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ビルマの竪琴

ビルマの竪琴 DVD ビルマの竪琴

販売元:日活
発売日:2002/11/22
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邦画メモ、NO,22、NHKBS

1956年、日活配給、スタンダード、白黒、

1956年ベネチア国際映画祭サン・ジョルジオ賞、

1957年アカデミー外国語賞ノミネート

監督- 市川崑、 脚本- 和田夏十、撮影- 横山実

音楽- 伊福部昭

出演- 三国連太郎、安井昌二、浜村純、内藤武敏、西村晃

北林谷栄、伊藤雄之助

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ナレーションが入っているが、声の質で西村晃さんかと思っていたが、内藤武敏さんであることがラストシーンで分かった。

あの当時、海外への渡航は自由化されていなかったが、よくあれだけビルマロケができたものだと感心した。 

ただし、日本で撮影したシーンもあるが、つながりが自然で違和感が無い。

涙腺をゆるませてくれる映画で、「埴生の宿」や「仰げば尊し」などを歌うシーンで泣かない人は日本人ではない。

ロケでの日本兵の屍が自然に配置してあり、特に河べりの死体群は、当然準備するスタッフの足跡が砂浜につくはずなのだが、まったく無かった。どうやって死体を置いたのだろうか。 苦労がしのばれる。

日本兵のすわったままの屍は、実際の遺族や戦友たちの涙をさそったと思う。生きていても動けない兵隊は、そのまま自決用の手榴弾を渡され、捨てていかれた者もいたのだ。

イギリス軍の俳優さんが結構芝居が達者で、ほっとした。 それに比べ、東宝のSF映画などに出演する外国人俳優がいかにも素人なので。

遠景などにマット合成があるが、絵がうまいので自然に見えた。それに比べ、東宝のマット画がいかにも下手なので。

俳優さんのコーラスはプロの声楽家の吹き替えである。 私は下手でもいいから、ハモらなくてもいいから、俳優さんの地声で歌ったほうがリアルになると思うが、これは映画のウソということでいたしかたないか。

映画のウソということでは、重箱のスミ的指摘だが、無伴奏で歌い始めた合唱に、あとから竪琴が伴奏して追従するのは、キーを合わせることが困難で、できないと思う。

北林谷栄さんのビルマの婆ちゃんのうまいこと。1985年版でも同じ役をやっているという。

ビルマの村長は日本人俳優だと思ったが、まさか伊藤雄之助だったとは。

音楽は伊福部昭氏であるが、気が付いたことがある。

東宝「ゴジラ」での、破壊された東京のガレキのカットから被災者の救護シーンへのカットにかけての鎮魂の音楽の一部フレーズが、この映画にそのまま使用されていた。

イギリス兵を供養するため、安井ら、ビルマの坊さん一行が寺で行進しているシーンに流れる民族音楽的フレーズは、東宝「サンダ対ガイラ」に登場する「自衛隊のテーマ」とほぼ同一である。

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コメント

「埴生の宿」や「仰げば尊し」は日本人の心に響きますよね。涙腺ユルユルでした~。スタンリーさんは細かい所まで観察なさってますねぇ。たしかに砂浜に足跡をつけないようにするのは大変そうです。北林さんの登場シーンは、始めは後姿だったでしょ。セリフだけを聞いて、現地人を使っているのかと思いましたよ。へんてこな日本語でしたね~。演技派女優さんです!私は85年版も観たのですが、56年版の方が好きです。なんでリメイクしたのか不思議です。

投稿: マーちゃん | 2008年3月20日 (木) 21時07分

マーちゃん。こんばんは。
北林さんのばあちゃんは、私も向こうの人かと最初思いました。
頭にカゴをのせているのが、あまりにも様になっていて。 ナマッている感じもうまかったですね。
あの人、あのころ30代後半だったはずです。驚き。
85年版も観たいですが、そうですか、あまりインパクトがないですか。でも北林さんが見たいですね。

投稿: スタンリー | 2008年3月20日 (木) 21時58分

失礼しました。
北林谷栄さんは、1911年生まれでした。
「ビルマの竪琴」のときは45歳ですね。
85年版のときは74歳ですか。このときは役柄と合っていますね。

投稿: スタンリー | 2008年3月20日 (木) 22時07分

私の叔父は外地で亡くなりました。
85年のリメイク版は、今ひとつリアリティに欠けますね・・

投稿: ぴろQ | 2008年3月20日 (木) 22時45分

ピロQさん。こんばんは。
日本兵では特に南方で亡くなるのは悲惨でしたね。
餓死や病死がほとんどだったようですから。
85年版はカラー撮影だと思いますが、そろそろ戦争を知らない世代が芝居をしてますので、そういうところも何か影響があるかもしれません。

投稿: スタンリー | 2008年3月20日 (木) 23時30分

特撮好きなスタンリーなら関心ありサイトを発見しました。「今日もカメラは回る 根岸泉」。既にご存じなら失礼。
ここをお借りしました。

投稿: ロンリー・マン | 2008年3月27日 (木) 00時45分

ロンリー・マンさん。こんばんは。
根岸氏のサイトの紹介ありがとうございます。
日本人は特撮というと、すぐ円谷英二をイメージしますが、
私は子供のころから円谷特撮には疑問を感じていました。
この点について、いろいろな方とお話ができれば幸いです。
ありがとうございました。

投稿: スタンリー | 2008年3月27日 (木) 19時31分

スタンリーさん、冗談もほどほどに(笑)。私なんぞは「特撮」の「と」の字も分かりませんよ。
実は今あるサイトで「シネラマ」に付いて議論しています。私は昭和31年頃に3台の映写機で映す「これがシネラマだ」他シネラマ・シリーズ、そして劇映画の「西部開拓史」を現実に観ております。「本物シネラマ」は「西部」で終了するのですがその後公開される大画面までシネラマ(ニセラマと言うそうです)と表示した「過去の出来事」に不満があった所、ちょっと65ミリと70ミリに関して検索していたら大泉さんのサイトに到達し、ひょっとしたらスタンリーさんにピッタリではないかと思いご連絡した次第なので「特撮」はスタンリーさんの足元にも及びません。根岸さんのサイトがお役にたつのを祈ります。

投稿: ロンリー・マン | 2008年3月27日 (木) 20時27分

ロンリー・マンさん。いつもありがとうございます。
シネラマはテアトル東京で「2001年宇宙の旅」を観たのですが、大いに不満を感じました。
宇宙船ディスカバリー号の直線のソリッドな美しさを歪めてしまってどうしてくれる、と思ったものです。

投稿: スタンリー | 2008年3月27日 (木) 22時02分

ビルマの竪琴のファンには申し訳ないのですが他に行きようがないので又ここをお借りします。
スタンリーさん、質問させて下さい。場合よっては議論中の材料にさせてもらうかも知れません。
本来のシネラマは3本のフィルムで撮って3台の映写機で映しますから画面の2ヶ所に縦にスジが入ります。又、投影が対角線に交差して映しますからそのスジにまたがる長いものは若干上下に段差があったり歪む現象が生じる事があります。そこでお聞きしたいのはご覧になった「2001年」(シネラマ・ロゴはあったはずです)は本物シネラマでしたか?。つまり3台の映写機で映しましたか?。恐らくウルトラ・パナビジョンとか各種色々あったみたいですが1台の映写機で投影したと思うのです。つまり画面は3分割にはなってなかったと考えます。本物シネラマは西部開拓史が最後ですから。
ただスタンリーさんは宇宙船の直線の歪みを指摘されましたね。あの時期だとさほど悪いレンズを使ったとは思えず本物シネラマではないとしたら歪む可能性はないので原因を調べたくなったのです。テアトル東京は設備的には当時は上位のランクでしたし。画面的な詳細な記憶があれば教えて下さい。長文になりました、ビルマのファンとスタンリーさんにお詫びします。
(ジョン・スタージェスの宇宙からの脱出もポスターにはシネラマ・ロゴあり。実際はパナビジョン)

投稿: ロンリー・マン | 2008年3月27日 (木) 22時55分

ロンリー・マンさん。たいへん遅れて申し訳ありません。
4ヶ月たってご返事していないのに気づきました。
テアトル東京の「2001」のシネラマ画面は切れ目がなかったと記憶しています。
ディスカバリー号が画面左から現れて、カメラが後退していく場面では画面上では大きく湾曲して見えて、たいへん違和感がありました。
また色が薄かったですね。だからかなりレンズで引き伸ばされていたと思います。
「2001」の映像で一番いいと感じたのはDVDで、パソコンのTFTディスプレイで観たものです。
小さい画面ですが、これが私には良かったです。

投稿: スタンリー | 2008年7月28日 (月) 20時37分

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