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暴行

藪の中
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

洋画メモ、NO,22、NHKBS

1963年、MGM、パナビジョン、白黒、画質良、約97分

原題- OUTRAGE

監督- マーティン・リット、脚本- マイケル・カニン、

原作- 芥川龍之介、

制作- A・ロナルド・ルービン、撮影- ジェームズ・ウォン・フォン

出演- ポール・ニューマン(三船)、E..G.ロビンソン(上田)

ウィリアム・シャトナー(千秋)、ハワード・ダシルバ(志村)

クレア・ブルーム(京)、ローレンス・ハーヴェイ(森)

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黒澤「羅生門」のリメーク。といいたいところだが、「羅生門」を元にした舞台劇を映画にしたものらしい。だから、エンドロールには黒澤・橋本の名は無い。

ただし、芥川の「藪の中」を原作にしたというクレジットはある。

しかし、撮影にあたっては、宮川一夫のカメラをかなり意識しているように思えた。

日本の撮影術にハリウッドが負けるものか、というところである。だからこの映画には、およそ撮影テクニックのあらゆる手法が使われて、それは完璧に行われている。 

これは映画学校の教材としていいかもしれない。

一箇所どうやって撮影したのか分からないカットがあった。 それは倒れて死にかけている夫の横顔のクローズアップからカメラは空に向けてチルトし、木立の廻りをぐるぐると回転するところだ。 ノーカットである。

駅のシーンはスタジオ撮影だが、バックはすばらしい雷雲のカキワリで、さすがハリウッドである。

俳優さんはみんな芝居がうまく、安心して観られた。

黒澤「羅生門」で巫女(本間文子)の役はネイティブのシャーマンが演じていた。

クレア・ブルームという京マチ子役の女優さんも結構うまかったが、少々舞台役者的で演技がクドかった。

ただし、私には「羅生門」の三船と京の演技もダイナミックすぎてクドいと感じたものだが。

ポール・ニューマンのスペイン語ナマリの英語はうまいもんだ。まさか吹き替えではあるまいが、本人はあんな声をしていたか私の記憶にない。彼の映画をあまり観ていないので。

やっぱり黒澤の「羅生門」とは違う。 脚本家も監督もそう言いたいのではないか。

黒澤映画解説本にでている、この「暴行」についての評価は低く、思い出したくもない書き方をされている。 もっとも「荒野の七人」にしても、たいてい良く書かれていない。

しかし黒澤の「羅生門」という映画がもしも無かったら、それなりに評価されていた映画かもしれない。

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コメント

P・ニューマンの声は、本人のモノだとは思うのですが、ドスを聞かせる為か、ちょっと作っているような感じですね。あと、顔はあんな細長かったっけ?と思いました。痩せていたのかもしれません。
黒澤監督の「羅生門」と切り離してみると、なかなかの秀作ですね。ただ、朽ちた羅生門が「暴行」では駅のホームになっているのはちょっと・・・・。それと邦題の「暴行」というのは、いかがなものかと・・・・

投稿: マーちゃん | 2008年4月10日 (木) 20時29分

マーちゃん。こんばんは。
私は最初、ニューマンと気づきませんでした。
そうです。メークのせいもあるけど
、かなりシェープアップの顔でしたね。
声はアンソニー・クインがザンパノの役を
やっているような発声でした。 
シー、乱暴な男の声はああなるンダゼ。セニョリータ。

アウトレージはレイプより広義的で法律的な言葉だと思います。
日本語の「暴行」がよくないのですね。
駅のホームは朽ちた教会でもいいと思います。
教会は大事にされるからそれはありなかな。

投稿: スタンリー | 2008年4月10日 (木) 21時26分

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