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キングコング対ゴジラ

キングコング対ゴジラ DVD キングコング対ゴジラ

販売元:東宝
発売日:2008/01/25
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特撮メモ、NO15、DVDレンタル

1962年、東宝、シネスコ、カラー、色、画質不良、97分

東宝創立30周年記念作品

制作- 田中友幸、 監督- 本多猪四郎、 特技監督- 円谷英二

特技撮影- 有川貞昌、富岡素敬、 音楽- 伊福部昭

出演- 高嶋忠夫、藤木悠、浜美枝、若林映子、平田昭彦

、田崎潤、有島一郎、小杉義男、根岸明美、堺左千夫

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アメリカのRKOからコングの権利を買って制作された。

映画の題名で、コングが最初に来るのはRKOの要請だと思う。

子供のころ、友達からこの映画の話を聞き、いつか観たいものだと、長く楽しみにしていたが、ずっと後に観た第一印象はかなりガッカリだった。

コングのキグルミは、まあ我慢できるものとして、あの顔だけは納得できなかった。まるで石膏で作ったみたいで、肉質がまるで無い。ひどいのは目で、生き物の目ではない。 まあ、当時のレベルではいたしかたないものかもしれないが、これにはRKOも不満であっただろう。

もう一つのガッカリはコングとゴジラの富士山バトルシーンで、ハイスピード撮影でなく、通常の速さの24コマで撮影されていることで、巨大感も無く、物理的感覚が変であることだ。

円谷の演出においては、こういうことがよくありがちで、私は子供のころから不思議に思っている。 いや今でも全く理解できない。 

しかし、映画全体のデキはよく、本多監督の最高傑作といってもいい。

ムダな演出やカットは一切無く、テンポ良く、大人も子供も楽しめる内容となっている。 ただし日本人には。

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米潜水艦の浮上航行シーンは良い、カメラ回転数適切。ただしバックがカキワリとはっきり分かり、その絵もひどい。

高嶋、藤木、有島は「社長シリーズ」の乗り、有島はオーバーアクションだがうまい人だ。

宣伝部長の有島の言葉、「宣伝にやりすぎは無い」、「宣伝にもういいは無い」。

潜水艦の外国人アマチュア俳優の演技が、いつものとおりヒヤヒヤする。

島のネイティブが集まっているシーンは、踊っていなくても、映画というよりは舞台ミュージカル的。

鬼瓦の小杉義男がネイティブリーダー役、英語を崩した言葉をしゃべっている。

高嶋と藤木のコントシーンは外国人に分かるだろうか。

ゴジラが米軍基地を破壊する。 またミニチュアのタンクがカタカタとオモチャっぽく動いている。

本モノのタコを使ったシーンはこの映画のもっとも特筆すべきところ。 生き物をミニチュア特撮に利用したものでは、A.アレンの映画でトカゲ、アンダーソン夫妻の「サンダーバード」でワニがある。

タコの撮影もハイスピート撮影できなかっただろうか。人がタコに捕まるシーンはストップモーション。

青森行き夜行列車のミニチュア特撮は「宇宙大戦争」のオープニングより良い。

東北本線にゴジラ出現。 ローアングルの人の目の高さの撮影がすばらしい。

ゴジラの列車破壊は、電車のミニチュアの出来が悪く、きょうざめ。

ミニチュアによる土木工事のシーン。 音楽がいい。が、やっぱりオモチャっぼい。

送電線突破のシーンも24コマの撮影。迫力無し。

コングがミニチュアの縮尺率と比較して、島のときより大きくなっている気がする。

コングが満員電車を襲う。これもオモチャっぽい。

国会議事堂の頂上に構えたコング。すばらしい構図、撮影。この映画でもっともすぐれたビジュアルシーン。

ヘリからの議事堂周辺ミニチュアの夜間俯瞰撮影。これもまたすばらしい。ミニチュアに見えない。2カットしかなく、もったいない。

熱海城を挟んだバトルは、もう少しカット数があってもよかった。もの足りない。

熱海城のミニチュアの崩壊は、屋根瓦の一個一個がうまく崩れず残念であった。

キングコングのテーマのリズム

  ♪ ♪  ♪♪♪♪  ♪♪♪  ♪ ♪

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コメント

ゴジラとキングコングの対決ですか(笑)。
昔の怪獣映画は善玉と悪玉に分かれて戦う事が多かったですよね。この映画もそうですか?米軍基地を破壊したのはゴジラで、列車は両怪獣ともに襲っているということは、両方とも悪玉?それにしても、キングコングと日本の怪獣が戦うとは!

投稿: マーちゃん | 2008年2月14日 (木) 23時03分

マーちゃん。おはようございます。
そうなんですよ。すごい企画ですね。今でもリメークできそうですね。
東宝も一番儲かった怪獣映画らしいです。
どっちも罪はないんですね。勝負も引き分けです。
ゴジラは海の中に消え、コングは泳いで島に帰ります。
ところでHONGKONGと書いてホンコンといいますから、
KINGKONGと書いてキンコンと発音しなければなりませんね。
「ワー! キンコンだ逃げろ」 笑

投稿: スタンリー | 2008年2月15日 (金) 09時11分

私もやっと観ました。有島一郎さんは、当時の日本人のノリを体現しているかのようなオーバーアクションでしたね。高嶋さんの若い頃ってヤンチャな感じだったのですね~。「ドレミファドン」でも明るい司会者でしたが。
あのタコはホンモノだったのですか!道理でリアルな動きだと思いましたよ。

投稿: マーちゃん | 2008年11月 6日 (木) 18時10分

マーちゃん。こんばんは。
ごらんになりましたか。怪獣映画ピークの頃の作品ですね。
有島さんはうまい役者さんですね。ほぼアドリブに近い演技でした。
高嶋さんは藤木さんとまるで漫才でしたね。お父さんにも楽しめました。本多監督はコメディーも得意なんですよ。
タコの撮影は海岸でミニチュアセットを作って、獲れたてのタコを使って撮影したそうです。ただしフィギュアのタコのカットもあります。
このシーンは「ウルトラQ」のエピソードにも流用されていました。

投稿: スタンリー | 2008年11月 6日 (木) 20時14分

こんばんは。11月19日(土)甲府・岡島ローヤル会館で『東宝特撮ファンミーティング』開催します。『キングコング対ゴジラ』上映と富山省吾P、中野昭慶特技監督、樋口真嗣監督らによるトークショーもありますよ。着ぐるみも公開します。MCは黒塚まやキャスター(TBSニュースバード)公式サイトはコチラhttp://www.yamanashi-ff.net/

投稿: やまなし映画祭実行委員会 | 2011年10月26日 (水) 21時52分

やまなし映画祭実行委員会様。
情報ありがとうございます。

投稿: アラン・墨 | 2011年10月26日 (水) 22時44分

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