« ちょいと小津映画「早春」 | トップページ | 日本沈没 »

娘・妻・母

娘・妻・母 DVD 娘・妻・母

販売元:東宝ビデオ
発売日:2005/07/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

邦画メモ、NO,29、NHKBS

1960年、東宝、東宝スコープ、カラー、122分、肌色がどぎつい

監督- 成瀬巳喜男、脚本- 井出俊郎・松山善三、撮影- 安本淳

音楽- 齋藤一郎、美術- 中古智、

出演- 三益愛子、杉村春子、原節子、高峰秀子、森雅之、宝田明、

団令子、草笛光子、小泉博、淡路恵子、加藤大介、仲代達也、

上原謙、太刀川寛、中北千枝子、笠置衆

---------------------------------------------------

Amazon.co.jp
   東京・山の手に住む、とある中流の家族。一見何不自由ない生活ではあるが、ことお金の問題に関しては家族の皆がシビアに接してしまい、やがてはそれがもとで家族の絆に亀裂が生じてしまう……。母親に三益愛子、長男の妻に高峰秀子、出戻りの長女に原節子など、名匠・成瀬巳喜男監督が時の東宝オールスター・キャストを揃えて豪華絢爛に奏でたホームドラマの秀作で、その年の同社の興行トップになった大ヒット作でもある。内容そのものは「所詮、家族も他人」といったものだが、そこをお金絡みで繋げながら描いていくあたりが、自作にお金の問題を持ち込むことが多かった成瀬作品(監督本人も若い頃など、お金には相当苦労していたとのこと)ならではともいえるだろう。高峰秀子と原節子、新旧成瀬映画のヒロインが顔合わせというのもファンには嬉しいが、両者の共演そのものも15年ぶりであった。(増當竜也)

---------------------------------------------------

豪華絢爛キャストでゲップが出る思いであった。

ただし、上原謙や笠置衆などは、ほんのチョイ役でモッタイナイ使い方。低予算でヒット作を造る巨匠・成瀬監督のワガママが通ったか、あるいは会社の作戦に引っ張り出されたのかもしれない。

「浮雲」で死に別れた森雅之と高峰秀子が、別の次元では平凡な夫婦となっていた。高峰は単なる嫁の地味な存在だが、マンガに描くとサクランボの実のようなかわいらしい彼女の目は健在。

出戻り娘に金銭トラブル(成瀬監督の好きな話、森雅之はまた金で悩む)、老いた母の問題、嫁・姑問題と、小津監督のテーマでも使えそうな話。

兄弟同士で母親の行き先を決めかねるという問題は「東京物語」にチョイト似て無くもないが、小津だったらどう撮るだろうか。この映画のような家族会議というドライなシーンは使わないかもしれない。

小津の音楽には対位法的使い方、つまり、寂しいシーンで明るい音楽を流すというテクニックを使うが、この映画でも三益が深夜、寝床で悩んでいるシーンでは、あのズンタッ・ズンタッというリズムの「サセレシア」を流すかもしれない。

その三益さんや杉村さんというベテラン女優の使い方だが、控えめに感じた。特に三益さんというウマイ役者さんが、演技を抑えられた感じでもの足りなかったが、逆にこれが成瀬演出の妙かもしれない。

この二人の大女優さんも、小津がメガホンを取っていたら、もっとコチコチの演技だったかもしれない。

原節子に仲代達也が年齢の差を越えて惚れてしまう。まあ、むりもないことで彼女は40歳近いのだが相変わらずキレイ。

原節子のキスシーンを初めて見た。その相手の仲代さんは役者冥利につきる出演。

|

« ちょいと小津映画「早春」 | トップページ | 日本沈没 »

邦画メモ」カテゴリの記事

コメント

豪華キャストですねぇ。杉村春子さんと原節子さんは「わが青春に悔なし」では義理の親子を演じていましたね。ホームドラマで、年間トップの興行収入というのは珍しいですね。東宝でか・・・でも凄いですよ。原節子さんは演技も上手ですよね~。早々と引退した潔さがカッコイイです。

投稿: マーちゃん | 2008年5月14日 (水) 21時26分

マーちゃん。こんばんは。
そうでしたね。「わが青春・・・」で二人は共演していました。
高堂さんが義理のお父さんでした。
あのシーンはすごかったですね。キツイ農作業なんか。
GHQの検閲官はここで眼が釘づけになったそうですよ。
分かるんですねアメリカ人にも、
この映画での原節子さんは小津映画そのもの。控えめで上品、なぞの微笑みを絶やしませんでした。
そりゃー仲代さんも私もコロットといきますやね。

投稿: スタンリー | 2008年5月14日 (水) 22時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/20945624

この記事へのトラックバック一覧です: 娘・妻・母:

« ちょいと小津映画「早春」 | トップページ | 日本沈没 »