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「かぐや」の映像

日本が打ち上げた月を回る孫衛星「かぐや」が、月の表面を上空から移動撮影したビデオ映像を送ってきた。

ハイビジョンで撮影された画像は、実際に月の上空を飛んでいるような、すばらしい映像で、いつまでも観ていたいほどだ。

あれほど鮮明に写されたのでは、宇宙人も、さぞ月面基地を造りにくいであろう。

惜しいのはスーパーハイビジョンでないことだ。

普通のハイビジョンの4倍近い鮮明度なのだが、衛星に載せるほど小型ではないかもしれない。

月の表面の衛星による近接ビデオ映像は、恐らく世界初であり、もちろんハイビジョン撮影も世界初である。

今までの映像はすべてフィルム撮影であり、その映像も僅かで、この「かぐや」の快挙はもっと世界的ニュースになっていいはずだが、日本のメディアはさめた扱いであった。

私の地元の中部地方独占新聞でのこの記事は、たった5センチ四方くらいの紙面であり、話にならなかった。 

あの新聞社は、中部地方が航空宇宙のメッカであるにもかかわらず、こういうニュースはいつもこの程度の扱いであり、明らかに科学技術の進歩に興味がなく、自然物理が苦手である。

以前、日曜版でスペースシャトルの記事がめずらしく掲載されたが、シャトルの大気圏突入前の図解で、シャトルの制動姿勢が逆になっており、私は電話で間違いを指摘したことがある。

よく大学の文学部や社会学部系を出た人は、自分が数学や物理に弱いこと、科学技術に興味がないことを逆に誇らしげに語ることがある。

彼らは、あんなものは世の中に直接関係ない、利益追求の社会経済以外は興味がない、人や金や物を動かすことが重要である。という考え方である。

地球の表面という、二次元でしか頭が働かず、未知のもの、想像するものに無関心なのだ。

しかも、そういう人たちは、宇宙に夢見る人や自然科学、物理・工学好き人間を、クライだの、閉じこもっているだの、人付き合いが苦手だのと、社会の異端児のように見下す傾向にある。 

たぶんあの新聞社の記者や幹部は、恐らくそういう人物ばかりなのだろう。

寺田寅彦が現在にいたら、おおいに嘆くだろう。

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コメント

 JAXAのホームページで「かぐや」が撮影した映像を見ました。月の表面が鮮明に撮影されていますね。今後の観測が楽しみです。
 中国の月周回衛星も軌道入りに成功したとか。月の兎も、のんびりと餅つきをしていられませんね。

投稿: 雷おやじ | 2007年11月11日 (日) 12時28分

雷おやじさん。ありがとうございます。
ほんとにあの映像はすばらしいですね。
「2001」のシーンみたいです。
キューブリックが生きていたら歓喜したでしょう

投稿: スタンリー | 2007年11月11日 (日) 13時29分

ホントにかぐやの映像はすごかったですねぇ。
なんでニュースもつまらないネタばかりやらずに
もっと報道しないんでしょうね~。
そういえば、アポロが立てた合衆国の旗も見たいですね~。
あっ!それはタブーでしたっけ?笑

投稿: ぱんだうさぎ | 2007年11月12日 (月) 10時17分

ぱんだうさぎさん。こんばんは。
月に残されたアポロの下の部分と旗もハッブル望遠鏡で見られるはずですが、写さないですね。
疑いが晴れるんですがね。

投稿: スタンリー | 2007年11月12日 (月) 20時04分

アポロ11号が地球に送ってきた映像は、
どこかのスタジオで収録されたものですか?(笑)
「かぐや」の映像は見ていません。
今からネットで捜します。見たいよー。

投稿: マーちゃん | 2007年11月12日 (月) 20時07分

マーちゃん。こんばんは。
ハイビジョンの映像はいずれNHKで特別番組をすると思います。楽しみですね。地球も写すそうです。
「2001年宇宙の旅」再びという感じです。
「カプリコン1」以来、アポロの着陸デッチアゲ説がありますが、
私の眼力?では、送られた映像は本モノだと断定します。

投稿: スタンリー | 2007年11月12日 (月) 21時03分

科学に付いての考え方、感動しました。フジテレビのカメラの距離の所で私が「あれ以降」と遠慮した部分を話す気になりました。
何年か前に和歌山県カレー事件がありましたね。ある女子中学生が「インドでは手で食事をするのに。カレーには解毒作用があるのに何で中毒を起こすのだろう」と疑問を感じネットで調べたり大人になったら働いたお金で返すからと親に文献を買ってもらい夏休みの宿題として出しました。それを文芸春秋が取り上げ私は読んで「科学とは疑問に感じた事柄を解明する」と言うある種当然ではありますが努力が必要であるのが今更ながら感じ入ったのです。文春発売数日後、フジの夕方(夜だったかも)のニュースで取り上げたまでは良いのですが男性著名キャスターのコメントを聞いて私はがっかりと言うよりむしろ憤りを。コメントの内容は次のようになります。「私もネットやりますが全然気が付かなかったなー。あなた、将来立派なスクープ記者になれますよ」
こいつ馬鹿かーと急遽フジに電話し本人を出せ、出さないの押し問答。では番組責任者を出せ。まあ出ませんわねー。
「じゃー本人に伝えておいてくれ。そんな褒め方がどこにある。負け惜しみ言うんじゃないよ。迎合してる芸能記者じゃあるまいし。素直に評価をきちっと話せよ。いい歳をして」でニュートンのリンゴの木の話やら何やら相当やった覚えがあります。結果、その日は全く連絡なし。
おいおいびっくりしたぜー。翌日同番組で本人が謝ったではないの。「昨日の私の発言に配慮がなく・・」と言う顛末。
もうそろそろお二人リタイアーしたらと肩を叩きたいです。女性の方もいいお歳でシャツのボタンをきちっと上から留めて欲しいな。Vゾーンが開き過ぎ。まさかハイビジョンでアップで見たくもない。これは関係ないっか!。以上長文失敬しました。

投稿: ロンリー・マン | 2008年1月21日 (月) 19時47分

ロンリー・マンさん。ありがとうございます。
テレビ局へ抗議の電話で、採用されたのはすごいですね。
あの局のニュースのテーマ音楽も騒がしくて好きではありません。

投稿: スタンリー | 2008年1月21日 (月) 20時20分

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