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ロケットの打ち上げ

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今日の朝刊に、スプートニク打ち上げ50周年記念に、同じデザインのモデルロケットを打ち上げた写真が載っている。

感無量である。私が子供のころ教科書の写真?で見た、その形は瓜みたいな物だった。合成写真のニセモノだったのである。

正式なボストークタイプの、パンタロンみたいな形をしたロケットの写真を見たのは、ずっと後のことである。

その新聞の記事によると、そのモデルロケットは8個の火薬推進剤を取り付けている。 モデルロケットの発射方法に詳しくないが、8つを同時に点火し、推力をシンクロさせるのは難しいことでないだろうか。

いや火薬だからその必要はないかもしれないが、まっすぐ上昇しただろうか。

実は本物も、打ち上げにはてこずったようだ。 50年前、ロシアは開発の困難な大型のエンジンを造るより、既存の小型のエンジンを沢山束ねて打ち上げるというコンセプトを立ち上げた。

(このへんの話は1年前だったか、フォン・ブラウンとコロリョフのテレビドラマで知った。)

本物はいくつエンジンを束ねているだろうか。模型では8つであったが。

実は、あのパンタロンの部分は4つに分かれている。それを支える中心は一本そのまま衛星部分までつながっていて、そこにもエンジンがある。

だからエンジンブロックは5つあるということだ。これはアポロを打ち上げたサターン5型と同じである。

だがサターンは全体で5つのエンジンだけだが、ロシアのは一つブロックに4つのメインエンジンが付いている。つまり、合計でメインは20個というわけだ。 

この数のエンジンの点火、燃料供給、推力のシンクロは大変ではないだろうか。開発当時は失敗を重ねたと思う。ドラマにもその描写があった。

エンジンはこれだけではない。さらにパンタロンブロックに二つの姿勢制御用小型エンジンが付いていて、中央ブロックにはそれが4ついているのだ。

つまり、ロケットエンジンはリフトオフ時には、合計32個が同時に噴射していることになる。

打ち上げ時はエンジニアたちは、送られてきたデータでこれを監視しているわけだが、チーフはさぞ頭が痛いだろう。

この32個のエンジンにより点火・上昇していく下から見上げた様は、アーカイブ映像でおなじみであり、サターン5型の打ち上げと同様、あの迫力には圧倒されてしまう。

ちなみに打ち上げ後数分で4つのパンタロンブロックは分離され、中央ブロックのみが燃焼し続け上昇、2段目の役割を担う。

ロシアのロケットにはもっと大きいN1というものもあった。

これはアポロより先に月に人類を送る計画で作られたが、メインエンジンだけでも30個以上あり、これもシンクロがうまくいかなかったと、当時のエンジニアが告白している。

結局大型エンジンを5つ束ねたシンプル構造のサターンが月競争を征した。

サターン5型のエンジンは、1個で約600トンの推力があるが、直径はボーイング777のジェットエンジンとさほど違わない。 だがパワーは一つでボーイング747の6機分発生する。 

ジェットエンジンの排気速度は、せいぜい秒速300メートルだが、ロケットエンジンのガスの速度は、秒速3000メートルから4000メートルある。いかに強力かがわかる。

私はジェットエンジンの噴流を全身で浴びたいという、幼児的願望があるが、ロケット噴射だけは御免こうむりたい。ガスの温度は3000度である。

この噴射速度だと、燃焼ガスが発射台に当たり、衝撃波を発生しているのが、確認できる。 ロケットファンにはたまらない映像だ。

アポロの打ち上げの際には、数キロ離れた取材スタッフのテントが、この衝撃波によって吹き飛ばされた。

その振動波は地球の裏側の地震計にも計測されたという。

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コメント

少年たちがロケット作りに挑戦する、50年代が舞台の
『遠い空の向こうに』という映画を思い出しました。
ロケットって夢がありますよねぇ。メカ音痴の私でもワクワクします。
アポロ11号の月面着陸のテレビ中継、ご覧になりました?

投稿: マーちゃん | 2007年10月15日 (月) 09時30分

マーちゃんさん。ありがとうございます。
「遠い空・・・」は観たい映画です。
ちょうど、BSの「お宝テレビ」でアポロが出ました。
私、学校の教室のテレビで月着陸を見たのです。
わたくし、ロケットとともに生きてきました。
本物の打ち上げが見たい。

投稿: スタンリー | 2007年10月15日 (月) 20時43分

ソ連は複数のエンジンを同時点火するクラスターロケットをアメリカに知られるのを防ぐため合成写真の偽物ロケット写真を公開したのです.ソ連は小さい力の4つのエンジンで一組にしたロケットを5本束ねて重い人工衛星や核弾頭を運ぶロケットを開発しました。アメリカは中央のコアエンジンは固定して回りのエンジンだけ首振りする方式なのです。モデルロケットの競技会でも人気のある実物のミニチュア模型ロケットはサターン5とソユーズです.日本でもこれらの模型ロケットや日本のH-2A、ミューロケットが打ち上げられると観衆から拍手が沸きます。

投稿: モデルロケット愛好家 | 2008年3月20日 (木) 18時16分

モデルロケット愛好家さん。
コメントありがとうございます。
私もモデルロケットの打ち上げを見たいですね。
ユーチューブでしか見ていません。
固体燃料の燃焼時間は3秒ほどでしょうか。もう少し長ければいいですね。長すぎると見えなくなっちゃいますが。笑
昔、模型飛行機用の「タイガーロケッティ」というのがありましたが、燃焼時間はもう少し長かったと思います。

投稿: スタンリー | 2008年3月20日 (木) 21時48分

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