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暖簾

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販売元:東宝
発売日:2005/11/25
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邦画メモ、NO,27、NHKBS

1958年、東宝-宝塚、シネスコ、白黒、123分、画質良

監督- 川島雄三、原作- 山崎豊子、劇化- 菊田一夫、

脚本- 八住利雄、音楽- 真鍋理一郎、撮影- 岡崎宏三

出演- 森繁久弥、山田五十鈴、乙羽信子、浪速千栄子、

中村雁治郎、環三千代、扇千景、中村メイ子、山茶花究

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面白かった。森繁は親子二代の二役をこなすが、相変わらず芝居のタイミングがよく、テンポがいい。即興的なところもいつもどおりで、それがアブナッカしくない。

森繁のインプロビゼィションは、丁稚の頭をポンポン叩くところが傑作であった。

あの人のことだから、リハーサルより1発多くひっぱたいているかもしれない。

大阪商人の話であり、大阪弁をしゃべっているせいもあり、なんとなく「夫婦善哉」を思い出す。 どちらの映画にも偶然、昆布を煮るシーンがある。

森繁と山田の婚礼の夜のシーンが面白く、あんな結婚は見てる方も逃げ出したくなる。

山田五十鈴の花嫁は40歳くらいに見え、新婚生活では鬼嫁であるが、子供ができてからしだいに角がとれていく。

昆布の入札取引の現場も面白く、いまでもああいうものだろうか。勉強になった。

いずれ雁治郎の息子の嫁になる扇千景が出ていたが、宝塚出身女優であることは雰囲気で分かるものだ。

川島監督の映画は「貸間あり」、「幕末太陽伝」、「州崎パラダイス」とこの映画で4本目を見たが、45歳で亡くなったにしては結構多作で、もっと作品を観たいものだ。映画会社、配給会社はソフト化をもっと進めるべきだと思う。

追記:台風のシーンでは家屋が暴風雨にさらされるカットでミニチュア特撮があった。電柱のトランスが火花を噴くなど手がこんでいて水準の高い撮影だった。東宝なので円谷のグループの担当かもしれないが、この水準を怪獣映画などにも保ってもらいたかった。

追記:妹役の環三千代も宝塚出身だと思う。 小津の「秋刀魚の味」で北竜二の若女房役で出演していた。

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コメント

洲崎や太陽傳の同監督だから悪い筈がないどころかひょっとして邦画最高作と言っては言い過ぎ?。ただ間違いなく言えるのは森繁映画人生ではトップに違いない。東京映画は地味なれど良心作が多かったと思うけど今あるのですか?。
何はともあれスタンリーさん、お目が高い、私はすっかり忘れていました。
けど、読めてもなかなか書けませんね(笑)。

投稿: ロンリー・マン | 2008年4月26日 (土) 14時14分

先入観で東京映画(東宝グループ)と言ってしまい失礼しました。厳密には違いますね。

投稿: ロンリー・マン | 2008年4月26日 (土) 15時11分

ロンリー・マンさん。こんばんは。
東京映画、宝塚映画というものの、いきさつがよくわかりませんのです。でも興味があります。要するにプロダクションに東宝が出資した物と同じだと思いますが。
この映画の森繁の評価はおっしゃる通りでのようですね。
「夫婦善哉」の森繁の演技も私は好きです。

投稿: スタンリー | 2008年4月26日 (土) 20時51分

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