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海底軍艦

NO,5

本多監督、 監督助手 梶田、 円谷 特殊技術、 特撮撮影助手 中野、

昭和38年制作 39年正月映画として公開、ドラゴンが出てくるのは辰年にちなんだ。

38年は、マタンゴなど大人向けの特撮物多い。これも大人向け。

藤山陽子 きれいな女優さん。 その父親、田崎潤、がんこな軍人。

藤木悠と高嶋忠夫、キンコンからの凸凹コンビ。

佐原健二、マタンゴにつづき悪人を演ずる。

田島義文、特撮物では一番よく顔をだしているのではないか。

田崎潤の直属部下、名前知らぬがたいへん帝国軍人ぽい。うまい人。

上原謙と田崎の論理会話おもしろい。

天本英世、ムーのリーダー。ちょっと演技過剰。 「平成教育委員会」でムー大陸が話題になったとき、「私、酋長やってました」と笑いをさそう。

轟天号のデザインは小松崎氏。 先端がドリルになっていて、地中を進むというデザインの乗り物は誰しも考え付くことで、目新しいことでもない。空を飛び、水中を潜り、地中も進むという乗り物兵器は、戦争時代は軍国少年の夢であった。

ただし、あの物体が地中を進むのは物理的、工学的に不可能。

湖上に水中から浮上し、中空に浮上するシーンは良い。回転数適切。 上昇の際、ジェットの垂直噴射の描写があり、納得できる。 水平飛行中もジェットを噴射しており、理屈にかなっている。 後年の円谷一家が行うような、反重力エンジンで飛んでいるわけではない。

轟天号が水中に突っ込むシーンは後年「マイティジャック」でも観られる。迫力ある絵。

轟天号がドックから発進するシーン。 ドアが動いたり、閉まったりする動作は人が手を使って行ってるため、動きがスムーズでなく、ミニチュア感覚を誘ってしまう。 動きの加減速はギアードモーターなどを使うべきだ。 そのシーン。どうも巨大感がない。こういうことはデレク・メデイングスにやらせればうまいんだがな。

マンタが冷凍光線でやられ、頭をパタパタさせているのは、御伽噺のつり人形的で、大人の鑑賞に堪えられない。

ムーの潜水艦の光線により、港の大型船舶が次々に火災を起こすのは最良のシーンである。回転数は3倍くらいか。 5倍にすれはもっと迫力あるのだが。中野氏だったらもっとガソリンを詰めるだろう。 消防車来ちゃうよ。

東京丸の内が地盤崩落する。 予算も食い、タイミングの難しい撮影。ほどほどに良い。

水中逆さの撮影はアイデアとしてよいが、効果抜群というものでもない。ただし大きなプールでドンパチやるよりは、水槽でいいので、低予算ですむかもしれない。

コメンタリーで、本編の撮影期間は東宝の映画では普通、35日くらいということで、いかに黒澤が優遇されているのかがわかる。

ただし、外国でも撮影期間は短くて90日くらいであろう。日本が少なすぎるのではないか。そのため観客をナメタ映像や、サボリ効果音をやってしまうのだ。

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コメント

これは見なかったけど「マタンゴ」見ました。若い女の見るような
映画じゃなかったのは間違って入場してしまったんです。
水野久美が古いタイプの妖婦(死語だ)を熱演。

投稿: バルおばさん | 2007年10月 8日 (月) 21時29分

パルさん。こんばんは。
そうですか。じゃあ公開当時に観たのですか。
東京オリンピック前年ですね。
学校で禁止されてる映画だったりして。
私の地区ではそういうことがありました。
水野久美さん。妖婦から宇宙人までいいですね。
私、ファンなんです。
藤山陽子さんは最近ファンになりました。
でも「これが青春だ」シリーズは小学生の頃で、あまり覚えてないんですな。

投稿: スタンリー | 2007年10月 8日 (月) 21時58分

こんばんは。拙ブログへ訪問下さりありがとうございました。
スタンリーさんは、戦争メカにお詳しいですね。
私も女だてらに戦争映画が好きなのですが
メカに弱く、知らないことばかりです。でも知りたい(笑)。
スタンリーさんの所で、お勉強させて下さい。
>空を飛び、水中を潜り、地中も進むという乗り物兵器
実際に、そんな兵器が開発されたら恐怖ですね。
あっ、それと私、江戸の文化にも興味津々です。
お話を聞けたら嬉しいです。これからも、よろしくお願い致します。

投稿: マーちゃん | 2007年10月10日 (水) 00時49分

マーちゃんさん。ありがとうございます。
いえいえ、江戸文化の本は4冊くらいしか読んでいません。
それくらいの知識です。あとNHKの「知るを楽しむ」のコーナーなど。
あなたのお詳しい戦国時代のことは全くダメで、こちらこそよろしくおねがいします。

投稿: スタンリー | 2007年10月10日 (水) 14時20分

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