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エアポート‘05

エアポート ’05 DVD エアポート ’05

販売元:アルバトロス
発売日:2005/10/07
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洋画メモ、NO,30、レンタルDVD

2004年、米国、アルバトロス、LBビスタ、98分

監督- ジェイ・アンドリュース、

出演- アントニオ・サバド、マイケル・パレ

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レンタル店で「大空港」と一緒に借りたのがこの映画で、最新の航空パニック映画で、航空ファンとしてどれだけ劇中にいい加減な描写がしてあるかをチェックするという、小姑的発想の目的で観た。

タイトルに「エアポート」と冠してあるが、これは日本の配給会社がかってにつけたもので、ジョージ・ケネディーが連続出演しているエアポート・シリーズとは全く素性の違う映画である。 原題はクラッシュ・ランディングだったと記憶する。

予想していた通り、脚本、演出、CGはC級で、映画学科の卒業制作というレベルであった。音楽はマアマアだった。

おかしな描写は以下の通り。

●冒頭、プロペラ機(プアなCG)が道路に不時着するのだが、主翼が電柱に衝突しても全く破損せず、当たった電柱のほうが折れていた。飛行機の機体というのは地上の建築物と比較すれば紙のようなもので、翼は折れ、コナゴナになる。

●この主人公のパイロットは不時着するというのにシートベルトをしていない。

●金持ちの娘の誕生パーティーを、チャーターした747ジャンボのラウンジで催すのだが、離陸前に既に料理や酒などの食器がバーのカウンターに並べてある。離陸や上昇中にひっくり返っちゃうでしょうが。

●747の二人のパイロットがシートベルト(両肩に2本掛けるタイプ)をしていない。 

 なお、車の運転シーンでも役者はベルトをしておらず、これはアメリカの映画倫理委員会かなにかの規定で着用が決まっているのではないだろうか。極悪非道の悪党でも、映画の中ではちゃんとシートベルトをしているのをよく見かける。

●キャプテンがタワーとの無線交信をしている。これはコ・パイの役。

●離陸開始でパワーレバーをフルパワーの位置からアイドルに戻している。ここでは爆笑してしまった。

●このパワーレバーが2本しかなく、コクピットはエンジンが四つの747ではない。このエラーはキムタクがコ・パイ役となったテレビドラマでもあった。離陸のときの実写映像も747ではなかった。767か777だった。

●台風によって悪化した気象条件により、無線交信が不能になったと説明しているが、こんなことはありえない。デリンジャー現象という太陽活動による無線障害の説明にすべき。脚本家に知識がない。取材をしていない。

●一発の銃弾で燃料漏れが起こり、ガス欠・飛行続行不能となるが、タンクはいくつにも分割されていているので、そのうちの一つが漏れても航続距離が少し短くなるだけである。

●不時着では、火災を心配する地上の軍人のひとりに、「燃料はカラだから大丈夫だ」とチーフが言っているが、燃料タンクはカラになったほうが気化して爆発し易く危険である。

飛行機以外のミス。

テロリストがトランクに隠れた主人公に向って自動拳銃を発射するのだが、連続で50発ほど撃っていた。このいい加減さにはあきれた。

弾倉を入れ替えるときが、もっともアクションの盛り上がりや脚本の面白さを発揮できるところなのだが。

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コメント

そう言えば先日エアポート02だったか03だったか?
テレビでやってました。観なかったのですが別物だったようです。
そういえば一時期、“エアポート”というタイトルは
“ドラゴン”というタイトル並んで重宝されてましたね~。
でも21世紀に入ってもまだ重宝されてるとは。。笑airplane
弾倉入れ替えは、アクションの見せ場ですものね。
そのあたりの考証はしっかりやって頂きたいですね。
西部警察もあきらかに入れ替えせずに何十発撃ってたときが
ありましたもの。。

投稿: ぱんだうさぎ | 2008年6月20日 (金) 10時52分

ぱんだうさぎさん。こんにちは。
今日はお休みですか。そちら、雨はだいじょうぶですか。
「エアポート」がついている映画はほんとう、たくさんありますね。日本人の耳に心地よい言葉なのでしょうね。
ドラゴンの映画も乱造されましたね。そもそも中国語ですけどね。coldsweats01
コンコルドでシルビア・クリステルの出るのも確認してみます。窓から照明弾を発射するとぱんださんから聞きましたので。たしかに窓は開きますけどね。

シュワちゃんの使うマシンガンも何百発も弾が入っていますね。impact

投稿: スタンリー | 2008年6月20日 (金) 11時25分

ふふ、ほんと邦題って安易なのがありますよね。
しかしスタンリーさん、操縦室関係?お強いですね(笑)。
製作者はレバーまで見てる観客がいる事を念頭において作らないと、大変です(笑)。

投稿: バルおばさん | 2008年6月21日 (土) 00時17分

パルさん。おはようございます。
邦題にはほんと、すごいタイトルのものがありますね。
テレン・ヤング監督のもので「空手アマゾネス」なんてのがありましたね。内容は結構マジメなものだったはずですが。
旅客機の操縦はあこがれますね。ゲーム機では満足できません。
日本航空のシュミレーターを動かしたいんです。
1時間100万円くらいの経費だとか。down

投稿: スタンリー | 2008年6月21日 (土) 08時57分

今晩は。
本作品と関係なく「エアポート77」に付いて質問させて下さい。ジャンボ機自体、そもそも水(海)に浮きますか?。映画はバミューダ沖で沈むのですが・・。

投稿: ロンリー・マン | 2008年8月15日 (金) 22時17分

ロンリー・マンさん。こんにちは。
「エアポート77」はまだ未見ですが、75と一緒に
観たいと思っている最中です。
旅客機は上空では与圧するので、客室の機密性はまずまずですね。しばらくは浮いているはずです。
でも宇宙船と比べたら、隙間だらけなので、着水するとしだいに
海水が浸入して、沈んでいくでしょう。30分くらいのものだと思います。
この映画を観て、また分析してみたいと思います。

もしこの映画の747が無傷というのはありえないでしょうね。
767が不時着水した記録映像がありますが、翼はバラバラになっていますね。
着水速度は250キロほどなので、水面は堅い地面と変わらないですね。

投稿: スタンリー | 2008年8月16日 (土) 09時08分

ありがとうございます、助かりました。

投稿: ロンリー・マン | 2008年8月16日 (土) 09時28分

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