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フランケンシュタイン 対 地底怪獣

フランケンシュタイン 対 地底怪獣 DVD フランケンシュタイン 対 地底怪獣

販売元:東宝
発売日:2007/01/26
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私が初めてみた怪獣映画である。7歳のころである。だから今でも非常にインパクトが強い。 また漫画映画(なつかしい言い方)以外で初めてスクリーンでみたカラー映画である。

カラーフィルムの美しさに目覚めた映画でもある。

親戚の家にあったカラーテレビの映像より断然いいではないか。

東宝のキラキラ動くガラス細工のようなオープニングも綺麗と感じた。 またタイトルの真っ赤な色と、毎秒24コマでパタパタと動く青い色(夜の光は青く見える)の魅惑的な色彩にはドキドキした。

また、映画館の音ってなんていい音なんだろうと感じた。

この映画は1965年制作であるが、本多・円谷コンビとしては、最も油の乗り切っていたころではないだろうか。私は丁度ピークの映画を最初に見てラッキーだった。

であるから、過去の「ゴジラ対キングコング」などを後年見たときは、この映画と比較してしまい、あまりいい出来ではなかったので、ガッカリしたものだ。

それだけ完成度が高く、また今でも十分大人の鑑賞に堪えられものと確信している。この映画の続編「サンダ対ガイラ」より後の怪獣物は次第に子供向けの路線へと変わっていく。

まず出だしから、ミステリアスで、子供が怖がる実験室が出てくる。赤い液体が入ったフラスコや不思議なガラスの器具が並んだ怪しげな部屋は、この映画の展開を期待させてくれる。しかもトランクに入った何か動く物体。 あれはこれからどうなるんだろうか。

いきなり入ってきたドイツ兵と博士の無言劇は、ちょっとしたパントマイムで言葉がなくとも十分状況が理解できる。

その後、博士は手刀で、実験器具を乱暴に壊してしまう。 ああいうことも子供には恐怖である。

敵の飛行艇が登場する。この撮影がいい。実写にみえる。円谷の飛行機物でも成功したものの一つだ。

海上をいく潜水艦を上から撮ったシーンも実に良い。

広島の原爆シーンは「世界大戦争」からの流用。また中古の部品がくっついていたが、僅かなカットなので許せる。

切断したフランケンの手が動くのも子供には怖かった。

最初にバラゴンが登場する秋田油田のヤグラのセットとその夜の撮影が実に良い。ほんの僅かのカット、シーンであり、もったいない。じっくり見せるべき。

フランケンの怪物は最初6.7メートルの大きさで、ミニチュアセットも大きくなり、「大魔神」の理屈で、大変実物に近いリアル感がある。アパート群に現れるシーンはミニチュア然としていない。

ただし残念なのは、そのアパート街をミニチュアのパトカーをペコペコと走らせてしまったことだ。実写映像でいいはずである。

琵琶湖に登場するシーンもいいシーンだ。フランケンがゆっくり水面に顔を沈めていくのは哀愁を感じる。

白川村のエピソードも好きで、山小屋に木が突っ込むシーンは子供のころ合成と分からず、度肝を抜いた。

話はそれるが、白川村は何度もドライブで訪れている所で、村を俯瞰でのぞむカメラの設置された場所はドライブインの駐車場となっていて、アマチュアカメラマンの絶好の撮影ポイントとなっている。 また村人や警官が右往左往している所の右の川には、新しい橋がかかっている。

石切場に現れるシーンも実写とのつながりが実に良い。

富士山麓で好きなシーンは、林道に現れ、下から仰ぐカットだ。 巨大感を感じる。 「ウルトラQ」にもこれと似た、いいシーンがある。

バラゴンは犬の珍に似ていて少々コッケイだがあんなもんであろう。

イノシシや馬を動かすシカケは結構うまく見える。

フランケンとバラゴンのバトルは通常の24コマで撮影しており、チョコマカすぎで私は気になった。 やはり少なくとも2倍で回すべきである。

森林火災の描写、回転数、良い。 それをバックにした、2匹の姿の合成シーンはすばらしい。 円谷特撮史に入れるべき名シーンである。

日本版では、フランケンは地割れの中に消える。 子供のころ、それがかわいそうであった。

海外版では富士山麓に大ダコが現れ、アット驚いた。

ところでこの映画、今のクローン問題を示唆している。時代を先取りしているのだ。

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