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ベーゼンドルファー

オーストリアのピアノメーカーであるベーゼンドルファーがヤマハに買収されるという。

1828年創業の老舗であり、完全に一台ずつ手作りの楽器であるから、大量生産で、流れ作業で作るピアノメーカーの傘下になるのは、さぞこの楽器のファンも楽器職人もショックであろう。

ただ、ヤマハ楽器も「ベーゼンドルファー アンド ヤマハ」などとピアノの鍵盤の上に名前のプレートを貼り付けるような愚直なことはしないと思う。

私は特にこのメーカーのピアノに思い入れはない。 台数が少ないこともあり、レコード録音もそれほど多くなく、ホールにも、必ずしも完璧なピアノがあるわけではないからだ。生演奏も一度だけ聴いただけである。

だから、この楽器の音については、スタインウェイやヤマハのように、聴きなれていないので、なんとも言えない。 よく「いぶし銀」の音と言われるが。

その、一度だけ聴いたのは、インペリアルという型番のもので、通常のピアノの鍵盤数88鍵より低音部分が9鍵多いタイプのものである。その増えた鍵盤の部分は弾き間違えないよう、白鍵の部分も黒くしてある。

低音弦ほど長くなるので、このピアノは20センチほど、他のコンサートグランドより奥行きが長く、見た印象は、はるかに大きく感じて、まるで小型トラックといってもいい。

増えた低音部分の利用効果は、ピアニストの裁量で行われるといってもよい。

グリークの有名なコンチェルトの最初、出だしのカデンツァで、最低音からアルペジォとなるところは、最低音に、通常のピアノには無い、オクターブ下の同音を同時に鳴らして、ど迫力の音を出すことが出来る。

私が生演奏で聴いたのは、野島稔氏の所有による、同氏のチャイコフスキーの一番だったが、音響効果の悪いホールで、おまけに最後部の席だったので、残念ながらこのピアノの音を味合うことも、重低音を利用したかも分からなかった。

一度でいいから、このピアノのそばにいって、しげしげとながめ、できれば重低音部の鍵盤を叩いてみたいものだ。

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