両日とも資料の日付とは1日ずれている。

           

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コメント

おっ、タクシードライバーですか。あの頃のデ・ニーロは細かったですよね~。あのモヒカンはカツラでしたか?!「アンタッチャブル」では前髪を抜いてカポネを演じたのに・・・・。
アメリカン・ニューシネマは明確な定義がないのですよね。どれを含めるかどうかは個人の好みみたいですね(笑)。狭く見ると、「ファイブ・イージー・ピーセス」までだと言う人もいるようですし(汗)。
>私はガンマニアではないのだが
いえいえ、マニアックな観察力に感服しました。

投稿: マーちゃん | 2008年6月 3日 (火) 21時14分

マーちゃん。こんばんは。
ニューシネマとかヌーベルバーグとかありますが、特別、私、感じませんね。面白いものはおもしろいんですよね。
「ファブ・イージー・・・・」のこともウィキに書いてありました。
さすが、スルドイですね。
私といえば、「イージーbicycleライダー」もまともに観ていません。
スンマソン。若きニコルソンが出ているのに。
マーちゃんからショッガンでブットバされそうですね。dash

投稿: スタンリー | 2008年6月 3日 (火) 21時44分

ショッガンでなくて、ショットガンですね。散弾のヤツ。
「イージーライダー」では撃たれたらハーレーごとブッ飛んでいましたね。
私はホンダのゴリラで走っています。
50シーシーだからハーレーの26分の1ですな。

投稿: スタンリー | 2008年6月 3日 (火) 21時49分

「ファイブ・イージー・ピーセス」、「タクシードライバー」
どちらの意見もあるみたいですね。
ちなみにはじまりは「俺たちに明日はない」だとか。。。
でも「タクシー~」は、案外オーソドックスな作りですよね。
そこが私も好きなトコですが。。笑
ラストのミラー越しのやりとりなんてボギーが好きそう。^^

投稿: ぱんだうさぎ | 2008年6月 4日 (水) 21時19分

ぱんだうさぎさん。こんばんは。
ニュー・・・がつく邦画というと大島渚とか今村昌平なんかでしょうか。でも私は黒澤の「蜘蛛巣城」も彼の作品の折り目にあたる、新しい波ではないかと思います。
「タクシードライバー」のルームミラーを使ったラストはちょっと小粋でしたね。ボギーだと煙草を吸いながらのシーンになるかも。笑
タクシー料金を受け取りませんでしたが、ちゃんと受け取ってもいいシーンになったと思います。
向こうの撮影はちゃんと2つのテークを撮るんですよね。
試写のアンケートでどちらか決めるんです。

投稿: スタンリー | 2008年6月 4日 (水) 22時33分

伝説の名画ですね、大好きな映画です。
モヒカンは、カツラ・・・・は、井筒監督がラジオで話していてビックリしました。
当時で、あのリアリティ。
アメリカ映画界の底力に恐れ入ったとか。
あのラストの襲撃は「現実」なのか「妄想の暴力」なのか、色々論議があって楽しめる映画です。

昔読んだ評論によると、あの名サックスは、実はトム・スコットではないともあったのですが、真相や如何に?

投稿: つのきち | 2008年6月 7日 (土) 22時23分

つのきちさん。こんばんは。
現実か妄想か・・・そういえば、ラストでモヒカンでないのは1年ほど後だとしても、なるほどそういう議論もあったのですね。
サックス奏者はどなたかは知りません。すみませんです。でも観てから、あの音・フレーズが耳にこびりついています。
車を運転していてマナー悪いやつを見るとこの曲が聞こえてきて、トラビスみたいに撃ち殺してやりたくなります。あぶねーアブネー。笑

投稿: スタンリー | 2008年6月 7日 (土) 23時38分

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受信: 2008年6月 7日 (土) 22時25分

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