« ヒトラー 最期の12日間 | トップページ | バンドワゴン BAND WAGON »

西部戦線異状なし

西部戦線異状なし DVD 西部戦線異状なし

販売元:GPミュージアムソフト
発売日:2007/05/01
Amazon.co.jpで詳細を確認する

NO,3   NHKBS

1930年、 ユニバーサル 、白黒、トーキー 、2時間越える。

原題 All Quiet on the Western Front   

当時の映画館の都合のためサイレント版もあるという。

監督、ルイス・マイルストン 、出演者ともに全く知らぬ。全員故人であろう。

当時のドイツ作家によるベストセラー小説の映画化。

戦場はロサンゼルス郊外に再現、エキストラ5000人、すべて戦闘体験者を使う。

当時、ドイツ、ポーランドでは上映禁止、日本での公開も第二次大戦後。

アカデミー賞、監督、作品賞

ポールの母親役は、当時の有名な喜劇女優を使ったので、劇場で笑い声が発生。ミスキャストと判断。

故に、違う女優で取り直し版がある。今回観たのは「完全版」ということで、取り直し版かもしれない。

兵隊訓練中のシゴキはどこの国にもある。もう少し訓練の様子を描写すれば面白いのだが。

カメラレンズのいたずらにより渦巻きがある。1950年代までの日本の撮影カメラ、ミッチェルのレンズと同じ。

人物のメークはサイレント映画と同じでおもしろい。白塗り的。

撮影にはクレーン多用。 先生の壇上演説では窓の外から景色を写しクレーンを後退、教室の中へとバックする。宮川一夫撮影「無法松・・」で同じシーンがあった。

超ローアングル、地べたにカメラを据えた撮影あり。走り過ぎる馬車を見上げて撮影。ジョン・フォードの影響か。

レールを使った横移動撮影あり。この時代には既に確立した技術か。ただし塹壕を上から移動撮影したシーンは空中なのでクレーンであろう。

教会の病院で、夜から朝への時間経過の描写がある。カメラ、フィックスにして序々に照明を上げていく長廻しシーン。 この時代からのテクニックか。

戦闘シーンは長く、すさまじい。 

パイロ。ものすごい。灰に爆薬を仕掛けたものでなく、土砂、石ころをかぶせた爆発。

エキストラ・俳優に近い場所で爆発。ほんとの石ころが飛んできてヒヤヒヤする。 ケガ人続出の撮影ではなかったか。

一対一の格闘でも、本気に見える。銃剣などニセ物であろうが、やっぱり危ない。

フランス女性との交流で、河を泳いで渡るが、女性にやるパンを持っている。 

当時の軍隊支給のパンは濡れても食えるのだろうか。 チーズのように蝋でコーティングしてあるのだろうか。

映画の中で、戦争なんて各国のお偉いさんが、囲いの中で殴り合いをすればよいというセリフが印象的。 全くそう思う。

ラスト 。手の演技、忘れられないシーン。

この映画の反戦メッセージ、自分と同じ考え。世界の人も同じ。

戦争を始めたい制服さんは鉄砲もって自分でやれ。

月か火星にでも行って制服さん同士でやってくれ。

 

|

« ヒトラー 最期の12日間 | トップページ | バンドワゴン BAND WAGON »

洋画メモ」カテゴリの記事

コメント

鋭い観察力ですねぇ。クレーン多用、横移動撮影、地べたにカメラとか・・・なんで、そこまでわかるのですかぁ。この時代の撮影方法は、わかる人が見れば、味があるものなのでしょうね。
戦闘シーンは大迫力でしたね。私も圧倒されました。フィルムが古いためか、実写じゃないかしら?と錯覚します。ニュース映画を見ているようでした。
>当時の軍隊支給のパンは濡れても食えるのだろうか
そうそう!私もあのシーンが不思議でしょうがないです(笑)。

投稿: マーちゃん | 2007年10月24日 (水) 21時36分

マーちゃんさん。ありがとうございます。
先入観として、観る前は、サイレント映画に毛の生えたのようなものかと思っていましたが、現代の撮り方とあまり変わらなかったです。
もう、この時期に撮影テクニックは確立されていたのですね。
ちょっとあの時代の映画が病みつきになりそうです。
パンはそうです。やっぱりみなさん不思議ですよね。
「世界のミリメシ」という軍隊食の本がありますが、こういうパンはありませんでした。

投稿: スタンリー | 2007年10月24日 (水) 22時01分

当時の情勢の中でよくぞ作ったという映画でしたね。
製作者達の気骨を感じました。
キューブリックの「突撃」「フルメタルジャケット」はコレの
影響をかなり受けてる感じですね。
もちろん、プラトーンも・・・
ホントに反戦映画の傑作でしたね。(′∀`)

投稿: ぱんだうさぎ | 2007年10月24日 (水) 23時49分

ぱんだうさぎさん。ありがとうございます。
「突撃」は観ていないのですが、おっしゃるとおり
以後の戦争映画はなんらかの影響がみられます。
一瞬だけ鉄条網に、ちぎれた手がぶらさがっていて、
戦場の残酷描写もリアルでした。
以前NHKで実写映像を観ましたが、塹壕で頭をかかえて、座り込んでいる兵士がいましたね。
この映画でも全く同じ感じで、記録フィルムのとおりでした。

投稿: スタンリー | 2007年10月25日 (木) 08時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/8595138

この記事へのトラックバック一覧です: 西部戦線異状なし:

» 西部戦線異状なし [嗤う生活]
今までに観た一番古い映画は、チャップリンの『街の灯』でした。 1931年のサイレント映画です。今回DVDで鑑賞した『西部戦線異状なし』は 1930年のトーキー映画。記録更新で〜す。 第3回アカデミー作品賞・監督賞... [続きを読む]

受信: 2007年10月24日 (水) 21時40分

« ヒトラー 最期の12日間 | トップページ | バンドワゴン BAND WAGON »