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2008年3月

太平洋ひとりぼっち

Movie/太平洋ひとりぼっち(Rmt) Movie/太平洋ひとりぼっち(Rmt)
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邦画メモ、NO,23、NHKBS

1963年、日活、カラー、シネスコ、

監督- 市川崑、 脚本- 和田夏十、 撮影- 山崎善弘

音楽- 芥川也寸志、武満徹、 特撮- 円谷プロ

出演- 石原裕次郎、森雅之、田中絹代、浅丘ルリ子、

ハナ肇、芦屋雁之助

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だいぶ以前観た印象では、ちょっと不可解な映画だなというものだったが、再見してみて、やっぱり実験的な映画だなと思った。

堀江青年の航海中、彼の独り言とともに、カットバックで出航するまでのいきさつが挟まれる。これは映画としては平凡な展開だ。

不可解というと失礼だが、その航海中の描写も、過去の描写も、時には白昼夢のように見える。

厳しい環境で、孤独であるから、精神構造もおかしくなるということだろうか。

そういう時には、武満徹の異次元に迷い込んだような音楽が流れる。

過去のシーンの撮影が面白い。 シネスコ画面では、人物が必ず左か右に偏って写っている。中央に居ることはまずない。 

そのときの照明がおもしろい。 背景は真っ黒かあるいは薄暗く、顔だけにスポットライトがあたったような感じだ。記憶の再現だから、顔しか見えないということだろうか。

妹の浅丘ルリ子も、うつむきかげんで表情がなく、昼間の幽霊のようであり、なおさら白昼夢のようであった。

市川監督はそれがねらいだったのだろうか。

ただ、主人公が積極的な行動のときは、芥川也寸志の明るい音楽が流れ、ホット一息ついた。

(明るい音楽が、芥川氏の作曲だとは断定できないが)

航海に持っていく準備品一覧のノートを見せて、アレコレ詮索しているシーンが遠足に行く前の日みたいで楽しかったが、BSの画面では左端が少しチョン切れていて、品物の名前が見難かった。 なんとかしてもらいたかった。

ヨットの暴風雨のミニチュア特撮は、発足されたばかりの円谷プロ初仕事だということだ。  標準的な特撮で特記するものでもない。

シャープのトランジスタラジオがなつかしい。

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「ルパンⅢ世・カリオストロの城」のミス

ルパン三世カリオストロの城 ルパン三世カリオストロの城
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大塚康夫・作画、宮崎駿・監督のもう、超有名なアニメ。

何度観ても面白い。

この二人のコンビは「未来少年コナン」で手腕を発揮してくれた。

その乗りで観ることができる。 

ファンにはお馴染みの「コナン走り」や落ちるより速い「壁落下」で笑わせてくれる。

ウィキペディアで知ったが、あるシーンでコナンがカメオ出演している。

この映画の名シーンについては、散々ほうぼうで書かれているし、逸話などもウィキペディアで分かるので省略。

さて、この映画のミスについて私の発見したこと。 しかも、これはまだメディアに指摘されていないと思う。 あるいは既に承知されていることならどなたか教えていただきたい。

それは、

時計台の中で、ルパンが追っ手の悪漢を防ぐため、大時計の部品の一部である巨大な歯車を外して落下させようと、ボルトを外しているときにある。

大きなスパナでルパンはボルトをはずそうとしているが、彼はボルトを締める右方向に廻してしまっている。

「右ネジの法則」という言葉があるように、ボルト・ネジは右に廻せば締る。だからはずすには左に廻さなければならない。

   ・・・・・・・ しかし、これはミスであろうか。 大塚氏も宮崎氏もたいへんなメカマニアである。これを間違えるとは思われない。

そこで、以前、逆ネジというものがあることをチラリと頭をよぎったので、検索してみたらアッタアッタ。

右に廻すと緩み、左に廻すと締まる「逆ネジ」というものがあるのだ。それは自転車などに利用されているが、カメラなど精密部品にも使われているという。

だからデカイとはいえ、精密機械であるこの映画の時計にも逆ネジがあってもいいわけである。

ちょっと驚きだ。 こんなメカにも二人はこだわっている。 多分、ミスだと指摘されることを予想して、楽しんで演出したのではないだろうか。

 

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波の塔

波の塔―長編小説 (カッパ・ノベルス (11-3)) Book 波の塔―長編小説 (カッパ・ノベルス (11-3))

著者:松本 清張
販売元:光文社
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小説キャスティング NO,1

小説というものを40年以上読んできたが、登場する人物はおよそ「のっぺらぼう」であったことに気が付いた。

そこで、映画俳優をキャスティングして映像としてイメージすることにした。

私が映画監督というわけである。

ただし、演じてもらう俳優は、年齢、生死を無視する。例えば、若い頃の上原謙と今の松平健が共演していただくことはありえる。

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「波の塔」  松本清張、-昭和34年から35年にかけて「女性自身」に連載。

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あらすじ 

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
週刊「女性自身」に長期にわたり連載された松本清張原作による恋愛サスペンス。政治ブローカーの夫を持つ妻・頼子と青年検事・小野木は、偶然の出会いから恋仲に。そんなある日、小野木は担当する汚職事件の鍵を握る男が頼子の夫だと知る。

キャスティング

小野木 喬夫   新米検事     28歳・・・・・・・ 加山 雄三

結城 頼子    結城夫人     30歳・・・・・・  藤村 志保

田沢 輪香子   田沢局長の娘  23歳・・・・・・・ 星 由里子

佐々木 和子     〃 友人   23歳・・・・・・・ 岡田 茉莉子

田沢局長     R省役人      53歳・・・・・・  森 雅之

田沢夫人       〃 妻     50歳・・・・・・  田中 絹代

辺見 博      新聞記者     28歳・・・・・・・  佐藤 浩市 

結城 庸雄    政治ブローカー  35歳・・・・・・・  平田 昭彦

検事上司・・・加藤武、 検事同僚・・・久保明

検事事務官・・・藤木悠(コメディーリリーフ)、

結城の2号・・・木暮実千代、淡島千景、根岸明美

料亭の女将・・・高橋とよ、 沢村貞子

元検事正・・・佐分利信(特別出演)

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映像化しやすい小説で、再三、映画、ドラマ化されている。

富士山樹海を自殺の名所にしてまった小説といわれる。

佐藤浩市はセリフのカツゼツがよくないので特訓して直してもらう。さらにショパンの簡単な曲を弾けるようにしてもらう。

藤村志保の和服は有名店の一流品を借用する。

             

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タモリ的心理

タレントのタモリがメディアに登場し始めたのは、1976年ごろだと思う。

それは私の18歳ごろで、まがいなりにも大学受験勉強なるものを、少しはかじり始めているころであった。

初めてタモリを見たのはテレビ「11PM」ではなかったか。 記憶があいまいだが、たしか「4カ国親善マージャン」を披露していたと思う。私の部屋にもポンコツの白黒テレビがあったのだ。

実に愉快であった。 新鮮だった。 特に中国語と韓国語には脱帽した。というのも私も、ラジオの海外放送の中国語のモノマネを、中学のころ学校で友人にしてやったった経験があるからだ。

その、北京放送の口を手で覆って音質を変化させるモノマネは即理解できることだった。 なぜならば、じつは私は小学生・中学生の頃はラジオ少年で、短波の特徴を良く知っていたからである。 因みに、その電波が変化する現象は、専門用語でフェージングという。

その後、タモリは学生時代、ハム(アマチュア無線家)であったことを知り、ハハーンと納得した。そういう私も中学生のとき、ハムの資格を取ったのである。

私は中学の頃は学校の先生のモノマネをして、よく友人を笑わせていた。

というわけで、ますますタモリに親近感がわいた。

そのころ、テレビでは「うわさのチャンネル」なるとんでもない番組が放送されていた。 生中継番組だが、放送中何が起こるかわからない。 危ない番組だった。 

それには和田アキ子、せんだみつお、マギーミネンコ、湯原昌幸、デストロイヤーなどが出演していたが、タモリも途中から出演していた。

あれから30年以上もたってしまったが、今だにこの番組のシーンをビデオテープのように頭に再現することができる。

いつぞや、スタジオにアブドラー・ザ・ブッチャーが乱入して、デストロイヤー共々大混乱したことがある。 

また、大きなムク犬がスタジオにいるのだが、何を思ったか、この犬が、せんだみつおの尻(ケツ)をいきなりガブリと噛みついて、スタジオ、私、おそらく全視聴者も収拾のつかない大爆笑となったこともある。

その中で、タモリも「考えてますよー」のコーナーで、彼の持ち芸を披露してくれた。

モノマネでは野坂昭如や寺山修司などやっていたが、寺山のモノマネは、本人を知らなくとも笑えた。こういう訳の分からないことを喋る文化人を皮肉るモノマネは絶品だった。

タモリは、「若いときはどんどん本を読まなければならない」と弁舌するような文化人は大嫌いだったようだが、これは私も同じ考えだった。 

さだまさしやニューミュージックの歌に抵抗を感じるのも一緒である。

なぜか彼と心理的波長が合っていた私は、彼のやること話すことに、ことごとく同調することができた。

そして、ラジオの「オールナイトニッポン」である。このパーソナリティーとなったときが、タモリの絶頂期であり、もっとも彼の毒が発散された時期といっていい。

とくに「あっと」と思ったのは、NHKラジオの「昼のいこい」のワザトらしさをパロディーで小バカに指摘したことで、同じような考えの人もやっぱりいるのだなと喜んだものだ。

タモリのパロディーをちょっとマネをするとこんな具合である。

「春のかおりがようやく、ただよってくるこのごろ、まだ溶けずに残ってる雪のところどころに、フキノトウが小さな芽をのぞかせているのを、農機具の手入れをそろそろ始めようと作業小屋に行く途中のあぜ道で見かけました。 去年は珍しく手伝ってくれると言った妻と一緒に、この健気なフキノトウの赤ちゃんを見たのですが、今年はその妻も先立ってしまい、私ひとりで立ち止まって見つめるばかりです。 人の命ははかないもので、私も来年は妻のもとに逝くかもしれませんが、来年も10年後も、きっとフキノトウさんは目に鮮やかな緑と香りを漂わせていることと、なくなった妻をおもいながら感じる今日この頃です。 岐阜県、ハナモゲラ群、田森町、字、一義の森田吾作、農林水産通信員からのお便りでした。」

「なーに言ってやがる!!!・・・・・」

このワザトラしい、ソラゾラしい、首筋がかゆくなりそうなオカシサがなんともいえないのだ。

これは丁度、40~50年前の大陸の某大国のニュース映画、あるいは近隣のまだ独裁国家が流すニュースフィルムなどでも、こんな感じのナレーションが聞かれた。

またタモリに再現して、笑わしてもらいたいものだ。

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ビルマの竪琴

ビルマの竪琴 DVD ビルマの竪琴

販売元:日活
発売日:2002/11/22
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邦画メモ、NO,22、NHKBS

1956年、日活配給、スタンダード、白黒、

1956年ベネチア国際映画祭サン・ジョルジオ賞、

1957年アカデミー外国語賞ノミネート

監督- 市川崑、 脚本- 和田夏十、撮影- 横山実

音楽- 伊福部昭

出演- 三国連太郎、安井昌二、浜村純、内藤武敏、西村晃

北林谷栄、伊藤雄之助

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ナレーションが入っているが、声の質で西村晃さんかと思っていたが、内藤武敏さんであることがラストシーンで分かった。

あの当時、海外への渡航は自由化されていなかったが、よくあれだけビルマロケができたものだと感心した。 

ただし、日本で撮影したシーンもあるが、つながりが自然で違和感が無い。

涙腺をゆるませてくれる映画で、「埴生の宿」や「仰げば尊し」などを歌うシーンで泣かない人は日本人ではない。

ロケでの日本兵の屍が自然に配置してあり、特に河べりの死体群は、当然準備するスタッフの足跡が砂浜につくはずなのだが、まったく無かった。どうやって死体を置いたのだろうか。 苦労がしのばれる。

日本兵のすわったままの屍は、実際の遺族や戦友たちの涙をさそったと思う。生きていても動けない兵隊は、そのまま自決用の手榴弾を渡され、捨てていかれた者もいたのだ。

イギリス軍の俳優さんが結構芝居が達者で、ほっとした。 それに比べ、東宝のSF映画などに出演する外国人俳優がいかにも素人なので。

遠景などにマット合成があるが、絵がうまいので自然に見えた。それに比べ、東宝のマット画がいかにも下手なので。

俳優さんのコーラスはプロの声楽家の吹き替えである。 私は下手でもいいから、ハモらなくてもいいから、俳優さんの地声で歌ったほうがリアルになると思うが、これは映画のウソということでいたしかたないか。

映画のウソということでは、重箱のスミ的指摘だが、無伴奏で歌い始めた合唱に、あとから竪琴が伴奏して追従するのは、キーを合わせることが困難で、できないと思う。

北林谷栄さんのビルマの婆ちゃんのうまいこと。1985年版でも同じ役をやっているという。

ビルマの村長は日本人俳優だと思ったが、まさか伊藤雄之助だったとは。

音楽は伊福部昭氏であるが、気が付いたことがある。

東宝「ゴジラ」での、破壊された東京のガレキのカットから被災者の救護シーンへのカットにかけての鎮魂の音楽の一部フレーズが、この映画にそのまま使用されていた。

イギリス兵を供養するため、安井ら、ビルマの坊さん一行が寺で行進しているシーンに流れる民族音楽的フレーズは、東宝「サンダ対ガイラ」に登場する「自衛隊のテーマ」とほぼ同一である。

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天空の城ラピュタ(英語版)

天空の城ラピュタ DVD 天空の城ラピュタ

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2002/10/04
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邦画メモ、NO,22、ユーチューブ

英語題- LAPUTA Castle in the sky

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著作権問題があり、ユーチューブで映画を観るのは後ろめたいが、ついつい、全編観てしまった。 ただし、画面は小さく、左右が圧縮されいるうえに、約10分ごとに細切れで再生しなければならない。

おまけに録音の音圧が低く、かなり音量をあげても聞き取りにくかった。

英語版を観て気が付いたこと。

パズーもシータも声優の声がかなり大人っぽいということ。 

日本版では二人とも女性の声優であったが、日本人の耳には二人のキャラクター年齢に合っていたと思う。

そして、もっとも大きな違いは、音楽が再演奏、再録音であったことだ。

かねてから、ジブリ作品の海外公開版の音楽は違っていると聞かされていた。

たとえば、「魔女の宅急便」では、松任谷由実の唄は完全に外されて、違う音楽に差し替えられている。 これも今回、ユーチューブで確認することが出来た。

さて、ラピュタ。  日本版ではシンセサイザーが多用されている。 それが英語版では、オーケストラのアコースティックな音に変更されていた。

鉱山の中での飛行石の微かな発光シーンの、ちょっとアラベスク的な音楽は、オリジナルはシンセサイザーを使っているが、英語版では、鉄琴か、あるいはチェレスタのような楽器で演奏されている。

基本的に久石氏のスコアに忠実であるが、ところどころ違った音が入れてあって、私には多少耳障りな部分があった。 

  追記:海外版の音楽も久石氏の編曲であった。

ただし、演奏はすばらしかった。かなりうまい楽団を使ってダビングされている。

シンセの音は、私には苦手で、この映画でもユニークなフライイングマシーンの飛行シーンのバタバタした音楽は耳が痛かったので、英語版のオーケストレーションの音楽は耳に優しく感じられた。

パズーが自宅の屋根で、朝もやの中、トランペットを吹くシーンも、新しく演奏されていて、ペットの音はオリジナルの演奏よりうまいが、ちょっと無機質な感じでもあった。 そしてそれにはなんと、ハープの伴奏がつけてあった。  再録の音楽監督はペットだけでは物足りないと思ったのだろう。

また、オリジナルに無い、新たな曲が挿入されている場面もあった。

これにはちょっと問題のシーンがある。

パズーとシータのグライダーがラピュタの廻りの猛烈な嵐をかいくぐって、城に不時着するところは、オリジナルでは音楽が無い。無音である。 ただ「バサッ」という効果音のみだ。

これは、ありきたりな表現であれば、嵐のあとの静けさであり、辺りに霧もただよっているので、よく登山のとき体験する、無風時の静けさといってもよい。 

ここは、私の好きなシーンなのだが、静けさを理解する日本人にも分かりやすいシーンだと思う。静寂であるがゆえ、ロボットの歩く音「カラン・ポロン」がさびしく聞こえて、これがいいのだ。

ところが、向こうの人たちは音が鳴っていないのは我慢ができないらしい。 私には無意味に感じる音楽が入れてあり、ここの雰囲気がぶち壊しといってもよかった。

その後も、城の部分では、弦楽四重奏のごとき音楽がずーと流れていて、私にはうるさかった。

ラストの唄と演奏はオリジナルどおりであった。 あのメロディーと詩はすてきなので、英語吹き替えでアチラの歌手で歌ってもよかったのでは。

「となりトトロ」の英語版では、「トトロのテーマ」と「さんぽ」もちゃんと英語で歌っている。  ただし歌詞の内容はちょっと違うようだが。

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ロケッティア

ロケッティア DVD ロケッティア

販売元:ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
発売日:2004/04/23
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洋画メモ、NO,21、NHKBS

1991年、ブエナビスタ、パナビジョン、2.35:1サイズ、108分

監督- ジョー・ジョンストン、撮影- ヒロ・ナリタ、

音楽- ジェームズ・オーナー

出演- ビル・キャンベル、ジェニファー・コネリー、

テイモシー・ダルトン

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航空宇宙ファンとしては気になる映画であったが、ようやく観た。

観るのをためらっていたのは、宣伝スチルが1950年代の安手のティーン向けのSF映画のイメージ、あるいはもっと以前の科学的根拠など毛頭無い、パルプSF雑誌「フラッシュゴードン」的だったためである。

しかし、それを元ネタにしたマジメな映画造りであるだろうとは想像していた。

ロケットベルトをねらう、ギャングとFBIの攻防は少し退屈であったが、後半、ドイツのナチスと、ハワード・ヒューズがからんでくるところから面白くなってきた。

小型飛行機、スピード飛行機などは実写映像で、ヒコーキファンにはうれしい。

またヒューズの巨大飛行艇(映画「アビエーター」参照)の模型も出で来て、これもファンには思わずニヤリとするところだ。

特撮はILMが担当しているが、ドイツの飛行船の存在感は圧倒的であり、巨大なミニチュアを使ったのか、そうでないのか、私にも判断できない。

その飛行船の最後、水素に引火し燃焼するところなど、世界最高の特撮・パイロテクニックと私は断定する。 

1991年の映画であるが、当時の日本の特撮スタッフにこれができるだろうか。

ところで、実際のロケットベルトはベルが50年くらい前から開発し、およそ1960年代には試験飛行などされていた。

それは、映画の「007」や「宇宙家族ロビンソン」などで実写映像で観ることができるが、一番人々に認知されたのはロサンゼルスオリンピックの開会式であろう。 最近でもアトラクションなどに登場する。

あのように自由に空を飛びたいものだが、実際は操縦がものすごく難しい。

よほど訓練しないと、あらぬ方向へ振り回され地面に激突するだろう。

この映画では、長時間飛行できるような描写であったが、実際のロケットベルトの飛行時間はタッタ20秒ほどであり、10秒間飛行したら、直ちに地上に着陸操作をする必要がある。燃料がなくなったら、地面にまっさかさまだ。

背中に背負うくらいのロケット燃料の燃焼(過酸化水素を触媒で化学反応させる)時間など、わずかなものである。 映画のように炎は出ない。

なお、この映画の飛行シーンでは水平に飛んでいるものがあったが、背中に翼が無ければ、それは不可能だ。

ジェニファー・コネリーがグラマラスで男性にはうれしい。

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カビリアの夜

Masina / Fellini/カビリアの夜 Le Notti Di Cabiria Masina / Fellini/カビリアの夜 Le Notti Di Cabiria
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洋画メモ、NO,20、DVDレンタル

1957年、スタンダード、白黒、画質普通、113分

原題- 「LE NOTTI DI CABIRIA」

1957年度アカデミー外国語映画賞、カンヌ映画祭女優賞

カトリック映画事務局賞

監督- フェデリコ・フェリーニ、制作- ディノ・デ・ラウレンティス

撮影- アルド・トンティ、音楽- ニーノ・ロータ

出演- ジュリエッタ・マシーナ、マメディア・ナザーリ、

フランカ・マルツィ、フランソア・ペリエ

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「道」のジェルソミーナが別の世界で生きていたような感じの映画。

マシーナは年齢が分かりにくい女優さんだが、撮影当時36歳である。

イタリアの女優さんというと、体つきがデカイというイメージがあるが、彼女は例外。 

クラブでのダンスシーンなど観るとほんと小柄で、後姿など日本人好みでカワイイ。

顔の演技、目の演技がうまく、観客は、ずーっと彼女の目に吸い寄せられる。

顔の演技だけでなく、動きにもリズムがある。 これは彼女にバレエの心得があるためで、「道」でもそうであったが、小走りのシーンや静止するアクションで、なんとなくそれと分かる。

夜、仲間と客待ちしているときの彼女の顔は、メークも粗く見え、年増女であるが、男性と寄り添っているときは、大変美人で、特に映画俳優の部屋で乾杯するシーンでの彼女の顔は、この映画で最高に美しく見える。 これは照明のマジックでもあるのだが。

姦しいとは、イタリア女のことを言うのでは。 彼女らの罵り合いはものすごいエネルギーだ。

ラストは結婚詐欺に合い、絶望的となるが、カビリアの笑顔で終わる。彼女の廻りで楽しく踊っているのは天使というわけだろうか。これは私の解釈ではない。

ニーノ・ロータの音楽がまたいい。 

カビリアのテーマ  (休符、♪♪♪)(♪♪♪♪)(♪----)は有名か。

劇中でベートーベンの5番2楽章。ケテルビー「ペルシャの市場にて」が使われる。

カビリアが催眠術にかかり、踊っている三拍子の曲が有名だが、題名を知らない。

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シックス・センス

シックス・センス コレクターズ・エディション シックス・センス コレクターズ・エディション
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洋画メモ、NO,19、DVDレンタル

1999年、アメリカ、ビスタ・ハイビジョンサイズ(1:1.78)、110分

監督- M・ナイト・シャマラン、撮影- タカシ・フジモト、

音楽- ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演- ハーレイ・ジョエル・オスメント、ブルース・ウィリス、

オリヴィア・ウィリアムズ

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他のレビューに、人を殴っていないブルース・ウィリスを初めて見た、というのがあり笑ってしまった。 私も、あんな綺麗な顔したウィリスを見るのは初めて。

彼が抑えた演技をしているのがかえってよそよそしい。あまり芝居のうまい人とは思えないので。

子役のオスメントは、確かにうまい子だが、オーディションすれば、何百人に一人は、ああいう子はいると思う。選ぶのは大変だが。

この映画のカラクリは、ウィリスが嫉妬して骨董屋のガラスを割るところで、前のレストランのシーンと関連して私は気が付いたが、劇場の客の半分くらいの人はラストまで分からなかったかもしれない。 私はシックス・センスどころか、五感さえも鈍感であるが、今回は分かった。 

幽霊の条件に「デスノート」のようないくつか決まりがあり、映画の中で矛盾していないか、探っている人もいるようだ。

私には、台所の女性の幽霊が、オスメントとどうなったのか説明不足に思えた。もっと突っ込んでほしかった。あのオバチャンも気の毒そうだったので。

監督はインド系の人で、映画でもインド系の女性が指輪を選ぶ、映画とは一見無関係な不思議なシーンに出演していた。 

オスメントが、幽霊のおばあちゃんから聞いた話を、母親に話すシーンには泣かされた。 二人とも名演技。

音楽はアメリカ版「呪怨」と似ていると感じたが、作曲者は違った。遠くでつぶやくような、冷たいピアノの音が鳴っている。ホラーものとしては平凡であるが雰囲気がある。

映画の要所・要所に幽霊の発する音が、サブミナル効果のように入れてある。

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サイコ

サイコ (1960) ― コレクターズ・エディション DVD サイコ (1960) ― コレクターズ・エディション

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2002/08/01
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洋画メモ、NO,18、DVDレンタル

あまりにも有名なのでデータ割愛。 

画面はビスタサイズ。これくらいの横長が一番いい。

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この映画を初めて観たのは、高校生のころで、夕方放送していたNHKのテレビだった。

NHKは洋画は基本的に吹き替えしないので、字幕スーパーで見た。

私はたまたま偶然テレビのスイッチを入れ、なんということもなく、ヒマつぶしに漫然と観ていた。 当時ヒッチコックという監督の名前は知っていたが、有名な「鳥」さえ観ていなかったので、まして今観ている映画がヒッチの映画とは全く知らなかった。

映画は途中から観た。女性が車を運転しているところを正面から捕らえていた。

4万ドルを持ち逃げしたということを知らなかったが、車を運転しているだけなのに、バックにかかっている、たいそう大げさな音楽で、ただならぬ雰囲気であることを感じた。

追記:ヒッチは、このリーのドライブシーンに音楽を入れるつもりは無かったが、ハーマンの勧めでシブシブ、彼の音楽を挿入した。 その後できあがった映像を観て、ヒッチは改めて、ハーマンの才能に感服したという。  

その後はもう、コマーシャルのない画面を、トイレにも行かず、おしまいまで釘付けで観てしまった。

私は、ノーマンの母親は実在していると、単純に考えて観ていたので、ヒッチにまんまと引っ掛かってしまった。

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今回、観なおして、DVDにメーキング特典があり、いくつかのことが分かったので、メモしたい。

・この映画の制作はパラマウントで行われたが、配給はユニバーサルであること。

・白黒映画にしたのは、白黒撮影にこだわったのではなく、制作費を100万ドル以下に抑えるためだった。

・製作期間を短くするため、テレビ「ヒッチコック劇場」の慣れたスタッフを採用した。

・音楽のハーマンは白黒映像のシンプルさに合わすため、弦楽器だけの編成で作曲した。 これは映画音楽としては前代未聞のことであった。

・オープニングではヘリにカメラを据え、街の全景からホテルの窓までズームする映像にしたかったが、不可能と分かり、街のパンからカットして窓に寄った。

   ・・・・・・たしか、ヒッチは「フレンジー」のオープニングでは、ヘリの俯瞰から家のドアまで繋がる映像を撮っていたと思う。 映画作家というものは、こういうことが好きであるが、最近はステディカムやコンピューター処理でカットも無く繋がって、たやすくできるようになった。

・ジャネット・リーの下着姿は、当時アメリカの映倫ギリギリであった。

・その下着は、4万ドルを失敬した後は黒色のものを着用している。

・モーテルのシャワー室でトイレが写るのは、おそらくアメリカ映画では初めてのことであった。 映倫に通るか心配したが、問題なかった。

・シャワー室で服を脱ぐシーンで、ブラを取るところは、映倫に通らずカットされた。(不採用になったカットは特典映像で観られる)

・シャワーのシーンでは、リーは素肌に湿布のブラスターを貼っていた。 目のクローズアップのカットで、胸に貼ったプラスターがはがれてしまったが、我慢して続けた。

・カーテンごしの刃物をもった人物はパーキンスではなく、代役の女優。・・・・・これはなんとなく気づいていたが。

・どうやって撮ったか不思議に思っていた、湯が吹き出るシャワーのクローズアップは、シャワーの口を傾けて、カメラにしぶきがかからないよう撮った。・・・・とはいえうまく撮影している。たぶん望遠レンズを使っていると思う。

・シャワーのシーンは七日間もかかったが、モデルさんによる代役撮影もある。

・乳首が見えた、見えないで映倫とモメタ。 実際は写っていない。

・「服装倒錯」という言葉(原語分からず)は映倫から性的に聞こえるので、外すように指摘されたが、心理学用語ということで、押し通して許可させた。

・パーキンスがバルサムに詰問されるシーンでは、パーキンスのアイデアにより、少しドモルようにした。

・骸骨が振り向くカットは、タイミングがなかなかうまくいかず、10数回のテークでOKとなった。

・母親になりきったノーマンが地下室で襲うシーンに「キュン・キュン」の音楽を再び入れたのはハーマンのアイデアによる。

・ラストの心理学の先生(サイモン・オークランド、この人はハワイ出身だろうか、そんな顔しているが)・・・・が状況説明するところは、ヒッチコックも必要ないと感じていた。

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今回観直して、アンソニー・パーキンスの名演技に改めて感服した。

特に、サンドイッチを食べるリーとの会話シーンの、セリフ回しと表情がすばらしい。

彼が早くに亡くなったのは残念なことだ。

ヒッチの娘が、リーの勤める事務所の同僚として出演していることは知らなかった。目がヒッチに似ている。

ハーマンの音楽は、オープニングテーマや独創的な「キュン・キュン」もいいが、

後悔と迷いのつぶやくような音楽 、 

     ♪♪  ♪♪  ♪♪♪♪ ♪♪  がいい。

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江分利満氏の優雅な生活

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邦画メモ、NO,21、NHKBS

1963年、東宝、シネスコ、白黒、画質良、102分

監督- 岡本喜八 、原作- 山口瞳、 脚本- 井出俊郎

撮影- 村井博、 音楽- 佐藤勝、

主演- 小林桂樹、新珠三千代、東野英治郎、中丸忠雄、

ジェリー伊藤、江原達治、天本英世

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この映画をNHKで放映するのは大問題であると感じた。

原作を読むと、実際の商品名やメーカー名がゾクゾクと出てくる。 それがまた私小説としての面白みを出しているのだ。

映画でも、一応看板では、ニッカ、サントリーなどの競合している会社のが出てくるが、別にタイアップしているわけではないようだ。

江分利がバーで酔ってウンチクを傾けるが、たしか原作でも次の傑作なセリフがあった。

「カルピスの薄いやつを口に入れたときの気持ちは、山手線の田端から巣鴨へ抜けるときの索漠とした感じに似ている」・・・・ (セリフに間違いがあるかもしれない)

この「カルピス」が完全に音声を消されていた。 このセリフの手前から、「初恋の味カルピス」とあるが、この時点から消されているので、視聴者はシラケテしまう。

他にも、「グリコ、一粒300メートル」というのがあるが、これもグリコを消されていた。

こういう傷物を放映すべきではない。 これはシネスコサイズの映画の両側をチョン切って、4:3のテレビ画面で放映するに等しい、ばかげた行為だ。

NHKは、映画の中に差別用語や死語が入っている場合は、ことわりをテロップで流すが、音声をカットするくらいなら、放送せぬほうが良い。

商品名を消された「江分利満の優雅な生活」は、ビデオテープ収録された時代劇ドラマのセットのような、索漠とした感じに似ている。

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ローゼンマン逝く

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レナード・ローゼンマンが4日に亡くなった。83歳であった。

もう少し若い人だと思っていたが。結構な御歳である。

「エデンの東」のメロディーなど美しいが、この人の真骨頂はテーマ音楽より、劇中に流れる複雑怪奇の音楽にある。

その音楽をつなぎ合わせてホールで演奏すれば、りっぱな現代音楽となるが、ラジカルな不協和音を鳴らすものではなく、あくまでも、和声学、対位法に従ったもので、意味不明なものではない。

その最も特徴ある映画は「ミクロの決死圏」で、潜水艇が血管の中に突入したときの音楽や、抗体が襲ってくる時の曲は、ゾクゾクしたものだ。

神経細胞の光が舞っている神秘的なところなど、必ずハープの音を出し、神様っぽい音楽であった。

テレビ「コンバット」の音楽などは、私の幼少期で、最も音感が発達するころに聞いたわけで、今だに耳に残っている。

サンダースやヘンリーの小隊が、偵察前進しているときの曲、ドイツ軍の現れるときの邪悪な曲(ドイツの国歌をアレンジ)、小走りで退避するときの曲、等々。

最近「コンバット」を見直して、ストーリー、撮影、音楽において、最も印象に残ったエピソードは、

原題「VOLUNTTER」。 邦題は「少年兵」だったと思う。

フランスの少年が、ヘンリー小隊に、一緒に戦いたいと志願してくる話で、この少年は結局、親しく家族のことを話してくれて、チョコレートまでくれたドイツ兵を、最後では知らずに偶然、銃で撃って殺してしまうという話なのだが、 少年が画面に現れるときの音楽はハーモニカを使った、フランス映画のような哀愁あるメロディーを用いていた。 これはドイツ軍の場面の小太鼓を使った軍隊的音楽と、いい対比になっていた。

ヘンリー小隊とメンバーは、結局、この少年とドイツ兵の出会いを全く知らずにストーリーは終わる。 束の間の悲劇の話。

森の中の撮影など、日本映画の影響を受けているみたいで、良かった。

少年のメロディーは今でも耳に残っている。

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エド・ウッド

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洋画メモ、NO,17、NHKBS

1994年、ブエナ・ビスタ、タッチストーン、白黒、ワイド

アカデミー助演男優賞 -- マーチン・ランドー

監督- ティム・バートン、撮影- ステファン・チャプスキー、

音楽- ハワード・ショア

出演- ジョニー・デップ、サラ・ジェシカ・パーカー、

パトリシア・アークエット、マーティン・ランドー、ビル・マーレイ、

ジェフリー・ジョーンズ、ジュリエット・ランドー

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ズンドコ・スットン・スコトンというボンゴのリズムに、口笛音シンセのオープニング音楽が耳に残る。 「マーズ・アタック」もこんなような雰囲気だった気がする。

ジョニー・デップという俳優さんは、最近の映画の中でも、普段でも、素顔がよく分からない人だが、1994年のこの映画では、ほぼ素の状態で顔を見せてくれて、顔つきがよく分かった。 ほほ骨が少し出ている。

史上最低の映画を作る男というのは、アメリカ人がお祭り騒ぎで、面白がって、引っ張り出した人物であり、それにマンマと乗せられることもないのだが、バートン監督は、この人物に愛情もって映画を制作しているのが分かる。

エドが女装趣味だったり、ドラキュラ俳優に会ったり、プロレスラーを引っ張ってきたり、ひどい脚本だなと思ったが、オーソン・ウェルズに会うシーン以外は、ほぼ事実であることが、後ほど分かった。

撮影シーンは、実際のエドの映画と寸分たがわず再現しているという。

白黒撮影の陰影がいい。 もっとも撮影は白黒フィルムを使ったとは限らない。

この時代から、白黒撮影、現像のエンジニアが少なくなり、カラーフィルムで撮影し、コンピューターで白黒処理したほうが簡単だということだ。

エドの映画「プラン9・・・・」は深夜放送で観た記憶がある。

スタジオに、枯れたような木が何本か立ててあり、その中をデカイ女がフラフラと歩いていたと記憶する。くだらなかったので、観るのをやめてしまったが、我慢して全部観るべきであった。

これは、ユーチューブで、断片を観ることができる。 撮影、照明、録音は映画の内容どうり、プロがやっていて、画像はしっかりしている。 ただ、演出・セットは高校の映画同好会というところ。

マーチン・ランドーは、私の世代は「スパイ大作戦」のローラン役でお馴染みだが、今回は老け役を良く演じていた。 痛々しい老人の演技がすばらしい。ハンガリーなまりもうまい。 吹き替えするなら納屋悟朗さんにお願いしたい。 

彼の娘も出演している。

追記: ユーチューブで観た、エド・ウッドの「プラン9・・・・」で、吉本の島木譲二似のプロレスラーのゾンビが墓からはい上がってくるところは、「エド・ウッド」の中の描写のとおりで、体が引っ掛かって出られず、大爆笑した。 

「コマッタ・コマッタ・こまどり姉妹」という字幕を入れればよい。

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アメリカの夜

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洋画メモ、NO,17,NHKBS

1973年、ワーナーブラザース、ビスタビジョン、117分

フランス・イタリア合作、

原題「La Nuit americanie」 、「Day for night」

監督- フランソワ・トリュフォー、脚本- トリュフォ-、

撮影- ピエール・ウィリアム・グレン、音楽- ショルジュ・トルリュー

出演- ジャクリーン・ビセット、ヴァンティーナ・スチュワルト、

ピエール・オーモン、ジョルジュ・レオ、 トリュフォー

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映画の制作とは、いかに監督を悩ませるものかということ。

そのトラブルは、フィルムの現像がだめになる、女優のセリフ覚えが悪い、女優が妊娠する、男優がいなくなる、動物の撮影に難儀する、スタッフどうしの恋愛で仕事がつまずく、男優が亡くなるなど。

1970年代の映画撮影の手法がよく分かる。ただし、映画ファンであれば、およそ推察できることばかりで、目新しいものでもない。

映画づくりをあまり知らない人には新鮮だと思う。

映画のいろいろなテクニックを見せてくれるが、多少ワザとらしい。

フェリーニはアフレコで撮影していることが分かった。日本でも、サイレントの頃はクチパクで、数字やイロハを喋っていたはず。

これといったストーリーもなく淡々と進んでいくが、若い男優(トリュフォーにソックリ)のトラブルのところは、少し退屈であった。

オープンセットなど、ヘリの俯瞰撮影では、映画スタジオ全体が意外と小さく感じられた。

トリュフォーの少年時代に「市民ケーン」のポスターを盗む、夢のシーンがある。

ウェルズは26歳のときに、あの映画を作っていて、世界の監督にとっては、自分の今の年齢に照らし合わせて、あらためて衝撃を再認識するものなのだろう。

トリュフォーが作曲家のジョルジュからの電話を受けているとき、カバンから映画作家の本を取り出す。

その本は、

Pour Bunuel   

Carl Theodor  - Dreyr‘s Jesus

Anthologie Du Cinema

Ingmar Bergman

Jean-Luc Godard

Hitchcock‘s Films  - by - Robin Wood

Robert Rossellini

Howard Hawks  - Par - Jean A,Oili

Bresson - Par - Jean Semolue

もう一冊何か。 であった。

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デジタルビデオカメラ

最近観た週刊誌の広告に、篠田正浩監督が写っていて、氏は映画の撮影にデジタルビデオカメラを愛用していると話していた。

あれあれ、映画の撮影はフィルム撮影ではないか。現在は2進法による記憶媒体が発達して、たぶん磁気テープ何ぞは使わないだろうが、デジタル撮影なんかで、フィルムの深みのある陰影と色が、再現できるのだろうか疑ってしまった。

しかし、最近観た映画「デスノート」の制作風景を見てみると、カメラにフィルムマガジンの出っ張りが付いていないように見えた。

恐らく、この映画もデジタルビデオカメラによる撮影なのだろう。

だとすると、出来た映画は、フィルム撮影と何ら変わらない、すばらしい映像ではないか。

私はビデオテープというものは、ニュースやドキュメンタリーでは威力を発揮すると感じても、ドラマの使用には全く認めていなかった。

その理由は、既に私のブログの過去の記事で述べている。http://five-of-nine.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_e0e8.html 

つまり、ビデオテープで収録された時代劇のロケシーンなどは、まるで撮影現場で見学しているみたいで、まったく創作劇としての雰囲気がナッチャいないからだ。

それに、ビデオドラマだけでなく、ビデオ撮影された画像を、一部に合成した映画、「宇宙からのメッセージ」や黒澤の「夢」のゴッホのエピソードなど、こういう手法は、全くの失敗であると認識していた。

というわけで、フィルムを使わない映画撮影というものを聞くと、ビデオ収録のイメージで、ウサンクササを感じていたのだが、現在となっては思考を換えなければならなくなった。 

もう、撮影技術は観客が気がつかないほど進化していた。

そのデジタルシネカメラ(家庭用のデジタルビデオカメラとは性能が違う)は、ソニーとパナソニックのものがあり、映像は35ミリフィルムの撮影密度と変わらないという。しかも、ビデオテープのように走査線が無く、色合い、陰影はフィルムに近い。(撮影後の処理でどうともできるだろう)さらに、倍速撮影も、いのままということだ。

このカメラを使うメリットは大きい。現場はビデオテープ収録と変わらない。

カメラが軽い。高価なフィルムが必要ない。撮影時間に制限がない。すぐラッシュが見られる。それにて、直ぐ撮り直しができる。

これは日本の撮影環境にマッチしているという。昔からフィルムを極端に節約して撮影していたからだ。 

しかし、それはそれで、本番の緊張感が出て、役者やスタッフにもプラスに働いたと私は思うのだが。

アメリカではフィルムは、昔から湯水のように使ってきたので、当分デジタルシネカメラの使用はないということだ。

ただし、最近の「スターウォーズ」シリーズはデジタルで撮影されたという。

ルーカスは、およそ20年前からデジタル化に興味を持っていた。

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M★A★S★H

マッシュ DVD マッシュ

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洋画メモ、NO,16、NHKBS

1970年、20世紀フォックス、カラー、ワイド、116分

カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー最優秀脚色賞

監督- ロバート・アルトマン、撮影- ハロルド・E・スタイン、

音楽- ジョニー・マンデル

出演- ドナルド・サザーランド、エリオット・グールド、トム・スケリット

ロバート・デュバル、サリー・ケラーマン

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1971年ごろ「続・猿の惑星」と2本立てでこの映画を観た。

中学1年生のころで、この映画はさっぱり分からなかった。

ただ、子供には結構刺激のあるシーンが多い。そういうところだけが楽しかった思い出がある。

子供ごころにも、主題歌「Suicide is Painless」のメロディーがいいと感じた。何十年も耳に残っていた。

ヘリで負傷兵を運ぶ方法をこの映画で知った。

MASHのMはミリタリーだと思っていたが、Mobileであった。

正式にはMobile Army Surgical Hospital。 マッシュポテトのマッシュもシャレているのだろう。 銃創や手榴弾の破片で、ぐちゃぐちゃになった肉体のことも言っているのだと思う。 あるいは、あのどうしょうもない連中もマッシュなのだろう。

手術のシーンは、あくまでもリアルにこだわり、俳優、スタッフも関係者から特訓を受けたであろう。様になっている。 傷のクローズアップは無いが、特殊効果班により動脈の血液が吹き出るカットなどは、衝撃的だ。

それは望遠レンズで撮影されていて、複数の患者を処置している圧縮された情景は、血液の色とともに、野戦病院の緊迫感をうまく描写している。

その外科の名医たちが、腕をふるい、命の再生に全力を奉げながらも、浮かれた冗談を言っているのが、この映画のすごいところだ。

「海と毒薬」の熊井監督も、この映画の手術シーンは参考にしているはずだ。

朝鮮戦争の時代の話なのに、出演者はヘアスタイルといい、態度といい、1970年の雰囲気だ。 つまり、当時のベトナム戦争と同じである。

その軍隊をメチャメチャにちゃかしている。 アメリカ軍クソ食らえだ。

あの外科医たちは、上官侮辱罪で軍法会議ものなのだが、MPに捕まっても、いつのまにか釈放されている。医は剣より強しだ。

映画はコレといったメインストーリーもなく、淡々とイタズラ話が進んで終わるが、当時のお堅い評論家連中はどう思っただろうか。

この映画は何を言いたかったのか、などと、喫茶店で議論するような幼稚な学生連中はどう思っただろうか。

そんな連中にもクソ食らえの映画だ。

相変わらず日本の描写は日本人には不愉快だし、韓国の描写は韓国人にも不愉快だろう。 1970年ならいたし方ないか。

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踊る大紐育

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洋画メモ、NO,15、500円DVD

1949年、MGM、テクニカラー、スタンダード、画質普通、98分

原題「ON THE TOWN」、 アカデミー、ミュージカル音楽賞

監督- ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン

音楽- レナード・バーンスタイン、ロジャー・イーデン

出演- ジーン・ケリー、フランク・シナトラ、アン・ミラー

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「ザッツ・エンタテインメント」にこの映画が紹介されていて、ずっと観たいと思っていた。

「ニューヨーク、ニューヨーク」という唄は印象に残る。 

60年前のニューヨーク観光をさせてくれる。 ロケでミュージカルを撮るのは、あの当時としてはめずらしい。 が、やっぱりギャラリーの大勢の前で歌って踊るのは気になるだろう。

前半は、そのロケのカットが多いが、かなりの予算と時間を食ったのではないか。 そのせいか、後半のスタジオのミュージカルシーンのセットはシンプルで物足りない。

ジーン・ケリーの顔のアップで、左、口の横に傷跡が見てとれる。彼はスタントマンを使わないので、何かの撮影でケガをした痕だろうか。 長谷川一夫のよりは小さい。

ジーン・ケリーとヴェラ・エレン?の「メドゥヴェール」のダンスが一番素敵であった。

一部、3人組がシボレーの看板があるサークルの歩道にいるシーンは、ブルーバック合成であった。 60年前のアメリカの技術がすごい。

博物館のシーンで原始人が女性の髪をつかんで体を引きずっているが、アメリカのマンガやコメディーに良く出てくるスタイルである。いつからああなったのだろうか。

24時間の休暇が終わり、船が出港すると思いきや、次のシフト休暇らしい水兵が、船から飛び出してくる。  たしか、「この休暇が終わったら、船は出る」というセリフがあったはずで意外であった。

「タモリの現象」に感化され、ミュージカルは、今まであまり観なかったが、年をとって丸くなったのか、あまり気にならなくなった。

こういう映画はポップコーンを口に放り込みながら、気楽に観れてよい。

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