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デジタルビデオカメラ

最近観た週刊誌の広告に、篠田正浩監督が写っていて、氏は映画の撮影にデジタルビデオカメラを愛用していると話していた。

あれあれ、映画の撮影はフィルム撮影ではないか。現在は2進法による記憶媒体が発達して、たぶん磁気テープ何ぞは使わないだろうが、デジタル撮影なんかで、フィルムの深みのある陰影と色が、再現できるのだろうか疑ってしまった。

しかし、最近観た映画「デスノート」の制作風景を見てみると、カメラにフィルムマガジンの出っ張りが付いていないように見えた。

恐らく、この映画もデジタルビデオカメラによる撮影なのだろう。

だとすると、出来た映画は、フィルム撮影と何ら変わらない、すばらしい映像ではないか。

私はビデオテープというものは、ニュースやドキュメンタリーでは威力を発揮すると感じても、ドラマの使用には全く認めていなかった。

その理由は、既に私のブログの過去の記事で述べている。http://five-of-nine.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_e0e8.html 

つまり、ビデオテープで収録された時代劇のロケシーンなどは、まるで撮影現場で見学しているみたいで、まったく創作劇としての雰囲気がナッチャいないからだ。

それに、ビデオドラマだけでなく、ビデオ撮影された画像を、一部に合成した映画、「宇宙からのメッセージ」や黒澤の「夢」のゴッホのエピソードなど、こういう手法は、全くの失敗であると認識していた。

というわけで、フィルムを使わない映画撮影というものを聞くと、ビデオ収録のイメージで、ウサンクササを感じていたのだが、現在となっては思考を換えなければならなくなった。 

もう、撮影技術は観客が気がつかないほど進化していた。

そのデジタルシネカメラ(家庭用のデジタルビデオカメラとは性能が違う)は、ソニーとパナソニックのものがあり、映像は35ミリフィルムの撮影密度と変わらないという。しかも、ビデオテープのように走査線が無く、色合い、陰影はフィルムに近い。(撮影後の処理でどうともできるだろう)さらに、倍速撮影も、いのままということだ。

このカメラを使うメリットは大きい。現場はビデオテープ収録と変わらない。

カメラが軽い。高価なフィルムが必要ない。撮影時間に制限がない。すぐラッシュが見られる。それにて、直ぐ撮り直しができる。

これは日本の撮影環境にマッチしているという。昔からフィルムを極端に節約して撮影していたからだ。 

しかし、それはそれで、本番の緊張感が出て、役者やスタッフにもプラスに働いたと私は思うのだが。

アメリカではフィルムは、昔から湯水のように使ってきたので、当分デジタルシネカメラの使用はないということだ。

ただし、最近の「スターウォーズ」シリーズはデジタルで撮影されたという。

ルーカスは、およそ20年前からデジタル化に興味を持っていた。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
スタンリーさんはお詳しいから私ごときど素人が言うのは10年早いですが「デジタルで撮ってもいかようにも編集の際にフィルム・ライクに出来るソフトがある」と言う話を聞いた事があります。そのへんのところ、次回ご教示願いますか?。

投稿: ロンリー・マン | 2008年3月 4日 (火) 07時53分

ロンリー・マンさん。こんばんは。
すみません。そのソフトについては知りませんが、
既に、映画製作が、デシタル撮影で処理されているので、
そのソフトウェアは一般に使われているのでしょう。
たぶんイマジカあたりで開発されたかもしれません。
フィルムですと、編集ではムビオラやカッターやくっつける機械
がありますが、デシタルでは実物がないので、いかようにも
やり直し編集ができますね。
フィルムのキズなど気をつかわなくてもいいですね。
また、なんといっても永遠に色あせしないですね。

投稿: スタンリー | 2008年3月 4日 (火) 19時40分

スタンリーさんは返信が早くいつも驚きです、ありがとうございます。
私ごとですが、45年位前のスーパー8、シングル8兼用のエディターとセメントによるカッターが未だに健在です。と言っても30年は使用してませんが。2年前の話ですが○○カメラに寄ったら「まだフィルム売ってますからどうぞ」と言われた。ウッソー!。


投稿: ロンリー・マン | 2008年3月 4日 (火) 20時08分

ロンリー・マンさん。こんばんは。
いえいえ、ありがとうございます。
テレビもつまらないし、パソコンに向う時間が多いです。
よく、ユーチューブで好きな映像も観ています。
8ミリのフィルムがまだ売っていますか。
特注で作れるのかもしれませんね。
でも高いでしょうね。
うれしいですね。
LPのレコード針も健在ですし。
1回だけ8ミリカメラを回した経験がありますが、
あのカタカタという音がなんともいえませんね。

投稿: スタンリー | 2008年3月 4日 (火) 22時38分

実は8ミリ撮影機で7年前学生に裏切られた経験があります。とある駅前でいわゆる芸術大学の学生らが「マン・ウォッティング」的な卒業テーマを与えられたらしくかなり旧式の固定焦点の8ミリ撮影機で街を撮ろうしているから、私は映写機をあげてしまう訳にはいきませんが撮影機はもう使う事がないと考え同時録音、8倍ズーム、高速は最大64コマの高級機を「家まで取りにくるなら、更に完成したら必ず見せる事」を条件でその学生に只であげたのです。あとは書きません。

投稿: ロンリー・マン | 2008年3月 4日 (火) 23時46分

ロンリー・マンさん。おはようございます。
学生さんたちも、心のすみでは気になっていると思います。
いつか何倍もの結果になって戻ってくるのではないでしょうか。

8ミリではフジやエルモが有名でしたね。
修学旅行では先生が必ず持っていきました。
そのころ既にソニーの家庭用ビデオがありましたが、
50万円くらいしましたね。昭和44年ごろでしたか。
もちろんカメラは別売りでした。

投稿: スタンリー | 2008年3月 5日 (水) 09時10分

スタンリーさん今晩は。
「映画の概念」とは正しくは知りませんがハード的には従来は「フィルムで撮ってフィルムに光を与えて透過させて物体に当てて反射光を見る」が変わって来ますね。

投稿: ロンリー・マン | 2008年3月 7日 (金) 22時45分

ロンリー・マンさん。おはようございます。
最近のスチル写真もデジカメになってしまいましたが、
映画もそうなってしまうのでしょうか。
映写のほうも、CCDの仕掛けを逆にした、デジタル映写機を
備えた映画館もあるようで、画質はどのようなものか、見たことが
ありませんが、なんとなくさみしいですね。

投稿: スタンリー | 2008年3月 8日 (土) 09時40分

同感です。全く悲しくなります。
では映写技師が失業しますね。
長尺のリールが不要でDVD一個さえあれば・・。

投稿: ロンリー・マン | 2008年3月 8日 (土) 10時07分

ロンリー・マンさん。こんばんは。
映写技師も最近の機械は全自動のようで、監視しているだけ
みたいですが、デジタル映写機だと、そうです技師もいりませんね。
どうやらデータは直接映画会社から、ネットで送られるみたいです。
DVDなどもいらないようですね。

投稿: スタンリー | 2008年3月 8日 (土) 19時58分

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