« エド・ウッド | トップページ | 江分利満氏の優雅な生活 »

ローゼンマン逝く

EAST OF EDEN SPECIAL EDITION DVD EAST OF EDEN SPECIAL EDITION

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/08/10
Amazon.co.jpで詳細を確認する

レナード・ローゼンマンが4日に亡くなった。83歳であった。

もう少し若い人だと思っていたが。結構な御歳である。

「エデンの東」のメロディーなど美しいが、この人の真骨頂はテーマ音楽より、劇中に流れる複雑怪奇の音楽にある。

その音楽をつなぎ合わせてホールで演奏すれば、りっぱな現代音楽となるが、ラジカルな不協和音を鳴らすものではなく、あくまでも、和声学、対位法に従ったもので、意味不明なものではない。

その最も特徴ある映画は「ミクロの決死圏」で、潜水艇が血管の中に突入したときの音楽や、抗体が襲ってくる時の曲は、ゾクゾクしたものだ。

神経細胞の光が舞っている神秘的なところなど、必ずハープの音を出し、神様っぽい音楽であった。

テレビ「コンバット」の音楽などは、私の幼少期で、最も音感が発達するころに聞いたわけで、今だに耳に残っている。

サンダースやヘンリーの小隊が、偵察前進しているときの曲、ドイツ軍の現れるときの邪悪な曲(ドイツの国歌をアレンジ)、小走りで退避するときの曲、等々。

最近「コンバット」を見直して、ストーリー、撮影、音楽において、最も印象に残ったエピソードは、

原題「VOLUNTTER」。 邦題は「少年兵」だったと思う。

フランスの少年が、ヘンリー小隊に、一緒に戦いたいと志願してくる話で、この少年は結局、親しく家族のことを話してくれて、チョコレートまでくれたドイツ兵を、最後では知らずに偶然、銃で撃って殺してしまうという話なのだが、 少年が画面に現れるときの音楽はハーモニカを使った、フランス映画のような哀愁あるメロディーを用いていた。 これはドイツ軍の場面の小太鼓を使った軍隊的音楽と、いい対比になっていた。

ヘンリー小隊とメンバーは、結局、この少年とドイツ兵の出会いを全く知らずにストーリーは終わる。 束の間の悲劇の話。

森の中の撮影など、日本映画の影響を受けているみたいで、良かった。

少年のメロディーは今でも耳に残っている。

|

« エド・ウッド | トップページ | 江分利満氏の優雅な生活 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

昨日の新聞の訃報欄に載っているのを見て、そうかぁ・・・と、なんとなく寂しい気持ちになりました。「エデンの東」のメロディは哀愁たっぷりですね。大好きな曲です。
「ミクロの決死圏」、ちょっと前にBSでやってましたね。あの不思議な音楽は、ローゼンマンによるものだったのですか?!

>ドイツ軍の現れるときの邪悪な曲・・・・って、ドイツは旗色が悪いですね(笑)。

投稿: マーちゃん | 2008年3月 7日 (金) 16時15分

マーちゃん。こんばんは。
映画の音楽を聴いていて、ちょっと変わった曲だなというと
たいてい、ローゼンマンでしたね。
調べてみると、シューンベルグという現代音楽の作曲家に師事していました。有名な作曲家です。
「ミクロ」の音楽はほんとすばらしい。生命の神秘の曲でしたね。
コンバットのドイツ軍のテーマがドイツ国歌のメロディーを変えていたのは、最近になって気がつきました。
ドイツ国歌のオリジナルはハイドンの「皇帝」ですね。
マーちゃんさんはハイドンのソナタを発表会で演奏したんでしたね。
ソナチネアルバムのあの曲も大好きですよ。

投稿: スタンリー | 2008年3月 7日 (金) 21時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/11041034

この記事へのトラックバック一覧です: ローゼンマン逝く:

« エド・ウッド | トップページ | 江分利満氏の優雅な生活 »