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超絶技巧・リコーダー、レッド・プリースト楽団

NHKBSにて、レッド・プリースト楽団というアンサンブルのスタジオ演奏があった。

まったく、耳も目も釘付けになってしまった。

楽団員は4人で、リコーダー、バイオリン、チェロ、チェンバロの構成である。

4人とも年齢は若く、20代、30代というところであろう。

リコーダー奏者はリーダーのようで、俳優でいえば、サム・シェパードに似ている。

彼らはバロック音楽を演奏するにもかかわらず、その演奏スタイルはまったくポップで、堅ぐるしい燕尾服や、スーツなど無縁の格好で、アバンギャルドで、大道芸人的で、一昔前のヒッピーという感じである。

演目はビバルディの「四季」がメインであった。

このリーダーのリコーダーの演奏は、常識を超えた超絶技巧であった。

リコーダーは、われわれの小学生の時分に親しんだ、シンプルな楽器であるが、彼は、想像を絶するテクニックを駆使し、大変な効果をあげていた。

「四季」には、時には、速いテンポの16分音符のパッセージが展開されるが、ものともせず、ミスもなく弾きこなしていた。

また、この楽器は、子供にはハ長調か、それに近い調性の演奏しかできないが、かなり自由な演奏を、超絶のテクニックでこなしていた。おそらく、親指の押さえる穴の僅かな面積を調節していたのであろう。

時には、2本のリコーダーを同時に咥え、2重奏を演じてくれた。

アンサンブルは、格式ばったバロックのスタイルばかりではなく、即興のようで、時にはジャズィーであり、時にはバイオリンはカントリー的であったり、時には現代音楽的で、大変、粋であった。

かれらへのインタビューでは、我々は21世紀の楽団であるので、それにふさわしいバロックを演奏していきたい。と述べていた。

これから大いに期待できる楽団である。

「四季」といえば、私の高校生のころ、ギュンターノリストリオというグルーブがジャズに編曲してレコードを出しており、随分話題になった。

そのレコードのB面は正式な、オリジナルの演奏であり、ジャズとクラッシックと両方楽しめるという、粋な企画のレコードで、私は今でも、時々ターンテーブルにかけて楽しんでいる。

日本人の大好きな曲であるが、イタリアの四季の音楽であり、日本の季節感や自然の様子とはちょっと違うのが面白い。

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コメント

おお、それを見逃したのは残念です。
最近、力のあるクラシック畑の人が多くでてきて若い感性で
クラシックの敷居を下げてます。何事もしっかりとした基礎が
出来てる人は強い。

投稿: バルおばさん | 2007年11月15日 (木) 22時40分

スタンリーさんは何か楽器を演奏されますか?お詳しいですね。
好きなピアノ曲に、ラフマニノフ プレリュード 作品3の2をあげてらっしゃるのですね!

投稿: マーちゃん | 2007年11月15日 (木) 23時21分

パルさん。ありがとうございます。
この楽団の4人は、まるでストリートミュージシャンのような格好・ヘアスタイルなのですが、凄い演奏歴を持つ人たちでした。
クラシックのバロックへの先入観を除いてくれますね。

投稿: スタンリー | 2007年11月16日 (金) 10時28分

マーちゃん。ありがとうございます。
ピアノは10年前までやっておりました。
「好きな嬰ハ短調」の下2曲を除いて弾いておりました。
(過去形)
ラフマニノフのプレリュード3の2は有名ですね。
映画でもよく出てきます。ミッキーマウスも弾いていたようです。
この曲は両手を重ねて和音を弾くので、シンプルですが、弾くのはヤッカイな曲です。でもチャレンジしたいですね。

投稿: スタンリー | 2007年11月16日 (金) 10時37分

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