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2007年10月

12人の怒れる男

十二人の怒れる男 DVD 十二人の怒れる男

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006/11/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

NO,6  NHKBS

1957年、MGM、スタンダード、白黒、120分以内

原題- 12 angry men

制作- ヘンリー・フォンダ、レジナルド・ローズ

監督- シドニー・ルメット

撮影- ボリス・カウフマン

30年ぶりに観る。高校生当時、たまたまNHKの放送で観る。釘付けになる。

当時、部屋の中でおしゃべりが始まるので、最初つまらん映画だと思ったが、しだいに画面から離れられなくなった。

映画の進行時間と、こちらの時間とほぼ同時。夕方6時ごろから7時30分までの話。

撮影が大変。カットごとにセットの壁・カメラ・照明据えなおし。

同じカメラアングルのシーン・カットは、その部分のみ圧縮して撮影。小津方式。

シナリオより綿密な時間差の撮影スケジュールを作らねばならない。

撮影期間は1週間くらいか。俳優のテンションを維持するのが問題。

セットの小道具、俳優の位置、汗のかき方、メーク、上着のあるなし、汗のニジミなど、記録係りは責任重大である。

1番- マーチン・バルサム。司会をかって出たやるせなさをうまく演技。当時38歳、老けて見える。

8番- フォンダ、下から上を睨む鋭い目が印象的。当時52歳、老けて見える。

3番- Lee.J.Cobb ドラ息子をもつガンコ親父。一番いい役柄。当時46歳、老けて見える。 うまい。有罪派一人になったときの弁解・長廻しカット、カメラの横を睨んでの一人芝居は名演技。

10番- Ed.begley. 怒りっぽいジジイ。 この人もうまい。

その他俳優さんベテランぞろい。テレビのゲスト出演で顔なじみ。知らない人もいる。

フォンダとコッブの格闘寸前シーンで、仲裁の後、みんなが落ち着いたところで照明が暗くなる。  心理的冷却効果。

法廷の場合、無罪は英語で Not guilty という。 Innocent とは言わない。勉強になった。  その他法廷用語、犯罪用語の英語、比喩はさっぱり分からず。

放送終了後の山本晋也氏とNHK氏の話。

50年前のアメリカ公開では完全にコケて1週間でオクラ入りであった。

フォンダはこれに懲りて以後、プロデューサー業を一切していない。

が、映画はアカデミー賞にノミネートされた。だが「戦場にかける橋」に奪われる。

しかしベルリン金熊賞受賞。 その他批評家・監督から絶賛。

当時、ルメットはテレビ番組を年間200本制作していたという。

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鉄道員

NO,5   NHKBS

1956年 イタリア、白黒スタンダード 115分

日本公開1958年、

原題- II ferroviere

カンヌ映画祭国際カトリック事務局賞、キネマ旬報5位

監督- ピエトロ・ジエルミ

撮影- レオニーダ・バルボーニ  

音楽- カルロ・ルスティケッリ

お父さん- ピエトロ・ジェルミ   

お母さん- ルイーザ・デッラ・ノーチェ

ジュリア- シルヴァ・コシナ   少年- エドアルド・ネヴォラ

少年のアパート内の照明・撮影がすばらしい。 居酒屋も良い。

イタリア語が耳に心地よい。返事の意味はレスポンスと言っていた。

音楽は三拍子のシンプルなメロディー。 

ギター練習の課題曲として有名。

鉄道が走っているときの軽快な4拍子の音楽もよい。

少年は200人以上のオーディションで出演。

今は団塊の世代であろう。コロコロとしてかわいい。

お父さんジェルミはうまい演技。監督と知らなかった。監督・主演の撮影はだれがOKを出すのだろうか。撮影監督か。

お父さんは50歳の設定だが、本人は40歳であった。

電気機関車とSLの、あわや衝突寸前の撮影に驚いた。日本では絶対に許可されない。

ジュリアの女優さん。いいプロポーション。顔はソフィア・ローレンよりあっさりしている。

お母さんもうまい女優さん。基本的に美人。沢村貞子、アン・バンクロフト、マルタ・アルゲリッチに似ている。

イタリアのおっかさんというと、ステレオタイプで太ったイメージがあるが、そうではない。

お父さんの最後、みんながベットで看取る、平凡シーンを想像していたが、少年の淡々とした声による回想ナレーションで処理。 ジメジメせずうまい処理。

ただ、お父さんのギター、曲と指の動きがあっていない。 簡単な曲だからアフレコといえどもちゃんと弾くべきである。

お父さんがなぜストに逆らったか、理由が曖昧。 その彼を仲間が許すのも曖昧。

お父さんの死後から、その後の生活の描写。少年の淡々としたナレーション、アパートの階段で佇むお母さんの姿、少年の通学姿には、思わずウルウルする。

山本伸也氏とNHK氏の解説により、レンブラントライトという照明技法を知る。

45度上からのライト。 画家のレンブラントが使った技法。

お父さんの絶命シーンの照明、 隣の部屋のお母さんの幸福な顔のシーンの照明。

神さまからの光ということ。

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巨泉・前武ゲバゲバ90分 の頃

ゲバゲバ90分!ミュージックファイル Music ゲバゲバ90分!ミュージックファイル

販売元:バップ
発売日:1998/03/21
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テレビ東京の番組、「ポチタマ・・・」のダイスケ君コーナーで流れる音楽は、1969年ごろ放送していた、日本テレビ「巨泉・前武ゲバゲバ90分」で使われていた音楽である。

また、グッさんの出る、発泡酒のコマーシャルにも、この番組のテーマが流れている。

この番組はあの当時の売れっ子の放送作家、コント作家たちのアイデアを総動員して作られた、ショート・ショート的ギャグ番組である。

あのころ私は小学生5.6年であって、どちらかというと、大人向けの、この番組を親の目を盗んで観ていた。

もちろん楽しかったからである。スポンサーはたしかホンダがあったと記憶している。

コントは短く、数分で終わるのだが、同じテーマで違ったギャグを繰り返し、しかも時間をずらしてフェイントを掛けて流されるので、飽きず、おもしろかった。

コントの内容はギャグの定石に従ったもので、例えば

もしも・・・・だったら。 とか、一定のテーマをつけたもの、星新一的なもの、筒井康隆的なものであった。ちょっとSFっぽかったのである。

そのショートコントの数々を、今の「だいすけ君」で流れる、楽しく軽やかで、リズムカルなミュージックで、延々と見せてくれた。 パーカッションや金などの打楽器の音が面白さを強調した。

出演者は、 司会の巨泉と前田武彦、

それに、宍戸錠、小松方正、萩本欽一、坂上二郎、大辻司郎、谷隼人、それに左ト全なども飄々とスタジオにいた。

女性では、ジュディ・オング、小川知子、松岡きっこ、伊丹十三の奥さん(名前忘れた)などであった。

極め付けはハナ肇で、コントの合間や、コマーシャルの合間に突如現れ、今はなつかしいヒッピーの格好で、ソニーの10インチのポータブルテレビを観ながら、

「あっと驚くタメゴ~ローー、何?」と言って出てきたことである。

また、この番組には、虫プロが協力していて、ケッサクなショートアニメを合成させて見せてくれた。

当時、斬新な手法としては、放送時間が終了し、スポンサーのエンドクレジットが出て、そのラストコマーシャルが流れた後にもコントが一本あり、さらに「あっと驚く・・・」があることで、最後の最後まで、視聴者を引きつける、心にくいテクニックを使っていたことである。

今や、映画ではお馴染みの方法だが、テレビではおそらく初ではないだろうか。

この番組は、私だけでなく、クラスメートも大勢観ていて、翌日の休み時間には、よく友達と、昨夜のコントの復習をしては、楽しんでいた。

この番組の製作者・スタッフは番組終了後も、「カリキュラマシーン」など子供番組でも活躍していた。

「ひらけポンキッキ」などでも、その片鱗が伺える。

私にとって、アポロ11号の月着陸と、大げさであるが、「ケバゲバ90分」は大阪万博前の忘れられない出来事である。

グッさんのコマーシャルや「ポチタマ」の大介君コーナーは、あのころにタイムスリップする、ドアの鍵である。

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バンドワゴン BAND WAGON

バンド・ワゴン 特別版 DVD バンド・ワゴン 特別版

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2005/07/01
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NO,4   NHKBS

1953年、MGM、スタンダード、テクニカラー、色合い良い。

制作- アーサー・フリード、

監督- ビンセント・ミネリ

出演- フレッド・アステア、シド・キャーリー、オスカー・レヴァント

     リリー・マートン、ジェフリー・コートバ      

撮影中、アステアは監督・スタッフと、いろいろもめたという。

バンドワゴンとは行列の先頭の軍楽隊のこと。  

バンドワゴン効果という経済用語あり。

流行に右へ習えということらしい。

「ザッツ・エンタテインメント」の歌は有名。

何か足らないということで、30分でつくられた歌だという。 憂鬱を吹き飛ばしてくれる楽しい歌。

映画開始からセリフ、しゃべるシーンが多い。早口なので英語ついていけず。ヒヤリングの勉強に良い。

駅のホームは映画「ザッツ・エンタテインメント」のアステアの解説にて、ロケでなくにセットと分かっている。

アステア、ゲーセンでいきなり歌いだす。 タモリの心境再び。

あの当時のゲーセンのセット面白い。周りのエキストラの演技、タイミングが良い。照明によりカメラの影が写っているカットあり。

その他音楽・・・

「ビール大好き♪」、 「プランを変えなきゃ♪」、

「ルイジアナ・ヘイライド」

「TRIPLETS」・・・三つ子の歌・・・律動曲、

「ガールハント」・・・アンタッチャブル的話、ステージにカメラが入る撮り方、シーンが変わる。「赤い靴」的、映画で一番長い。 あまり面白くもないが、退屈でもない。

ニューヨークのショーが成功し、アステアへのサプライズバーティ、ちょっとウルウルする。

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西部戦線異状なし

西部戦線異状なし DVD 西部戦線異状なし

販売元:GPミュージアムソフト
発売日:2007/05/01
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NO,3   NHKBS

1930年、 ユニバーサル 、白黒、トーキー 、2時間越える。

原題 All Quiet on the Western Front   

当時の映画館の都合のためサイレント版もあるという。

監督、ルイス・マイルストン 、出演者ともに全く知らぬ。全員故人であろう。

当時のドイツ作家によるベストセラー小説の映画化。

戦場はロサンゼルス郊外に再現、エキストラ5000人、すべて戦闘体験者を使う。

当時、ドイツ、ポーランドでは上映禁止、日本での公開も第二次大戦後。

アカデミー賞、監督、作品賞

ポールの母親役は、当時の有名な喜劇女優を使ったので、劇場で笑い声が発生。ミスキャストと判断。

故に、違う女優で取り直し版がある。今回観たのは「完全版」ということで、取り直し版かもしれない。

兵隊訓練中のシゴキはどこの国にもある。もう少し訓練の様子を描写すれば面白いのだが。

カメラレンズのいたずらにより渦巻きがある。1950年代までの日本の撮影カメラ、ミッチェルのレンズと同じ。

人物のメークはサイレント映画と同じでおもしろい。白塗り的。

撮影にはクレーン多用。 先生の壇上演説では窓の外から景色を写しクレーンを後退、教室の中へとバックする。宮川一夫撮影「無法松・・」で同じシーンがあった。

超ローアングル、地べたにカメラを据えた撮影あり。走り過ぎる馬車を見上げて撮影。ジョン・フォードの影響か。

レールを使った横移動撮影あり。この時代には既に確立した技術か。ただし塹壕を上から移動撮影したシーンは空中なのでクレーンであろう。

教会の病院で、夜から朝への時間経過の描写がある。カメラ、フィックスにして序々に照明を上げていく長廻しシーン。 この時代からのテクニックか。

戦闘シーンは長く、すさまじい。 

パイロ。ものすごい。灰に爆薬を仕掛けたものでなく、土砂、石ころをかぶせた爆発。

エキストラ・俳優に近い場所で爆発。ほんとの石ころが飛んできてヒヤヒヤする。 ケガ人続出の撮影ではなかったか。

一対一の格闘でも、本気に見える。銃剣などニセ物であろうが、やっぱり危ない。

フランス女性との交流で、河を泳いで渡るが、女性にやるパンを持っている。 

当時の軍隊支給のパンは濡れても食えるのだろうか。 チーズのように蝋でコーティングしてあるのだろうか。

映画の中で、戦争なんて各国のお偉いさんが、囲いの中で殴り合いをすればよいというセリフが印象的。 全くそう思う。

ラスト 。手の演技、忘れられないシーン。

この映画の反戦メッセージ、自分と同じ考え。世界の人も同じ。

戦争を始めたい制服さんは鉄砲もって自分でやれ。

月か火星にでも行って制服さん同士でやってくれ。

 

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ヒトラー 最期の12日間

ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション DVD ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション

販売元:日活
発売日:2006/11/10
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NO,2   NHKBS

2004年公開、 ドイツ、オーストリア、イタリア合作

原題 Der Untergang  「滅亡」 

ヒトラー ・・・   ブルーノ・ガンツ

秘書 ・・・     アレクサンドラ・マリア・ララ ドイツ名じゃない。

ゲッペルス夫人 ・・・ コリンナ・ハルフォーフ

その他印象的な役  現実的医者の使命を感じる軍医、ゲッペルス、軍国少年

ドイツ版「日本の一番長い日」、 ドイツ語なじまない。

特に12日間という時間経過は感じられない。邦題のいい加減さ。

公開時、ユダヤ団体よりヒトラーが人間的に描かれているということで、物議をかもす。

ヒトラーもゲッペルスも「ドイツ市民に同情しない」と発言をする。

ヒトラーのガンツ熱演。ツバが飛んできそう。 喚き、叫び、怒り狂い見苦しい。

顔が腐った肉の塊にみえる。

左手は腰に廻し、震えている。 記録フィルムのとおり。

ゲッペルス夫人熱演。  子供たちに睡眠剤と毒薬を与えるシーンの撮影では号泣したという。

子供たちかわいい。 シャーリー・テンプルのような5歳くらいの子いる。 この子らを殺すのは演技とはいえつらかろう。 

ドイツの軍国少年の目からみた市外戦の様子。ヒトラー崇拝がしだいに変化していくのをセリフもなく淡々と描写。 「シンドラー」的。

現実的な軍医の存在にはドイツ人もほっとしたであろう。

砲弾が炸裂のときのカメラの揺れがうまい。コンピューター処理かもしれぬ。

負傷者の描写、手当ての描写、阿鼻叫喚はリアリズム。 

市外戦の撮影はロシア(サンクトペテルブルグ?)で撮影。ドイツ兵エキストラはロシア人。

実際の秘書だった本人が最後に言う。

「若いということは理由にならない」

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駆逐艦ベッドフォード作戦 THE BEDFROD INCIDENT

駆逐艦ベッドフォード作戦 DVD 駆逐艦ベッドフォード作戦

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2006/12/20
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恐ろしい話である。まったく駆逐艦の艦長などというチッポケな存在のエゴにより、世界を狂わすという、とんでもない話。

この映画は、高校生のとき、深夜映画で観て以来、ずっと気になっていた。

それは、船のミニチュア特撮がすばらしいからだ。

今回、DVDの注文により、再確認することが出来た。

1965年、コロンビア映画であるが、イギリスで撮影されている。

そのせいか、イギリスのエド・ビショップなどの俳優が出演している。

また、駆逐艦のミサイル発射安全装置のアラーム音は「2001年宇宙の旅」で爆発ボルトのリリースと同じ効果音であった。 その「2001」はイギリスで制作されている。

船のブリッジ上とバックの海の合成は明らかにフロントプロジェクションである。

駆逐艦のミニチュア撮影は霧のシーンを除いて、すべて実際の海で撮影されている。 それは光、影、空の雲、空気、海の色で判断できる。

水平線かなたの空は、けっして東宝プール撮影のように、カキワリバックではない。

駆逐艦は小モデルで2メートルくらい、大モデルもあるようで、5メートル近い。

波やしぶきの様子は的確で、ハイスピード撮影は回転数がまったく正しい。

カメラの位置は水面ギリギリで、駆逐艦が向こうから手前に接近してくるシーンは実写と見間違える迫力である。

太陽光での撮影であり、人工のライトによる、スタジオ撮影的なウソくささがない。

氷山群を駆逐艦が移動するシーンもあるが、これまたすばらしい。波がリアルである。こういう水物は火炎と同じく難しいのだが。

夜の霧の氷山群もよくできている。スモークによる霧の撮影では、風が吹く野外は困難で、スタジオ撮影をすることになる。照明弾に照らされて浮き上がる風景は実に自然だ。

夜明けの氷山群が美しい。

円谷特撮なども比較して、私の観た映画の中で、船のミニチュア撮影はこれが最高のものである。

次点は「海底2万リーグ」というところか。

リチャード・ウィドマークの演技にしびれてしまった。あのするどい眼光ににらまれたら、萎縮してしまう。 シドニー・ポワチエの演技は彼により霞んでしまっている。彼はプロデューサーでもあるが、スタッフに対してもあの艦長の雰囲気ではなかったろうか。

なお、まだかけだしのドナルド・サザーランドが細長い顔で写っている。

特殊効果担当の名前がエンドロールにも載っていない。いつも思うのだが、アメリカの特撮チームは、名も知れぬ、目立たない人たちが、大変いい仕事をしている。

いい仕事とは、観客に特撮と気づかれないことである。

アメリカの特撮マンは気づかれないことに誇りをもっている。

その点、日本の特撮は観客に見透かされている。

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若い人

NO,1  日本映画を見た順に、忘れないようメモする。

昭和27年、 東宝、  原作: 石坂洋次郎 、

脚本: 市川 昆、奥さんの和田、 

監督: 市川 、大映契約前の仕事か。

音楽: 芥川、それほど印象にない。

若い男性教師: 池部良(間崎)  ミッション女子高生: 島崎雪子(恵子)

若い女性教師: 忘れた。 24歳の設定だが30歳くらいに見える。この△関係の話。 

島崎雪子: 悪女的感じうまい。18歳くらいの設定だが、大人じみていないか。

島崎雪子の母: 杉村春子 相変わらずうまい。メークのせいか若く見える。

学校の先生役:  三好栄子、伊藤雄之助、村上冬樹、堺左千夫、

斉藤達男、校長のミス・ケートは素人俳優。

その他: 下宿のオバハン:沢村貞子 、杉村の愛人:小沢栄太郎

「青い山脈」のような甘い話ではない。 

観る人に解釈を任せる手法。よくわからなかった。

資料によるとリメークがある。 女子高生役で、浅丘ルリ子、桜田淳子

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赤い靴 THE RED SHOES

赤い靴 DVD 赤い靴

販売元:ファーストトレーディング
発売日:2006/12/14
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NO,1 洋画メモ、 忘れないよう記録する。  NHKBS

1948年 イギリス映画 カラー 120分以上

イギリス英語とフランス語、ロシアなまりの英語、

いりみだれて面白い。

プリマドンナ 赤毛の人、若く見えない。 

バレエシーン吹き替えなし。

作曲家 指揮のシーンは堂に入っている。

ロイヤルなんとかホールでの撮影。

この二人、恋愛関係となる。

バレエ団の興行主は上原謙とウォルト・ディズニーに似ている。

けっこうな年齢。55歳くらい。この人は独身なのか。

この上原謙が嫉妬する。 

作曲家を解雇、マドンナも後を追って退団。

「赤い靴」のバレエ舞台シーンは完全にMGMのミュージカル的見せかた。ステージにカメラが入り、合成シーン、フィルム停止による消滅シーンなど。 編集と音楽のシンクロが大変。 16分の見せ場。ハリウッドに挑戦状を叩きつけたか。 アカデミー賞得る。他数々の賞。

マドンナが新聞紙と踊るシーンのみ知っていた。が短いカットだった。

ちょっと長い映画。 ブリマドンナの最後 残念。 

上原謙と作曲家の軽はずみな行動が悲劇を招いた。

テクニカラー式。  しかし色あせあり。

少々残念だが、かえってセピアカラーで雰囲気はよい。

やはりフィルムの感度低いのであろう。照明、レフの光が強そう。

あの当時のロンドンの街、市場見られる。

白鳥の湖、レ・シルフィーズでショパンのワルツなど聞こえる。 

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夢の乗り物

ベスト・オブ・スター・トレック Music ベスト・オブ・スター・トレック

販売元:BMGメディアジャパン
発売日:1999/06/23
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寝床に就いてウトウトするまで、精神的安定と、幸福感を得るために、アレコレ楽しいことを想像するのは就眠儀式の一つである。

私の場合、いつも夢の乗り物を想像し、楽しんでいる。

その乗り物とは、もう40年以上の付き合いと言ってもよい。ただし、年々進化している。

さて、どういうものかというと、「スタートレック」に出でくる、シャトルである。

エンタープライズ号から発進する、連絡用の小型宇宙船である。

大きさは、そう、マイクロバスのサイズを、もう少し大きくしたくらいか。

そのシャトルには操縦席はもちろんあるが、飛行はほとんど自動といっていい。

ただし、半自動で操縦を楽しむことができる。

操縦席のほかに何があるか、これが問題である。次の設備がある。

 ① 食事用テーブル・・・・・・

上から見て、左側、操縦席のキャプテン席の後ろ。壁を挟んだ小部屋にある。尚、小部屋はすべて中央の通路側に開放している。

ここには対面のシートがあり、窓がある、景色を見ながら食事ができる。

メニューは世界の料理、約1万種類の食事が、フードディスペンサーで供給される。好きなものを選べば、30秒で出来てしまうのだ。 食後はディスポーザーに皿ごと放り込めばよい。

 ② ベット・・・・・・

上から見て、コーパイ席の後ろ。壁を挟んだ小部屋。 ベットには診察センサーがあり、体の不具合を自動で知らせ、かつ治療処置をしてくれる。

幅は少々狭いが、必要十分なサイズ。 景色を見る小さな窓がある。リクライニング可能、正面に大型ディスプレイがあり、世界のあらゆる映像ソフト・音楽・図書を楽しめる。

 ③ ユニットバス・・・・・・ビジネスホテル程度のもの。その後ろの小部屋にクローズディスペンサーがあり、好きな衣服、下着が30秒で出てくる。 使用後は、これまたディスポーザーに放り込めばよい。洗濯不要。

 ④ エアロック・・・・・・ベットの後ろ。外出用。あらゆる病原菌を殺傷する機能あり。

 ⑤ゲスト用小部屋・・・エアロック後ろ、ユニットバス後ろの二部屋。

 ⑥機体最後部には大型エアロック・・・ドアは機体後ろ向き。エアロック内にはミツビシ・アイ程度の超小型宇宙ポッドを装備。チョイ乗り用。

以上が装備である。

さて、動力である。大気圏内、太陽系内は反重力エンジンにて飛行する。静かに浮き、空中に停止することが可能。これはポッドも同じ。 水平移動も惑星内の重力を使う。宇宙どころか、何万気圧の空間、あらゆる温度にも耐えられる。 慣性飛行中のシャトル内の重力はエンジンが発生させる。

肝心の恒星間飛行はハイパーワープドライブによる。

「スタートレック」のワープは数字の3乗で光速を超えて飛行する。例えばワープ1は光速の飛行だが、ワープ3は光速の3×3×3の速度である。

ところで、エンタープライズ号の最高巡航速度はワープ7であり、これは光速の343倍である。 しかし標準巡航速度はワープ3で、光速の27倍。

この数字は速いであろうか。太陽の一番近い、お隣さんの恒星まで、約4光年はなれているが、54日間もかかってしまうのだ。

これは、あまりにも遅すぎる。あのエンタープライズでは、5年間の調査飛行でも、とても番組のように、縦横無尽に恒星間をかけめぐったり、知的生命体に出会えない。 これは番組制作当初のスタッフ・脚本家・ジーン・ロッテンベリーの計算間違いによる。

それで、私のそのシャトルが採用しているハイパーワープは、標準巡航速度でなんと時速100光年である。 一時間に100光年進む。つまり、1日あたり2400光年彼方まで飛行するのだ。

銀河系の直径は約10万光年であるが、この速度なら、1ヶ月少々でほぼ縦断してしまうのだ。このくらいの速度でなければ、宇宙のフロンティアを冒険できない。

なお、スタートレックでもそうだが、光速突破の際の相対時差による時間の遅れは発生しない。シャトル内の時間の進行は地球時間と同じである。

このシャトルにより、見知らぬ惑星を訪れ、銀河の中央に存在するという巨大ブラックホールの周辺に到達するころには、ようやく眠りについている。

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キャプテン・ウルトラ

宇宙特撮シリース゛  キャフ゜テン・ウルトラ ミューシ゛ックファイル  オリシ゛ナルBGM集 Music 宇宙特撮シリース゛ キャフ゜テン・ウルトラ ミューシ゛ックファイル オリシ゛ナルBGM集

アーティスト:オムニバス
販売元:SOLID RECORDS
発売日:2007/05/19
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先日、NHKBSの「お宝テレビ」で1967年放送の「キャプテン・ウルトラ」をとりあげ、大変懐かしく当時を思い出させてくれた。

番組には監督の佐藤氏、特撮の矢島氏が出演し、当時の苦労話やエピソードを紹介してくれた。

当時の私は、今振り返ると、生意気な少年で、こういう100%子供向けの特撮物(「高速エスパー」なども)は、完全にバカにしていた。したがって、夜の本放送は観ておらず、後の夕方の再放送で時々様子を見る程度であった。

まず出てくる宇宙人やセットの造形がプアーで、ミニチュア撮影もハイスピード撮影でなく論外である。特に宇宙船からでるロケット噴射の煙、爆発の煙が上昇し、おまけに破片が落下したりして、笑ったものだ。

さらに真空状態なのに、ヘルメットが隙間だらけで変だと思った。また、ロボットは「宇宙家族ロビンソン」のフライディ(この名は日本で公募してつけたもの)と比べたら、ムチャクチャ情けなくて見ていられなかった。(ずっとファンだった方、ゴメンナサイ)

これらの感想は、今の私の心情ではなく、本当に小学校3年生当時の偽らざるものだったのである。

それに、どうも円谷プロが係っている様子でもなく、「ウルトラ」とついているのは、二番煎じでケシカンランとも思っていた。 

しかし、今はもういいお爺さんとなってしまった当事者の話を聴くと、少々私は誤解していたようだ。

この番組の放送のいきさつは、ウルトラシリーズのピンチヒッターとして制作されたということだ。 つまり、ウルトラマンが終了し、スポンサーからの要望があっても、もう放送にかけるフィルムが無く、繋ぎとしてTBSが東映に依頼して制作されたものなのだ。 だから円谷プロダクションはこの期間、ウルトラセブンの企画を進めることが出来たのである。

だから、円谷のウルトラシリーズと競合していたわけではなく、決して「二匹目のドジョウ」ではないのだ。 それに、そもそもウルトラシリーズはTBSが企画したものである。だから「キャプテン・ウルトラ」もシリーズの中に含まれるということになる。

またシュピーゲル号(ドイツ語で鏡のこと?)についても誤解していた。

あの宇宙船は、3つの部分に分離・合体するが、これも私はウルトラセブンのα・β・γ号のマネだと永く思っていたが、制作順ではセブンが後になる。

つまり、「キャプテン・・」のほうが先で、日本特撮史上初めての合体メカだったわけだ。

(1966年劇場用「サンダーバード」には3つに分離・合体するゼロエックス号という宇宙船が登場する。おそらくこれが世界初の合体メカではないか)

番組では、矢島氏がシュピーゲル号のこの分離場面の撮影に3日かかったと言っていた。

本編演出でも、ウルトラマンのように巨大ヒーローでなく、等身大としたのは、東映が得意とする人物アクションを取り入るユニークなもので、場面を思い浮かべると、決して円谷プロの演出のマネではない。

佐藤監督と矢島氏は、制作にあたって、子供たちに宇宙のすばらしさを感じ、宇宙に行きたくなるように工夫したという。

最終回はキャプテン・ウルトラが宇宙の無限の彼方に到達している。花が沢山咲いており、天国のようだが、それもスタッフの子供たちへの想いの表れであろう。

東映では、「キャプテン・ウルトラ」の制作は赤字であったという。

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ロケットの打ち上げ

手作りロケット入門―火薬エンジンのロケットを作ろう!飛ばそう! Book 手作りロケット入門―火薬エンジンのロケットを作ろう!飛ばそう!

販売元:誠文堂新光社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

今日の朝刊に、スプートニク打ち上げ50周年記念に、同じデザインのモデルロケットを打ち上げた写真が載っている。

感無量である。私が子供のころ教科書の写真?で見た、その形は瓜みたいな物だった。合成写真のニセモノだったのである。

正式なボストークタイプの、パンタロンみたいな形をしたロケットの写真を見たのは、ずっと後のことである。

その新聞の記事によると、そのモデルロケットは8個の火薬推進剤を取り付けている。 モデルロケットの発射方法に詳しくないが、8つを同時に点火し、推力をシンクロさせるのは難しいことでないだろうか。

いや火薬だからその必要はないかもしれないが、まっすぐ上昇しただろうか。

実は本物も、打ち上げにはてこずったようだ。 50年前、ロシアは開発の困難な大型のエンジンを造るより、既存の小型のエンジンを沢山束ねて打ち上げるというコンセプトを立ち上げた。

(このへんの話は1年前だったか、フォン・ブラウンとコロリョフのテレビドラマで知った。)

本物はいくつエンジンを束ねているだろうか。模型では8つであったが。

実は、あのパンタロンの部分は4つに分かれている。それを支える中心は一本そのまま衛星部分までつながっていて、そこにもエンジンがある。

だからエンジンブロックは5つあるということだ。これはアポロを打ち上げたサターン5型と同じである。

だがサターンは全体で5つのエンジンだけだが、ロシアのは一つブロックに4つのメインエンジンが付いている。つまり、合計でメインは20個というわけだ。 

この数のエンジンの点火、燃料供給、推力のシンクロは大変ではないだろうか。開発当時は失敗を重ねたと思う。ドラマにもその描写があった。

エンジンはこれだけではない。さらにパンタロンブロックに二つの姿勢制御用小型エンジンが付いていて、中央ブロックにはそれが4ついているのだ。

つまり、ロケットエンジンはリフトオフ時には、合計32個が同時に噴射していることになる。

打ち上げ時はエンジニアたちは、送られてきたデータでこれを監視しているわけだが、チーフはさぞ頭が痛いだろう。

この32個のエンジンにより点火・上昇していく下から見上げた様は、アーカイブ映像でおなじみであり、サターン5型の打ち上げと同様、あの迫力には圧倒されてしまう。

ちなみに打ち上げ後数分で4つのパンタロンブロックは分離され、中央ブロックのみが燃焼し続け上昇、2段目の役割を担う。

ロシアのロケットにはもっと大きいN1というものもあった。

これはアポロより先に月に人類を送る計画で作られたが、メインエンジンだけでも30個以上あり、これもシンクロがうまくいかなかったと、当時のエンジニアが告白している。

結局大型エンジンを5つ束ねたシンプル構造のサターンが月競争を征した。

サターン5型のエンジンは、1個で約600トンの推力があるが、直径はボーイング777のジェットエンジンとさほど違わない。 だがパワーは一つでボーイング747の6機分発生する。 

ジェットエンジンの排気速度は、せいぜい秒速300メートルだが、ロケットエンジンのガスの速度は、秒速3000メートルから4000メートルある。いかに強力かがわかる。

私はジェットエンジンの噴流を全身で浴びたいという、幼児的願望があるが、ロケット噴射だけは御免こうむりたい。ガスの温度は3000度である。

この噴射速度だと、燃焼ガスが発射台に当たり、衝撃波を発生しているのが、確認できる。 ロケットファンにはたまらない映像だ。

アポロの打ち上げの際には、数キロ離れた取材スタッフのテントが、この衝撃波によって吹き飛ばされた。

その振動波は地球の裏側の地震計にも計測されたという。

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「すばらしい世界旅行」のナゾ

テレビドキュメンタリー「すばらしい世界旅行」が終了して何年になるだろうか。

ゴールデンアワーにあのような番組があったのは、放送を行う者の良心と責任を感じる。 あれはテレビ朝日だったろうか。(追記:日本テレビだった) 

現在、あの時間帯は、あのような民放番組は消滅してしまい、観るに耐えないものばかりとなってしまった。 これはスポンサーにも原因があると思うが。

「すばらしい・・・」は30分番組であるが、1本制作するのに、取材で1年以上かかることもあったという。

「取材班はようやく彼らに会うことができた」

ナレーションの久米明さんの声がなつかしい。

ところで、ナゾというのはオープニングフィルムにある。

甲高い音の、テンポの速い、せわしない音楽で始まり、各国で取材したフィルムが次々とめまぐるしく流れていく、あの番組最初の部分である。

その中で、変なシーンがあるのだ。 たぶん南アジアのどこかの国であろう。腰巻だけつけたオバハンが後姿で歩いている。頭には作物の入った大きなザルを乗っけている。 そこに誰か男が斜め後ろからオバハンの腰巻に手を引っ掛けるのだ。

オバハンはびっくりして、大きくモンドリウッテ、「イヤーン、なにするの!!」というような顔で振り返る。いや振り返えらなかったかもしれない。そこで終わる。

これが不思議なのだ。 一体あの男はオバハンになにをしたのか。セクハラだろうか。 「ちょっと待って、かごの中の物を売ってよ」ということなのだろうか。

そしてそのフィルムをオープニングに編集して入れたスタッフの意図は何なのだ。

疑問に思って30年以上たつが、未だに解決していないナゾである。

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青島要塞爆撃命令

青島要塞爆撃命令 DVD 青島要塞爆撃命令

販売元:東宝
発売日:2006/06/23
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円谷特撮物で唯一未見のものであった。昭和38年制作。東宝

監督は「無責任」の古澤監督で、やっぱりどこか豪快で、無責任である。

第一次大戦、1914年ごろの、唯一日本としてドイツ軍と戦った中国、青島の戦いにおける大手柄の話で、古澤監督だけにホントカイナ、というところである。

あの当時の時速100キロも出ない「ファルマン」という複葉飛行艇が登場する。

その実物大模型はよくできているが、予算と時間があれば実際に飛行できたであろう。惜しいことだ。プロペラは電気モーターで回しているのだろう。

東宝の実物大飛行機としては「太平洋の嵐」などに、ゼロ戦がやはりモーターのプロペラを回して写っているが、プロペラスピナーがブヨブヨとアンバランスに回っていて、ヒコーキファンには耐え難いシロモノであった。

ミニチュア撮影は過不足ない。 良いシーンは列車が鉄橋を渡ったと同時に飛行機が頭上を追いかけるところ。そして 青島要塞を俯瞰から撮影したシーン。

今回の飛行機のミチュア撮影は、実機の飛行速度が遅いため、円谷独特のチョコマカした飛行でなく、実際の動きに見合ったものである。

以前の円谷が演出する第二次大戦の戦闘機の飛行速度はジェット機並に速くチョコマカしている。それは操演が速すぎたり、ハイスピード撮影が適切でなかったり、24コマで撮影したりする為でもある。

丁寧に作りこまれた、結構大きいミニチュアの機関車、列車が走っている。

やはり、カメラの回転速度が遅い。資料によれば野外で撮影しているが、曇り空のようで、太陽光線の効果が出ていない。

ただ、その列車にカメラを乗っけて撮影したシーンは上々である。

円谷は自他認めるヒコーキファンであるが、この仕事は楽しかったであろう。

ファルマン機は水上飛行艇で、ミニチュアのその発進、着水シーンは上々の撮影である。円谷渾身の演出。

やっぱり古澤監督ということで、ホンマカイナの爆笑?シーンがいくつかある。

池部良や藤田進、清水元などのマジメな俳優のマジメな演技もあるが、一方、夏木陽介、佐藤允、加山雄三などが豪快?にトボケてみせる。また、はらはらドキドキもある。 兄を夏木に殺された中国娘の浜三枝が、また日本兵に協力するという説明不足があるが、これも古澤監督らしい。細かいことにこだわらない。

ネタバレだが、私がイスから転げ落ちたシーンは米軍ジープが出てくることだ。大正3年ごろの話なのである。

この映画、古澤憲吾監督と円谷英二特技監督という異色のコンビによる、特撮史にのこすべき傑作である。

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スタートレック カーンの逆襲

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NO,7

パラマウント 1982年 監督ニコラス・メイヤー「白鯨」、 特撮ILM

音楽 ゴールドスミスかと思ったら james horner フルオーケストラの大シンフォニーがすばらしい。テレビ版モチーフ随所にあり。

カーン役、リカルド・モンタルバン  1920年生 メキシコ出身うまい俳優。 年とっても筋肉隆々、強そう。  「サヨナラ」で歌舞伎をやったという。 近年「スパイキッズ」「裸の銃・・」 など。 

テレビ版スタートレックにて「宇宙の帝王」space seed見る。 優生人類カーンのことが、詳しく分かった。それにて、映画への展開が納得。 それにしても、テレビ番組の一エピソードから映画につなげるとは、当時のアメリカのスタトレ熱は凄い。

ジェネシス計画の話。 スポック死ぬが次回作で蘇る。

カーク提督の遠視の演技おもしろい。 元妻と息子がいる。

エンタープライズの出航 は前作からの流用シーン。 何度観てもすばらしい。小さなセットであるが、あの巨大感。脱帽。 ディテールに耐える表面の作りこみ。 ロゴ灯などの気を使った照明はデンタルミラーの反射を利用。 その見せるセンスがよい。

フェーザー被弾の描写は真空での表現をうまくやっている。炎や煙がない。

ジェネシスによる爆発も超新星ぽい。ウルトラハイスピードカメラ使用。

エンタープライズ内部セットは、まあまあ。 ただしジェネシスステーション内は少し古い。

あの当時のパラマウトのマット画は他社に比べ、劣る。 第一作目のバルカン星の描写からそう思う。

映画のミス探しファンによりカークのよだれかけのような部分の血糊が、カットによって違うと指摘されている。が 特に目立たない。

 

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オートマ車はヘンだ

よくオートマ車による、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が耐えない。

これはあのシステムが人間工学的に欠陥であることを示している。

人間とは間違える動物であるが、その間違いを補佐するシステムが、残念ながら、それについては今の車には組み込まれていない。

それをフェイルセーフシステムと言うが、航空機ではごく当たり前のシステムである。したがって、飛行機では、あのような操作システムは、たとえ0.00000何パーセントの事故発生率でも採用されていないだろう。

例えば、踏み間違いの事故は停車から発進のときに発生するが、そのときは前方・後方のバックセンサーにより障害物を感知し、急加速をキャンセルするという、フェイルシステムがあっていいはずである。

オートマ車のテクニックで右足アクセル、左足ブレーキというのもあり、空走期間の短縮に有効でありプロドライバーではおなじみであるが、これもとっさの場合、危ういものである。

ところで、マニュアルシフト車における、この手の事故は皆無ではないだろうか、たとえ踏み間違えても、クラッチでエンジンのパワーを瞬時にカットできるからだ。

マニュアル車を操作するドライバーは、その操作を無意識に行うことができる。

だから、マニュアルシフトのシステムは、少なくともパワートレーンでクラッチというフェイルシステムを備えた、完璧なものと言っていいのである。

そこで、私はいつも思う。 オートマ車にもクラッチペダルがあればいいのではないかと。 

そうなると、発進やバックではクラッチ操作を意識するテクニックの習得が必要となるが、パーキングの二階から落ちたり、コンビニに突っ込んだりする事故を思えば、たやすいことである。

また、クラッチによる微妙なコントロールは段差の乗り越えなどに便利だ。

自動車のメーカーさん。 そういう車を発売してもいいんじゃない。

そうでなければ、踏み間違い防止のフェイルセーフシステムを取り入れてください。

航空機なら常識ですよ。

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海底軍艦

NO,5

本多監督、 監督助手 梶田、 円谷 特殊技術、 特撮撮影助手 中野、

昭和38年制作 39年正月映画として公開、ドラゴンが出てくるのは辰年にちなんだ。

38年は、マタンゴなど大人向けの特撮物多い。これも大人向け。

藤山陽子 きれいな女優さん。 その父親、田崎潤、がんこな軍人。

藤木悠と高嶋忠夫、キンコンからの凸凹コンビ。

佐原健二、マタンゴにつづき悪人を演ずる。

田島義文、特撮物では一番よく顔をだしているのではないか。

田崎潤の直属部下、名前知らぬがたいへん帝国軍人ぽい。うまい人。

上原謙と田崎の論理会話おもしろい。

天本英世、ムーのリーダー。ちょっと演技過剰。 「平成教育委員会」でムー大陸が話題になったとき、「私、酋長やってました」と笑いをさそう。

轟天号のデザインは小松崎氏。 先端がドリルになっていて、地中を進むというデザインの乗り物は誰しも考え付くことで、目新しいことでもない。空を飛び、水中を潜り、地中も進むという乗り物兵器は、戦争時代は軍国少年の夢であった。

ただし、あの物体が地中を進むのは物理的、工学的に不可能。

湖上に水中から浮上し、中空に浮上するシーンは良い。回転数適切。 上昇の際、ジェットの垂直噴射の描写があり、納得できる。 水平飛行中もジェットを噴射しており、理屈にかなっている。 後年の円谷一家が行うような、反重力エンジンで飛んでいるわけではない。

轟天号が水中に突っ込むシーンは後年「マイティジャック」でも観られる。迫力ある絵。

轟天号がドックから発進するシーン。 ドアが動いたり、閉まったりする動作は人が手を使って行ってるため、動きがスムーズでなく、ミニチュア感覚を誘ってしまう。 動きの加減速はギアードモーターなどを使うべきだ。 そのシーン。どうも巨大感がない。こういうことはデレク・メデイングスにやらせればうまいんだがな。

マンタが冷凍光線でやられ、頭をパタパタさせているのは、御伽噺のつり人形的で、大人の鑑賞に堪えられない。

ムーの潜水艦の光線により、港の大型船舶が次々に火災を起こすのは最良のシーンである。回転数は3倍くらいか。 5倍にすれはもっと迫力あるのだが。中野氏だったらもっとガソリンを詰めるだろう。 消防車来ちゃうよ。

東京丸の内が地盤崩落する。 予算も食い、タイミングの難しい撮影。ほどほどに良い。

水中逆さの撮影はアイデアとしてよいが、効果抜群というものでもない。ただし大きなプールでドンパチやるよりは、水槽でいいので、低予算ですむかもしれない。

コメンタリーで、本編の撮影期間は東宝の映画では普通、35日くらいということで、いかに黒澤が優遇されているのかがわかる。

ただし、外国でも撮影期間は短くて90日くらいであろう。日本が少なすぎるのではないか。そのため観客をナメタ映像や、サボリ効果音をやってしまうのだ。

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サンダ 対 ガイラ

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ DVD フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

販売元:東宝
発売日:2007/01/26
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「フランケンシュタイン 対 バラゴン」の続編である。

前作で死んだはずのフランケンの細胞が分裂し二匹蘇ったという設定。

英語版の一部を特典映像で観ると、ガイラはブラウンというらしい。そうするとサンダはグリーンだろうか。   英語版では彼ら二匹はひっくるめてガルガンチュアスと呼ばれている。

この映画にはゲストとしてラス・タンブリンが出演している。 「略奪された七人の花嫁」や「ウエストサイド・・」の人だ。 運動神経抜群であるが、今回の映画では博士役で、飛んだり跳ねたりできない。

ほんとうは、東宝は「逃亡者」のデビット・ジャンセンを呼びたかったのだが、スケジュールがつかず、彼が代役となったそうだ。 そのためか、声の吹き替えは睦五郎氏であり、声だけはジャンセンである。

映画の冒頭、また大ダコが登場する。これはどうも外国むけサービスカットではないか、かれらはどうもタコが好きだ、海のデッカイ化け物というとタコである。日本人は食うほうだが。

そのタコをガイラが襲う。タコもりっぱなタンパク源であるが、食わずに人間を襲おうとする。

その逃げる4人の船員をガイラが追いかける合成シーンはすばらしい。夜の場面であるから境目が目立たないのだ。

羽田空港にガイラが現れるシーンはスタジオ然としていて良くない。神さまの眼カメラで撮影している。 DC-8の飛行シーンもオモチャ然だ。

この映画で特筆すべきは、自衛隊の活躍であり、想像メカの殺人光線砲と、メーサー砲を、さも実際の兵器かのように、テキパキと設置準備し、頼もしい緊迫した画面を見せてくれる。 映画の中ではかなりの時間をさいている。

円谷パラボラ兵器では、このメーサー砲が一番のカッコイイものだ。車両として動くシカケになっているのは、明らかに「サンダーバード」のメカの影響を受けていると思う。

そのメーサーがガイラを攻撃するシーンは、これも円谷特撮史に残すべき、すばらしいシーンだ。 逃げ回るガイラを追う光線は、手前の樹木をなぎ倒す。光線の強力さを表現している。そのためガイラの痛々しさが強調されるのだ。

また、その樹木をなぎ倒す連続攻撃は、ミニガン(バルカン砲の小さいヤツ)を発射しているような、カタルシス的爽快感がある。 と同時にガイラがかわいそうにも見えてしまう。 実にうまい演出である。

この自衛隊の準備・攻撃シーンには伊福部昭氏のマーチが延々と流れている。

忘れられない印象的な曲で、「ゴジラ」に出てきた有名な海上保安庁のマーチのように、勇壮な長調の曲ではなく、トランペットを使った、すこし哀愁のある短調のマーチなのだ。

これは監督の本多氏も納得の上のことであろう。なにか怪獣とはいえ、生き物を痛めつけることへの罪悪や抵抗感を覚えるようにしたのではないか。

自衛隊の活躍では、相変わらす、ミニチュアのタンクがカタカタと動き、反動のない、物理感無視の砲弾発射をして、上記の名シーンをスポイルしている。

また、いつも指摘するように、怪獣の動きは、シーン・カットごとにカメラの回転がマチマチで、巨大感が安定していない。

そのハイスピード撮影で、すばらしいシーンはガイラが高圧電流で、のたうち廻るシーンで、中島春雄氏のダイナミックな演技で、飛び散る水の飛泡は見事な動きとなっている。

最後、海底火山の爆発では、再びトランペットの悲しい音楽が流れる。

オープニングの咆えるな音楽、自衛隊マーチ、エンディングと、この楽器が印象的だ。

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フランケンシュタイン 対 地底怪獣

フランケンシュタイン 対 地底怪獣 DVD フランケンシュタイン 対 地底怪獣

販売元:東宝
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私が初めてみた怪獣映画である。7歳のころである。だから今でも非常にインパクトが強い。 また漫画映画(なつかしい言い方)以外で初めてスクリーンでみたカラー映画である。

カラーフィルムの美しさに目覚めた映画でもある。

親戚の家にあったカラーテレビの映像より断然いいではないか。

東宝のキラキラ動くガラス細工のようなオープニングも綺麗と感じた。 またタイトルの真っ赤な色と、毎秒24コマでパタパタと動く青い色(夜の光は青く見える)の魅惑的な色彩にはドキドキした。

また、映画館の音ってなんていい音なんだろうと感じた。

この映画は1965年制作であるが、本多・円谷コンビとしては、最も油の乗り切っていたころではないだろうか。私は丁度ピークの映画を最初に見てラッキーだった。

であるから、過去の「ゴジラ対キングコング」などを後年見たときは、この映画と比較してしまい、あまりいい出来ではなかったので、ガッカリしたものだ。

それだけ完成度が高く、また今でも十分大人の鑑賞に堪えられものと確信している。この映画の続編「サンダ対ガイラ」より後の怪獣物は次第に子供向けの路線へと変わっていく。

まず出だしから、ミステリアスで、子供が怖がる実験室が出てくる。赤い液体が入ったフラスコや不思議なガラスの器具が並んだ怪しげな部屋は、この映画の展開を期待させてくれる。しかもトランクに入った何か動く物体。 あれはこれからどうなるんだろうか。

いきなり入ってきたドイツ兵と博士の無言劇は、ちょっとしたパントマイムで言葉がなくとも十分状況が理解できる。

その後、博士は手刀で、実験器具を乱暴に壊してしまう。 ああいうことも子供には恐怖である。

敵の飛行艇が登場する。この撮影がいい。実写にみえる。円谷の飛行機物でも成功したものの一つだ。

海上をいく潜水艦を上から撮ったシーンも実に良い。

広島の原爆シーンは「世界大戦争」からの流用。また中古の部品がくっついていたが、僅かなカットなので許せる。

切断したフランケンの手が動くのも子供には怖かった。

最初にバラゴンが登場する秋田油田のヤグラのセットとその夜の撮影が実に良い。ほんの僅かのカット、シーンであり、もったいない。じっくり見せるべき。

フランケンの怪物は最初6.7メートルの大きさで、ミニチュアセットも大きくなり、「大魔神」の理屈で、大変実物に近いリアル感がある。アパート群に現れるシーンはミニチュア然としていない。

ただし残念なのは、そのアパート街をミニチュアのパトカーをペコペコと走らせてしまったことだ。実写映像でいいはずである。

琵琶湖に登場するシーンもいいシーンだ。フランケンがゆっくり水面に顔を沈めていくのは哀愁を感じる。

白川村のエピソードも好きで、山小屋に木が突っ込むシーンは子供のころ合成と分からず、度肝を抜いた。

話はそれるが、白川村は何度もドライブで訪れている所で、村を俯瞰でのぞむカメラの設置された場所はドライブインの駐車場となっていて、アマチュアカメラマンの絶好の撮影ポイントとなっている。 また村人や警官が右往左往している所の右の川には、新しい橋がかかっている。

石切場に現れるシーンも実写とのつながりが実に良い。

富士山麓で好きなシーンは、林道に現れ、下から仰ぐカットだ。 巨大感を感じる。 「ウルトラQ」にもこれと似た、いいシーンがある。

バラゴンは犬の珍に似ていて少々コッケイだがあんなもんであろう。

イノシシや馬を動かすシカケは結構うまく見える。

フランケンとバラゴンのバトルは通常の24コマで撮影しており、チョコマカすぎで私は気になった。 やはり少なくとも2倍で回すべきである。

森林火災の描写、回転数、良い。 それをバックにした、2匹の姿の合成シーンはすばらしい。 円谷特撮史に入れるべき名シーンである。

日本版では、フランケンは地割れの中に消える。 子供のころ、それがかわいそうであった。

海外版では富士山麓に大ダコが現れ、アット驚いた。

ところでこの映画、今のクローン問題を示唆している。時代を先取りしているのだ。

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ハワイ・マレー沖海戦

NO,4

東宝 昭和17年公開  山本嘉次郎監督、 特殊技術 円谷英二

出てくる役者  原節子 、大河内伝次郎 、新藤英太郎 、藤田進 、河野秋武 、二本柳寛 、菅井一郎 、柳谷寛 など、

フィルム節約のためか、キャスト紹介のロール一切なし。

海軍省後援なのに、空母や戦艦の姿形を全く教えてくれなかったという。 

ゆえにミニチュア造形の参考に、ライフ誌のアメリカ戦艦の写真を元にしたとのこと。

ドキュメンタリータッチということだが、カットされている感じ。物語の進行が説明不足。

ミニチュア特撮第一シーンは空母の夜間着陸訓練より。 ヒコーキのスピード速すぎる。これは以後の円谷のヒコーキものすべてにいえる。 空母の揺れが多すぎる。速すぎる。

着艦失敗シーン。 ミニチュア然としている。 カメラの回転遅い。

真珠湾出撃の空母への物資搬入。 これもミニチュア然としている。搬入部分のみのアップシーンにするべき。

ハワイ山間部の飛行シーン。 飛行機の速度が速い。 木が風で揺れるが、ハワイの山間部の岩肌にあのような樹木が生えているだろうか。しかし有名なシーンではある。  特に下手でもないが、すばらしい特撮でもない。

クレーン撮影での戦艦爆破シーン。三角垂の爆破水柱、大きすぎる。この失敗は円谷も認めているという。 しかしカメラの回転数は適切。 

爆破の煙と火花は良い。だが、ガソリン系のパイロが全く無いので画面がさみしい。

このクレーン撮影のカットが短く、もったいない。

ミニチュア飛行機のアップによる急降下、爆弾投下はミニチュア然である。特に爆弾投下のアップは完全にオモチャ的動き。24コマで撮影している。これは後年の映画でも変わらず、センスを疑う。

その投下爆弾による石油タンク群の爆発は最良のシーンである。走行トラックが巻き込まれ、吹き飛ばされる、タイミングも良い。回転数も良い。 ガソリンパイロでないのがもったいない。

ホイラー飛行場の爆撃シーンは、小さく写った飛行機が大変いい姿勢で、適切な速度で飛行している。爆発のタイミングも良い。 その上から撮ったアングルも良い。実写映像に近いシーン。

マレー海、英国艦船のシーンは海軍の要望で追加されたもの、9日間の突貫撮影で、あまり良くないが、唯一逆光の波頭で進む戦艦が映像的に良かった。

尚、戦後この映画を見たアメリカ軍が、真珠湾攻撃シーンを実写映像だと信じて疑わなかったという話を聴いたことがあるが、円谷信奉者の作った伝説であろう。 だれがどう見たってミニチュア撮影にしか見えぬ。 

しかし、真珠湾のみごとなセットを全部生かしきれずモッタイナイ。 ハイスピード撮影はフィルムを大量に使うので、撮り切れなかったかもしれない。 当時のフィルムは配給制だったはず。円谷も悔しかったのでは。

          

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あの俳優はどうしている

ゴールドフィンガー (デジタルリマスター・バージョン) DVD ゴールドフィンガー (デジタルリマスター・バージョン)

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発売日:2007/08/25
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よくテレビ番組の企画で、あの時のあの映画やテレビに出ていた役者やタレントは今どうしている。というのがある。

こういう番組を企画する放送作家や企画部長などは、どこの放送局も、たいてい考えることは同じであり、「エマニエル夫人」のシルビア・クリステルやアグネス・ラム、エマニエル坊や、ベッツイ・アンド・クリスなどがワンパターンで登場する。

さて、私のとりあげてもらいたい「今・どうしている」人物。

「用心棒」を前回とりあげたので、それに出演している

              羅生門綱五郎

がいる。 相撲取りである。  この映画では「カンヌキ」と呼ばれている。

けっこう出番が多い。セリフもある。谷晃氏とのやり取りもタイミングがいい。

今どうしておられることだろう。 

私のバッチャンはジャイアント馬場と間違えたが。

さらに黒澤特品では「どん底」に出ていた、同じく力士の

              藤田山

この映画では、かごかきとして出演していたが、劇中、「ツガル」と呼ばれていた。

素人俳優であるがゆえに面白さがあった。

ゴーリキーの原作ではダッタン人である。 

ところでダッタン人て、どこの人だ? ロシアの下、ポーランドからブルガリア周辺までの一部の民族のことだと思うが、民族差別的用語であろう。

だったんソバはこれと関係あるのか。

体育界系人物でさらに「007ゴールドフィンガー」に出ていた

              ハロルド坂田

プロレスラーである。 ボンドと一対一で真っ向から戦い、善戦していた。

たぶん、プロレス界ではヒールとして活躍した思う。

おなじく、ゴールドフィンガーのゲルト・フレーベ?も。 

ドイツ俳優って目立たない。

さて、お三方、今どうしておられることやら。 お元気ならもう70歳以上でしょう。

放送局の企画部長さんよ。 こういう人を取材してよ。

みなさんはどんな人を知りたいですか。

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用心棒

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ご存知、黒澤の最大娯楽映画である。

大変儲かった映画であり、社会的な重いメッセージや問題提起もなく、とにかくヤクザめザマーミロの快感がある。 こういう映画をもっと沢山作ってほしかった。

この映画を私のようなものがトヤカク言うのは恐れ多いことなので、映画的手法や内容については省略。 黒澤本は山ほどある。

ただ、黒澤の映画を手本とする映画作家は多いが、市川監督は、映画の撮影に入る前、必ずこの映画を観るという。

この映画でおそらく誰も書いていないことで、いくつか気がついたこと。

① 江戸の社会をよく知らないと分からない。

私がこの映画を見たのは18歳であったが、まだ名主の存在とか、ヤクザの兄弟仁義、親子関係のありかたなど、よく知らなかった。 だから、居酒屋での権爺(東野英次郎)の宿場の人間関係の説明がよく分からなかった。 親分が自分の息子に代を譲って、どうして一の子分が承知しないのだろうか。 名主っていったいなんなのだ。 八州回りというのも知らなかった。 ま 私の勉強不足、世間知らずが原因である。 しかし、外国人に、あの関係が分かるだろうか。だから私は英語字幕が見たいのだ。 字幕スーパーでは相当意味が省略してあるはずだが、それでも外国人にあの複雑な関係が理解できるだろうか。

② どうして三十郎はヤクザの手打ちで困るのか。

「ヤクザが仲直りをするのはな。もっと大ゲンカをするためだ」と言って困った顔をする。 しかし、そうなれば三十郎は用心棒としての値がさらに上がるではないか。もっと喜んでいいはずである。

③ 三十郎はいくら儲けたか。

結局、丑寅からもらった前金30両(今で300万円ほど)は農民夫婦にくれてやり、一文なしで、三十郎は宿場を去ったようにみえるがそうではない。

熊さん、八っつぁんをふんずかまえて、清兵衛に人質にするよう二人を突き出すが、そのとき山田五十鈴から2.3両もらっている。30万円ほどである。これで権爺への飲み食いの支払いは済んだはずだ。

その人質の情報を丑寅に提供し、その報酬として、「いまはこれだけでいい、用心棒になる話は考えとくわ」と、巾着から銭をつかんでいる。 たぶん一分金や二分金、一分銀、豆板銀、などが10個くらい、にぎり拳の中に納まったはずだ。6.7万円くらいである。

結局、以後の権爺への支払いを済ませても、まだ2両ほどあったはずである。 もっともその後、丑寅にとっ捕まるので、その金もふんだくられ、やっぱり無一文になったかもしれない。 しかし、ちょっと苦しいが、ふんどしの中に隠すという手もある。 

少なくとも権爺は三十郎に食い逃げされていない。

④ その権爺の居酒屋で三十郎が飲み食いしたもの。

まず、初めに権爺から「なんにもねーぜ、メシも冷てーが」と一膳メシとタクワン二切れをもらう。(二切れとは確認できないが、当時の居酒屋のツキダシの漬物は二切れと決まっていた。理由は杉浦日向子さんなどの本を参照のこと)

丼でなく、小さなメシ茶碗で三船が湯漬けをかき込むのは、ちょっとアンバランスなおかしさを感じる。 その後 酒を飲むが楊枝をくわえて出てくるので、なにかメザシのような肴を齧ったはずだ。 後のシーンでもウジウジした土屋嘉男の去った後、ニガニガしい顔つきで、なにか鱈の干物のような硬いものを齧っている。

ところで、その咥えた楊枝を、次のヤクザをたたっ切った後の場面で、ポンと空中に跳ね飛ばすが、普通の楊枝など、とてもあのロングショットに写るものではない。おそらく三船は白いコヨリなどで作った鳥の毛ほどの大きさの物を放っているはずだ。 しかもそのバックは目立つように真っ黒の空間である。

三船の飲んでいる酒のとっくりはかなり大きい。実にうらやましい。あれくらいのものを今の居酒屋で出すだろうか。たぶん3合入るだろう。1本600cc。三船は3本ほど呑んでいるし、熊と八は10本ほど空けている。一人で2升近い。 江戸人はすごい呑兵衛だ。 銀2枚はあれで使ってしまっただろう。

三船は権爺の居酒屋で、煮物を食うシーンがある、ハフハフとじつにうまそうだ。あれはサトイモではないか。黒澤のことだから、おいしく食べられるよう本格的に調理してあるだろう。 清兵衛の家でも、三船はサトイモのようなものをパクツイて酒をうまそうに飲んでいる。

私は時々、でっかいトックリで酒を燗し、サトイモとメザシを肴に三十郎ごっこをして悦にいっている。 

「おやじ もう一本つけてくれ」

「こきやがれ からっけつのくせして」

 

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LOGAN‘S RUN

NO,3

MGM映画。  「2001」で懲りたか、予算面でSF物への慎重さが伺える。

1977年4月16日日本公開。 アメリカではスターウォーズより以前に公開されたのではないか。  日本ではSWは1978年夏の公開だったと思う。 だから前の公開

邦題は「2300年未来への旅」  私のブログ名以上か同等に陳腐な題名。 ゆえに観るのを躊躇した人が多いのではないか。

「ローガンズ ラン」とした方が、結局売れたと思う。

スチル写真にてお粗末な感じを受けていたので、上記の理由もあり、観るのをあえて控えていたが、およそ30年前から気になっていた映画である。ようやくDVDで観ることができた。 

未来のミニチュアセット。 映画で観てもやっぱり万博的デザインで、造りもお粗末。建築パースみたい。

スモークも焚いてなく、スタジオ然としている。

運河か湖のような水が張ってあるが、毎秒24コマの撮影では波がオモチャ的。 

このような撮影は、昔の「光速エスパー」かNHKの「空中都市008」並、まるで箱庭のよう。単なるジオラマ。 

シュノーケルカメラ使用。 ただしあまり効果なし。

室内撮影は、どこかのセンターを借用。 現代のエスカレーターがお粗末。低予算を露呈。

ただし、回転するステージで、多人数のワイヤーでの吊りは、困難であったろう。

1977年 アカデミー賞 特別視覚効果賞  どこの場面が受賞理由に値するか不明。

ワシントン周辺のマット合成は標準的。

LBアボット 特殊効果にアシスト。 未来都市の爆破シーンで参加か。彼らしい炎と火花。もっと派手にやれば良かったのにちょっと遠慮がち。 

彼の出番はほとんどなかったのではないか。彼はこの頃、ほぼ引退状態に近かった。

たぶん名前だけ貸したのでは。

ファラ・フォーセット出ている。 ピーター・ユスチノフの演技良い。

ジェリー・ゴールドスミスの音楽。 未来ドーム内の電子音も彼が担当だろうか。たいへん耳障り。  同じMGM「禁断の惑星」の電子音的だが、まだまし。

ただし、ドームの外の音楽は彼らしい、アコースティックの良い音楽。「カプリコン1」の音楽に似ているとの指摘あり。

やっぱり予想どおりの映画。 

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