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ゴジラ

ゴジラ ゴジラ
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特撮メモ、NO,12 wowow

1954年、東宝、スタンダード、白黒、97分

制作- 田中友幸、 監督- 本多猪四郎、 撮影- 玉井正夫、

音楽- 伊福部昭、 特技- 円谷英二

出演- 志村喬、宝田明、河内桃子、平田昭彦、堺左千夫

小川虎之介、村上冬樹、高堂国典、

藤木悠(船の無線通信士)、佐原健二(観光船のアベック)

菅井きん(モーレツ国会議員)

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ゴジラのテーマ、変拍子リズムで面白い。楽譜を見てみたい。

あの当時の東宝のダビングオーケストラの演奏が下手。

船のミニチュアが小さい。カメラの回転は適切。

堺左千夫の新聞記者が漁民たちに取材し、伝説のゴジラを紹介する。

漁村の嵐のミニチュアシーンは標準的。

フリゲートマーチはテンポが遅い。

「七人の侍」の村人がたくさん出ている。大部屋俳優さんたち。

山根博士、恐竜のいたジュラ期を200万年前といっている。間違い。当時の学術レベルか。

スライドで見せるゴジラの山から現れた写真、まったく絵にしか見えぬ。いつも思うが東宝のマット画のレベルは低い。

島の少年が、いつのまにか山根博士の家に住み着いている。博士が保護したという説明部分がない。

島の少年。芝居がうまいが、その後の映画では出演の記憶がない。直ぐ引退したか。

ゴジラに襲われる観光船はミニチュア然としている。

芹沢博士の家、江戸川乱歩的、不気味な洋館。いい感じ。

芹沢博士の実験室、すばらしいセット。ウソくさくない。「地球防衛軍」から登場するネオン管発光器が既にある。カラー映像ならいい色だろう。

水槽をはさんで、河内から平田への、左から右への横移動カットがいい。

ゴジラの出現シーンに「ドン、ドン」という音が入る。足音だとしても、海上では不自然。

高圧鉄塔が溶けるシーン。光と溶ける速度が良い。世界の特撮の歴史に残る名シーン。

ゴジラの都内破壊、最初のシーン。

人間の立っている位置からのカメラアングルがいい。電車の架線、電柱の電線ごしに、仰いで見上げるゴジラ。怪獣特撮映像の基本だと思う。

列車の運転席窓からの映像、鉄橋の下でストップするわずかなカット。シュノーケルカメラがあれば、もう少し進めた。

ミニチュア電気機関車の機関部の横移動撮影は、カメラの振動が効果を出している。

ゴジラが列車を咥えているが、縮尺が変ではないか。列車はあんなに小さくないはず。

橋の破壊シーンはカメラの回転が遅い。鉄骨の重量感がない。

動物園の鳥小屋をはさんだゴジラの顔の合成。すばらしい効果。

上部のキャビンが火災になっている鉄塔が倒壊する。その下からの写し方、カメラの回転数は適切。迫力ある映像。

消防車の暴走・転倒はストップモーション撮影。 オモチャ然としている。私ならカットする。

無線通信士、本文の前に必ず「アー」という。 笑ってしまう。 あの当時はそういう無線方法か。

街の遠景火災のシーンは、ハイスピードカメラの回転が遅い。 シーンによってハイスピード撮影の回転が変わり、安定しないという円谷特撮の欠点が早くも露呈している。

銀座和光の時計台破壊シーンもカメラの回転が遅い。チョコマカと崩れる。

日劇のゴジラのしっぽによる破壊は、一部ストップモーション撮影。なくてもよいカット。

国会議事堂破壊シーン前のビルデイングの倒壊がすばらしい。上から下に順番にくずれていく。円谷特撮でもすぐれたシーン。

中継放送中の鉄塔の崩壊は、もう少しカメラの回転を早くしてもいい。おしいシーン。

ジェット戦闘機による攻撃シーン。なぜかハイスピート撮影でなく24コマの撮影。まるでロケット花火遊びではないか。不可解。チョコマカした動き。 なぜこうしたか意味不明。

ジェット戦闘機のミサイル発射も、ワイヤーが丸見えでオモチャ同然。 この撮影法は後年でも変わらず。進歩がない。

焼け跡廃墟から、負傷者の収容施設への描写は、この映画の最も心打たれるところ。

監督からスタッフ・役者もすべて戦争体験者なので実感がこもっている。子供の泣き声が涙をさそう。 すぐれた反戦映画といえる。

実験室での芹沢博士と宝田のもみ合いシーンで、いつのまにかテレビのスイッチが入っている。 少女の合唱シーンは少々長い。

水槽のガラス越しでゴジラの断末魔を撮影。いいカット。

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コメント

ゴジラは映画館で観たような気がしますが、
制作年が1954年ですかぁ・・・・
あれ?じゃぁ、TVで観たのかもしれません・・・汗
テーマ曲は出てくるぞ~という感じがしますよね~。
ジョーズのテーマ曲はゴジラの影響を受けているかもしれませんね。年末にTVで見た「ローレライ」の潜水艦がミニチュア然としていました。スタンリーさんがご覧になったら、どういう感想かしら?と思いながら見ていました。
ところで、雪はどうなりました?

投稿: マーちゃん | 2008年1月 3日 (木) 23時12分

マーちゃん。2008年初コメントありがとうございます。
雪は小康状態です。でも毎朝雪かきをしています。
70センチは降ったと思います。これが普通なんですけどね。
ゴジラは「七人の侍」と同年公開だったはずです。
志村喬さんは忙しいですね。
ゴジラのテーマはストラビンスキーの「火の鳥」みたいに複雑な拍子記号だと思います。
「ローレライ」の樋口監督は「ガメラ」の特撮をやっていますが、今回はCGで処理をしていて、それもあまり出来が良くないですね。
ミニチュア特撮をメインにやってほしかったです。
それよりも、軍人、女性のヘアスタイルが時代にマッチしていないので、タレント事務所のやり方に憤慨します。
男は丸坊主、女はオカッパか三つ網ですよね。
もうちょっと映画出演に気合をいれてほしいです。

投稿: スタンリー | 2008年1月 4日 (金) 09時32分

この映画は怪獣映画というより、パニックプラス反戦映画的な
色合いというのが良いですね。キングコング(最初の)と並ぶ
名作ですね。私も劇場で(リバイバル笑)観ましたが、
当時は正月だったんでしょう。劇場前で従業員サンが
餅つきをして、あんころ餅にしたのを2個ずつ配ってくれました。
今じゃ、不衛生だ何だのといって絶対ないでしょうね。笑
いい時代でした。。(^∀^)

投稿: P・うさぎ | 2008年1月 5日 (土) 14時58分

P・うさぎさん。こんにちは。
正月映画のリバイバルでご覧になったのですか。
たぶん料金は正規の額でしょうね。
東京池袋の文芸座では、1979年ごろ円谷特撮物を300円でオールナイト上映しましたが、「ゴジラ」だけはやりませんでした。
なにか東宝の策略を感じます。
負傷者が廊下に寝ているところや、母娘の死を選ぶシーンは何度観てもツライですね。

投稿: スタンリー | 2008年1月 5日 (土) 16時24分

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