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おっそろしい演奏

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「おっそろしい」とは名古屋弁で「恐ろしい」の最大級をいう。

何が恐ろしいかというと、ホロヴィッツが1953年にカーネギーホールで演奏・録音した、プロコフィエフのピアノソナタ7番の第3楽章のことだ。

第2次大戦中に作曲されたので「戦争ソナタ」と呼ばれるものの一つであるが、この第3楽章は、よく戦車が突進してくる様子を顕わしているようだと言われる。

当時のソ連の戦車は性能もよく、大きくて、それがキャタピラの音を響かせて向こうからやってきたら、さぞ怖いだろう。

映画では「プライベートライアン」でドイツ軍の戦車の音を効果的に使い、戦場の恐怖を再現していた。あれはもう「ジュラシックパーク」の恐竜の地響きのようであった。

だが、ホロヴィッツの演奏は戦車の音の恐怖を超えている。

8分の7拍子で強烈な和音が、始終、連打されるが、それはもう戦争の武器でいうならば、まるでボフォース40ミリ機関砲の連続発射といってもいい。

「ランボー」では完全にキレたスタローンが、本部基地の機械装置をマシンガンでぶっ壊すシーンがあるが、発射のリズムがそれに似ている。

それは ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ という感じであろうか。

しかし、マシンガンの発射音というような生易しい音ではない。

ホロヴィッツの出す音は、厚い鋼鉄の板をブチ抜く砲弾の音である。 

あのような圧倒的に強力な打鍵能力は、日本人ピアニストには無い。

ホロヴィッツの腰から肩、腕にかけては、生理学的にみてどういう構造になっているのだろうか。 とても人間がなせる演奏・音ではない。

最後のしだいにクレッシェンドしていくところは、いつもイスから転げ落ちてしまう。 完全に「マイッタ」の状態。

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コメント

この方が、仰っていたホロヴィッツですか。お写真だと、おっそろしい演奏をするようには見えませんが・・・・。「戦争ソナタ」とは勇ましいですね。「プライベートライアン」でも使われていましたか。

名古屋弁で恐ろしいの最大級は、「どえりゃあ恐ろしい」かと思っていました(汗)。

投稿: マーちゃん | 2008年2月24日 (日) 15時48分

マーちゃん。こんばんは。
「なるほど。「どぇりゃー」がありましたね。
標準語を名古屋弁に変換するソフトというのがあるそうで、
美しいは「うっつくしい」になるそうです。
ウチのババヤンもそう言います。笑
「どぇりゃーおっそろしいでかんわ」
が正解ですね。
ホロヴィッツの演奏のCDをお買いになるのでしたら、
アンコール集がお勧めです。
リストのハンガリアンラプソディー2番や
スーザの「星条旗よ永遠なれ」の演奏など
腕と手が4本あるように聞こえて、どうやって弾いているのか
あきれて口がポカーンと開いてしまいますよ。

投稿: スタンリー | 2008年2月24日 (日) 20時52分

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