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少年忍者風のフジ丸

アニメ/東映動画アンソロジー 劇場編 アニメ/東映動画アンソロジー 劇場編
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日本式リミッテドアニメの草分けというと「鉄腕アトム」であり、1963年から始まった。

子供にはリミッテドされた動画はさほど気にならず、私もアトムは夢中になって観ていたものだ。

だが、時々アトムが飛んでいるシーンや歩いているシーンに、いつも全く同じ動きのシーンがあることには気が付いていた。

これは当時の虫プロで行われていたバンクシステムというもので、エピソードが毎回違っても、共通で使えるシーンのセル画をプールしておき、そのつど使いまわすという合理化対策の結果である。

また、「宇宙戦艦ヤマト」のように、風景バックのセル画の上に飛行機や宇宙船の絵のセル画を乗せ、上の一枚だけを移動させて、飛行シーンを撮影する方法や、停まったままの人物の顔をジーット何秒間も見せる方法も虫プロが始めたテクニック?だと思う。

こういうやり方に疑問を感じ、いやあれはアニメではないと憤慨して制作されたのが「鉄腕アトム」より少し後に放送された東映動画の「狼少年ケン」である。

このテレビアニメは明らかに虫プロ式リミッテドアニメより、劇場アニメに近い出来具合で、一本あたりのセル画の枚数も「鉄腕アトム」よりはるかに多いと推測する。

当時の東映動画のスタッフの人数は虫プロより多かったかもしれないが、 やはりたいへん無理をしたアニメだったと思う。

東映動画といえば、虫プロよりもずっと以前に発足され、ディズニーアニメに追いつけ追い越せという精神で劇場フルアニメーション「白蛇伝」などを制作した実績を持つ集団である。

そのスタッフには、高畑勲、大塚康生、宮崎駿などが活躍していたことは知られている通りだ。

私は当時、「狼少年ケン」や、その後に放送された「少年忍者風のフジ丸」も良く観ていたが、6歳の子にも、動きが細かい手の込んだアニメだなと分かった。これは私だけでなく、子供たち全員が感じていたことだろう。だから東映動画の当時のスタッフの努力は報われていると思う。 その精神と技術は現在のジブリ作品で花が開いている。

特に「フジ丸」は「アトム」よりもずっと動きが滑らかだった、顔の表情がよく変化した。飛んだり跳ねたりダイナミックだった。その映像が大人になった今でも、記憶に刷り込まれている。

今回、ユーチューブで、その「フジ丸」のオープニングを再見することができた。

やはり素晴らしいアクションで、記憶に間違いがなかったことが分かった。

決してフルアニメーションではないのだが、独自のテクニックで、ダイナミックかつ実に滑らかに見える。

それに自然界の物理や人間・動物の体の生理的な動きが良く研究されているのが分かる。

驚いたのはカラー映像であったことで、たぶんオープニングフィルムだけのものかもしれない。私の家のテレビは白黒だったので、本編もカラーかどうかは不明である。

-「少年忍者風のフジ丸」のオープニング-

http://jp.youtube.com/watch?v=xvybOuIjiHE&feature=related

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ユーチューブで「風の忍者フジ丸」と「狼少年ケン」を見ましたよ~。「風の忍者フジ丸」はよく出来たアニメですね。今見ても、違和感がありません。「狼少年ケン」はかろうじて覚えています。フジ丸もケンも、身軽ですね~。木から木へとサルのように飛び移っています。オープニングで流れる歌にスポンサー名が入っているのには驚きました。

投稿: マーちゃん | 2008年5月21日 (水) 09時40分

マーちゃん。おはようございます。
「フジ丸」のオリジナルタイトルを間違えました。いま修正したとこです。すみません。
「ケン」や「フジ丸」のアニメの動きは「もののけ姫」や「ルパン・カリ城」などを思わせますね。技術がずっと生きているんですね。
あの当時、私は映画「わんわん忠臣蔵」も観ていますが、これもよかったですね。
そうです、アニメソングにスポンサー名が入っているです。
「鉄人28号」の歌にも最後にグリコが入っていましたよ。
あの当時。服部公一さんや小林亜星さんがいい歌作っていますね。「狼少年ケン」の歌は寺内貫太郎のオヤジが作ったんですよ。
♪「ボボンバ・ボン」、「ケーン」

投稿: スタンリー | 2008年5月21日 (水) 09時54分

おお、白蛇伝や狼少年ケンだわhappy01
6才より上だった私はよく覚えてますとも。
白蛇伝はアレは当時としては最高技術だったと思います。
パンダの歌なんて今でも歌えます、えっへん(意味ないけどね)。
ケンには片目の超クールな狼が脇を固めてて?カッコよかったです。

投稿: バルおばさん | 2008年5月22日 (木) 23時48分

先日、BSで「空飛ぶゆうれい船」を初めて見たのですが、
そのクオリティにびっくりしました。これが40年前に作られていたとは・・。
若き日の宮崎駿が作画スタッフにいたと言う話も頷けますね。
私も「ヤマト」は質の悪さに辟易して見なかった人間です。
周囲にはファンが多いので普段は黙っていますけど。(笑)

投稿: BIGSTONE | 2008年5月23日 (金) 01時04分

パルさん。おはようございます。
「白蛇伝」は森繁さんと宮城まり子さんが吹き替えていましたね。でも、ちょっとしか観ていません。この次ぎマジマジと観ます。「白雪姫」と同じテクニックが使われています。ムチャクチャ細かい動きですね。
「ケン」はあの主題歌が強烈ですね。東映動画の動物たちがまたカワイイんです。たぬきなんか。

投稿: スタンリー | 2008年5月23日 (金) 09時31分

BIGSTONEさん。ありがとうございます。
「空飛ぶ幽霊船」、見逃しました。残念。
「ホルスの冒険」、「ぱんだこばんだ」も未見です。
でもレンタルショップにはありますね。これも観なくては。
私もヤマトの悪口は人の前では控えています。
西崎氏と松本氏の確執もなんかイヤですね。

投稿: スタンリー | 2008年5月23日 (金) 09時36分

フジ丸懐かしいですね。当時、ご近所の薬局のおじちゃんが、
「フジ丸の“フジ”は日本一になるようにと富士山からとったんだよ」
と聞かされていたので、その事を書こうと思って、
念のためウィキペディアを見たら、なんと!スポンサーの
藤沢薬品工業の名前から取ったと書いてある。苦笑
大人って信用できない。。しかも取引先じゃん!苦笑

投稿: ぱんだうさぎ | 2008年5月24日 (土) 11時06分

ぱんだうさぎさん。こんにちは。
原作は白土三平らしいんですが、ウィキの情報もチョット眉唾のところがありますので、ひょっとして薬局のおじさんのとおりかもしれません。フジ丸ってすぐ浮かぶ名前ですからね。笑
このアニメの終了後、忍者のレクチャーがありましたね。
あれも面白かった。ユニークな番組構成でした。

藤沢薬品もまたフジ丸をリバイバルさせれば、株も上がると思いますがね。 広報部の人、このアイデア料、私に頂戴。笑

投稿: スタンリー | 2008年5月24日 (土) 11時29分

風のフジ丸は第一話のみカラーで作られました。
全部カラーで作られていたら(当時ではありえない)今でもDVDが出たかも^^ビデオテープではカラー版が売っていました。白黒版全話発売してほしいです。また作画監督の楠部大吉朗さんはのちのレインボー戦隊ロビン、サイボーグ009の作画監督木村圭市郎
さんのアクションの原点になっていた方で、こんな時代にもう一度正義の味方のフジ丸の新作を作ってほしいです。

投稿: ソルボンヌ | 2009年12月12日 (土) 11時52分

ソルボンヌさん。ようこそ。
第一話のみカラーだったのですね。たぶん、パイロットフィルムとしての役割があったのかもしれません。おっしゃるとおり、全話を再見したいものですが、フィルムがちゃんと保存されていることを切望します。
ロビンや009は小学生だった当時、なぜか私は観ていませんが、アニメよりアメリカの特撮番組に関心が向いてしまったためかもしれません。でも東映アニメから派生した動画演出は、少ないコマ数でフルアニメに近い効果を出していて、目を見張りますね。

投稿: アラン・墨 | 2009年12月12日 (土) 23時47分

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