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怪獣大戦争

怪獣大戦争 DVD 怪獣大戦争

販売元:東宝ビデオ
発売日:2003/05/21
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ゴジラがシェーをする映画なので、かなり有名である。

怪獣映画としては円谷物のなかでも、それほど特筆するものでもない。

特撮シーンは過去の「ラドン」などフィルムが使い廻されている。

しかし、忘れられない作品である。私自身、映画館で小学校2年生のとき観た。

シェーをしたことには、だいぶ批判がある。 宝田明、佐原健二、土屋嘉男の特撮俳優はみんな嘆いていた。

だが、その中の一人、土屋氏が円谷に、子供に受けるよう、マンガのマネでもさせたらどうだと進言した、と何かの本で見た。 それで、当時流行っていたイヤミのシェーをさせたというのだ。

たしかにシェーは流行っていた。 私の年代の写真アルバムには、シェーをしている少年の白黒写真が張ってあるものが結構あるはずである。

私はというと、シェーよりも、イヤミのベラベラに伸びた靴下を自分でマネして喜んでいた。

さて、この映画、音楽には伊福部のフリゲートマーチが大活躍する。円谷特撮ファンにとっては血湧肉踊る曲である。 

この曲は、子供のころには、いろいろな特撮ものに流れてるので、映画も、どれがどれだか分からなくなっていた。伊福部の音楽がどれも似通っているのも原因であるが。

妖艶な水野久美さんが宇宙人役で登場する。最近、フィギュアまであるので、子供たちへのインパクが強かった。 買うのはオヤジであろうが。 いまだに世界中からファンレターが来るという。

X星人のコスチュームはムチムチの黒のレザーで、顔には細長いサングラスをかけ、なかなかいい雰囲気であった。

土屋嘉男のエックス星人統制官も傑作で、「七人の侍」のウジウジした利吉がやっていると思うと、そのギャップが面白い。

この人、宇宙人大好きで、しゃべっているX星語も、芥川龍之介の「かっぱ」の言葉などを参考に彼が考案したものである。

「この円盤はすべて電子計算機によってコントロールされている」・・・・統制官のしゃべる、昭和40年代の言葉がなつかしい。 

コンピュータという言葉はあったが一般には使われなかった。UFOは1970年代以降である。ユーフォーと言うようになったのは、阿久悠さんの歌詞による。

怪獣のバトルは予算の関係か、ビルなどのミニチュアの無いX星にて繰り広げられるが、キングギドラがいい。 いいのは吐く光線である。あのギザギザは傑作だ。東宝のこの種の技術は世界に誇れるメードインジャパンだと思う。

キングギドラの「カラカラ」という鳴き声は、ウルトラ警備隊本部で流れる電話の音と同じである。・・・・デーモン小暮閣下も指摘していた。彼はそのマネがうまい。

新たに撮影された特撮シーンで、特にすぐれているのは、X星人の円盤(なつかしいアダムスキー型)が湖上に水中から浮上し、そのまま上空へと離陸するところである。 

水中で発光している円盤と、圧縮ガスによる泡と、円盤の上昇に引きずられるスモークが絶妙の演出をしている。円谷特撮史のなかでも、最もうまくいったものだ。

ラドンを地中から引き出すシーンも良い。

宝田明とニック・アダムスが乗る宇宙船はNASAのロケットの影響があるが、その特撮はミニチュア然として、あまり良くない。

慣性飛行している宇宙船に、上下は関係ないが、逆さまになった宇宙船の姿勢を元にもどすという、物理的に無意味なシーンがある。

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コメント

水野久美さん、当時はB級にも一杯出演してましたね。
しかしフィギュアがあるんですか?いや~、コアなファンているんですねぇ、ご本人も照れくさいのでは?

投稿: バルおばさん | 2007年12月 4日 (火) 17時57分

バルさん。こんばんは。
水野さんは、最近はテレビの旅番組で、息子さんと一緒に温泉旅行していますね。あのX星人がね。
あのころ、映画と同じに、実際にアダムスからプロポーズされたらしいですよ。

投稿: スタンリー | 2007年12月 4日 (火) 20時07分

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