洋画メモ、NO,18、DVDレンタル
あまりにも有名なのでデータ割愛。
画面はビスタサイズ。これくらいの横長が一番いい。
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この映画を初めて観たのは、高校生のころで、夕方放送していたNHKのテレビだった。
NHKは洋画は基本的に吹き替えしないので、字幕スーパーで見た。
私はたまたま偶然テレビのスイッチを入れ、なんということもなく、ヒマつぶしに漫然と観ていた。 当時ヒッチコックという監督の名前は知っていたが、有名な「鳥」さえ観ていなかったので、まして今観ている映画がヒッチの映画とは全く知らなかった。
映画は途中から観た。女性が車を運転しているところを正面から捕らえていた。
4万ドルを持ち逃げしたということを知らなかったが、車を運転しているだけなのに、バックにかかっている、たいそう大げさな音楽で、ただならぬ雰囲気であることを感じた。
追記:ヒッチは、このリーのドライブシーンに音楽を入れるつもりは無かったが、ハーマンの勧めでシブシブ、彼の音楽を挿入した。 その後できあがった映像を観て、ヒッチは改めて、ハーマンの才能に感服したという。
その後はもう、コマーシャルのない画面を、トイレにも行かず、おしまいまで釘付けで観てしまった。
私は、ノーマンの母親は実在していると、単純に考えて観ていたので、ヒッチにまんまと引っ掛かってしまった。
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今回、観なおして、DVDにメーキング特典があり、いくつかのことが分かったので、メモしたい。
・この映画の制作はパラマウントで行われたが、配給はユニバーサルであること。
・白黒映画にしたのは、白黒撮影にこだわったのではなく、制作費を100万ドル以下に抑えるためだった。
・製作期間を短くするため、テレビ「ヒッチコック劇場」の慣れたスタッフを採用した。
・音楽のハーマンは白黒映像のシンプルさに合わすため、弦楽器だけの編成で作曲した。 これは映画音楽としては前代未聞のことであった。
・オープニングではヘリにカメラを据え、街の全景からホテルの窓までズームする映像にしたかったが、不可能と分かり、街のパンからカットして窓に寄った。
・・・・・・たしか、ヒッチは「フレンジー」のオープニングでは、ヘリの俯瞰から家のドアまで繋がる映像を撮っていたと思う。 映画作家というものは、こういうことが好きであるが、最近はステディカムやコンピューター処理でカットも無く繋がって、たやすくできるようになった。
・ジャネット・リーの下着姿は、当時アメリカの映倫ギリギリであった。
・その下着は、4万ドルを失敬した後は黒色のものを着用している。
・モーテルのシャワー室でトイレが写るのは、おそらくアメリカ映画では初めてのことであった。 映倫に通るか心配したが、問題なかった。
・シャワー室で服を脱ぐシーンで、ブラを取るところは、映倫に通らずカットされた。(不採用になったカットは特典映像で観られる)
・シャワーのシーンでは、リーは素肌に湿布のブラスターを貼っていた。 目のクローズアップのカットで、胸に貼ったプラスターがはがれてしまったが、我慢して続けた。
・カーテンごしの刃物をもった人物はパーキンスではなく、代役の女優。・・・・・これはなんとなく気づいていたが。
・どうやって撮ったか不思議に思っていた、湯が吹き出るシャワーのクローズアップは、シャワーの口を傾けて、カメラにしぶきがかからないよう撮った。・・・・とはいえうまく撮影している。たぶん望遠レンズを使っていると思う。
・シャワーのシーンは七日間もかかったが、モデルさんによる代役撮影もある。
・乳首が見えた、見えないで映倫とモメタ。 実際は写っていない。
・「服装倒錯」という言葉(原語分からず)は映倫から性的に聞こえるので、外すように指摘されたが、心理学用語ということで、押し通して許可させた。
・パーキンスがバルサムに詰問されるシーンでは、パーキンスのアイデアにより、少しドモルようにした。
・骸骨が振り向くカットは、タイミングがなかなかうまくいかず、10数回のテークでOKとなった。
・母親になりきったノーマンが地下室で襲うシーンに「キュン・キュン」の音楽を再び入れたのはハーマンのアイデアによる。
・ラストの心理学の先生(サイモン・オークランド、この人はハワイ出身だろうか、そんな顔しているが)・・・・が状況説明するところは、ヒッチコックも必要ないと感じていた。
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今回観直して、アンソニー・パーキンスの名演技に改めて感服した。
特に、サンドイッチを食べるリーとの会話シーンの、セリフ回しと表情がすばらしい。
彼が早くに亡くなったのは残念なことだ。
ヒッチの娘が、リーの勤める事務所の同僚として出演していることは知らなかった。目がヒッチに似ている。
ハーマンの音楽は、オープニングテーマや独創的な「キュン・キュン」もいいが、
後悔と迷いのつぶやくような音楽 、
♪♪ ♪♪ ♪♪♪♪ ♪♪ がいい。
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