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トラ トラ トラ の俳優さん

 どうも印象に残るので、記してみます。

DVDというのは、画質がよく、つい最近撮影されたかに見え、出演している俳優さんが、みな生きている。

「トラ・・・・」で私の心に生きている俳優さん。 

山村聰。(山本)  

・・・・東大卒のインテリ派。 お医者さんや大学教授、大臣が似合う。 しかし、小津の「宗方姉妹」では、どうしようもない男を演じた。今回の山本役はピッタリかどうかは私は判断できない。実際の山本はもっと小柄な人ではあったが。私が幼児の頃「ただいま11人」というテレビドラマに父親役で出演していたのを憶えている。

東野英治郎。(南雲中将)

・・・・若かりし頃は悪党役が多いようだか、いつのころか好々爺ばかり演じているように思える。  「しかしこの作戦は完全なる奇襲でなければ完全に失敗する。」 と ツバキを飛ばしながら力演していました。 あまり似ていない息子さんも亡くなってしまった。

藤田進。(南雲にたてつく参謀、山口多聞少将

・・・・戦時中は戦闘機乗りか、無骨な軍人役が多いが、「姿三四郎」以来、女心が分からないデクノボー的役もある。九州なまりがぬけないせいでもある。昭和30年代後期からほぼ引退状態であり、以後の黒澤の映画に出演してもセリフは二言くらいのものだったが、請われて出演していた。怪獣映画では、だいたい自衛隊幹部役で、ウルトラシリーズにもチョイ役で貫禄を見せてくれた。

須賀不二夫。(大艦巨砲主義派の参謀)

・・・・あのツラなので悪人が多い。 悪人でなくとも何か企んでいるヤツというイメージ。 でも若い頃は二枚目役だったとか。 小津の「早春」で岸恵子を詰問するのもなにかコニクラシイ。 今もお元気かどうかは不明。

三橋達也。(源田)

・・・・実生活ではたいへんな狩猟マニアで、映画でもショットガンを手にする姿は板についている。 「天国と地獄」の秘書が印象的。 ただし、ちょっとカマッぽい役やマザコンなどもやり、コメディーでもうまかった。 最近亡くなりました。

千田是也。(近衛首相)

・・・・怪獣映画でよく博士をやる人。 実際の近衛はスリムな人なので、あの体格は似合わない。眉毛のつながった太った犬みたい(失礼)。葉巻の端をかじり取る演技が当時の悩み多き立場を表現している。 今なら元阿倍総理。

内田朝雄。(東條英機)

・・・・この人も軍人役が似合う。 「兵隊やくざ」で連隊長を演じていた。そのクラスの軍人から、今回は陸軍大臣になり大出世。 

北村和夫。(政府首脳幹部)

・・・・セリフのカツゼツのうまい人である。今村一家の人だ。この人も最近亡くなられた

島田正吾。(野村大使)

・・・・新国劇の名優。「赤城の山も今宵限り」である。大友柳太郎とともに、渡世人を演ったら天下一品。 あのヤクザの巻き舌のしゃべり方が抜群にうまい。 一変して、重い責任の大使役で、日米両方の撮影を難なくこなしている。苦悩の表情がいい。 流暢な英語の部分は吹き替えである。

十朱久雄(来栖大使)

・・・・今回はあまりセリフがなく、しかも軍国主義的な役であるが、本来はコメディーの似合う俳優だ。娘の十朱幸代に叱られるが、頭は加藤茶のハゲオヤジみたいで、たよりないお父さんという感じ。子供のころ観たテレビ「まるでダメ男」でボロットを作ったお人よしの発明家のお父さんを演っていた。「とうちゃんハラヘったガソリンちょうだい」 「なんだもうガス欠か、よしよし」。

その他バイプレイヤー

・・・・日本側は東映が撮ったので、室田日出男が爆撃機にいた。井川比佐志もいた。 あのあたりが深作の撮影であろう。 しかし東映の俳優さんは少なく、フリーの方ばかりのような気がする。

「近頃の海軍さんはたるんどる」の釣り人のオッサンは中村是好ではないか。エノケンの相棒である。 「四つの恋の物語」ではアノ顔で「ボッカチオ」のベアトリ姉ちゃんを踊っていてケッサクである。  

日本大使館で、モタモタとタイプを打っているのは久米明さんだ。 「すばらしい世界旅行」の人である。上着を脱ぐのは彼の自主的演技だそうだ。

海外版(DVDで見られるのがそう)ではカットされたが、日本版に渥美清と松山省二?が、赤城の厨房で、ボケとツッコミを演っていて笑わせた。 

ただし、日付変更線をネタにしたショーモないギャグで私は笑わなかった。

フライシャーは日本側の演技がオーバーで困ったそうだが、東映系監督の演出は今でもオーバーである。あれが東映のカラーである。私はきらいだが。

ところで、「紅の豚」のポルコのセリフをまねすると、

    「女がひとりもイネー」。 

あ いや、ゼロ戦に手を振る遊郭の女、4人ほどいました。

アメリカ側の俳優では一番の大物はジョセフ・コットンか。 メークがくどくて彼だか分かりにくい。この映画に出演する前に、東宝に呼ばれ、「緯度0大作戦」に出演しているが、その時からジイサンになったなーと感じた。(DVDを最近観て)

マーチン・バルサムはハワイの司令官であるが、この人もB級俳優という感じ。 「私に当たればよかった」のセリフを最初拒否したそうである。その態度は大物俳優。

その他バイプレーヤーでは悪漢一筋のネビル・ブランドが常識ある軍人として出演、彼が叱り飛ばしていた上官がリチャード・アンダーソンである。

アメリカのワシントンあたりを忙しげに伝令する男優さんと女房役の女優さんは観たことがあるのだが不明である。

B-17のキャプテンも見たことがあるが不明。

空母に乗っている眉毛のつながった提督は「ショーシャンク」でブロックスを演じているが、名前を忘れた。最近観た「コンバット」にもゲスト出演していた。

ハル長官を演じたのも知らないがうまい人だ。 おそらく1800年代の生まれであろう。

 

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コメント

山村聰さんはわたしにとっても“日本のお父さん”というカンジで
好きでした。今ああいう品のある役者がいなくなりましたねぇ。
提督はジェームズ・ホイットモアじゃなかったですかねぇ?
猿の惑星で議長の一人になってました。
ハル長官はジョージ・マクレディという人で、
往年のバイプレイヤーで「ジュリアス・シーザー」なんかに出てました。
B-17のキャプテンとうろちょろする日本人夫婦は記憶にありません。笑

投稿: ぱんだうさぎ | 2007年9月17日 (月) 13時53分

ぱんだうさぎさん。さすが!わかっちゃった。
そうですか、ブロックスはオランウータンやっていましたか。
やっぱり眉毛つながっていたりして。
ハル長官もただならぬ人だと思っていました。
情報ありがとうございます。

投稿: スタンリー | 2007年9月17日 (月) 15時10分

 「トラ・トラ・トラ」は久しく見ておりませんのでおぼろげな記憶ですが、機上の田村高廣さんが「トラ・トラ・トラやー!」と叫ぶシーンが印象に残っています。
 「トラ・トラ・トラ」はアメリカがコテンパンにやられる映画なので、あちらでは不評だったそうですが、「史上最大の作戦」と並ぶ戦争映画の傑作と思います。
 それにしても「パールハーバー(マイケル・ベイ監督 2001年)」には、呆れて物が言えませんでした...。

投稿: 雷おやじ | 2007年9月18日 (火) 20時38分

雷おやじさん。ありがとうございます。
田村高廣を忘れていました。 彼が映画の一番最初に
セリフを言うのに。・・・彼も好きな俳優です。
「兵隊やくざ」の上等兵殿です。 
2001年番の悪評判はよく聞きますね。
なんでも病院を攻撃しているとか。 とんでもないですね。

投稿: スタンリー | 2007年9月18日 (火) 20時53分

あら、やだわ。外人?以外の俳優さん、みな知ってる!
年がばれちゃう!!

投稿: バルおばさん | 2007年9月18日 (火) 21時59分

パルさん。 おはようございます。
田村高廣も坂妻も今の人は知らないでしょうね。
山村聰はトヨタクラウンのお父さんで、
車の無かっ我が家で、私の理想のオヤジでした。

投稿: スタンリー | 2007年9月19日 (水) 08時07分

藤田進は第二航空戦隊司令官・山口多聞少将の役ですよー。

投稿: のぶさん | 2009年7月30日 (木) 18時09分

のぶさん。ご教示ありがとうございます。さっそく更新しました。

投稿: スタンリー | 2009年7月30日 (木) 20時56分

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