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太平洋ひとりぼっち

Movie/太平洋ひとりぼっち(Rmt) Movie/太平洋ひとりぼっち(Rmt)
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邦画メモ、NO,23、NHKBS

1963年、日活、カラー、シネスコ、

監督- 市川崑、 脚本- 和田夏十、 撮影- 山崎善弘

音楽- 芥川也寸志、武満徹、 特撮- 円谷プロ

出演- 石原裕次郎、森雅之、田中絹代、浅丘ルリ子、

ハナ肇、芦屋雁之助

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だいぶ以前観た印象では、ちょっと不可解な映画だなというものだったが、再見してみて、やっぱり実験的な映画だなと思った。

堀江青年の航海中、彼の独り言とともに、カットバックで出航するまでのいきさつが挟まれる。これは映画としては平凡な展開だ。

不可解というと失礼だが、その航海中の描写も、過去の描写も、時には白昼夢のように見える。

厳しい環境で、孤独であるから、精神構造もおかしくなるということだろうか。

そういう時には、武満徹の異次元に迷い込んだような音楽が流れる。

過去のシーンの撮影が面白い。 シネスコ画面では、人物が必ず左か右に偏って写っている。中央に居ることはまずない。 

そのときの照明がおもしろい。 背景は真っ黒かあるいは薄暗く、顔だけにスポットライトがあたったような感じだ。記憶の再現だから、顔しか見えないということだろうか。

妹の浅丘ルリ子も、うつむきかげんで表情がなく、昼間の幽霊のようであり、なおさら白昼夢のようであった。

市川監督はそれがねらいだったのだろうか。

ただ、主人公が積極的な行動のときは、芥川也寸志の明るい音楽が流れ、ホット一息ついた。

(明るい音楽が、芥川氏の作曲だとは断定できないが)

航海に持っていく準備品一覧のノートを見せて、アレコレ詮索しているシーンが遠足に行く前の日みたいで楽しかったが、BSの画面では左端が少しチョン切れていて、品物の名前が見難かった。 なんとかしてもらいたかった。

ヨットの暴風雨のミニチュア特撮は、発足されたばかりの円谷プロ初仕事だということだ。  標準的な特撮で特記するものでもない。

シャープのトランジスタラジオがなつかしい。

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コメント

私はBSで、初めて観ました。裕次郎さんのナレーションの棒読み(ワザとでしょうが)が面白かったです。ほとんど、一人芝居でしたね。暴風雨に遭ったのに、食料品や衣類など、船内のモノが損傷を受けていないのが不思議でした。あんなに水が入ってきたら、ダメージが大きいと思うのですけれどねぇ。

投稿: マーちゃん | 2008年4月 1日 (火) 00時30分

マーちゃん。おはようございます。
今朝、雪が10センチもつもっています。なんということ。
あの大きさのヨットによくあれだけ物資がいれられましたね。
驚きです。
そうです。あれだけ海水が入ったら、電波探知機などもダメになるはずですね。
私は、航海図の航跡を常に見せてほしかったです。
なんだか、あっけなくサンフランシスコについてしまったみたいで。

投稿: スタンリー | 2008年4月 1日 (火) 08時00分

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