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まぼろしの旅客機

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販売元:角川書店
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 三菱重工業で国産旅客機を開発するという。

国産ではYS-11が活躍していたが、日本国内ではとうとう引退してしまった。

今度、開発するものは、やはり、近距離用の小型旅客機ということで、日本のお家芸である、軽量、省燃費が特徴であるという。 本田の低燃費のビジネスジェットも数年したら活躍するようだ。

ところで、日本の小型旅客機の構想では、15年ほど前、なんと垂直離着陸(VTOL)の旅客機開発の話があったのである。

100人乗り程度のものであるが、実現すれば、世界最大のVTOLであり、世界最初のVTOL旅客機である。

VTOLというとハリアー戦闘機のように、直接ジェットを地面に向けて噴射し、浮き上がるタイプを想像しがちである。

しかし、この方法は実にエネルギー効率が悪く、燃料を大量に消費するうえ、騒音でも問題なのだ。 

それに、仮に100トンの重量の旅客機だとすると、その方法では、100トンを持ち上げる以上のパワーのエンジンが必要で、ボーイング777のエンジンなら3機必要となってしまう。結局、このジェット噴射方式では実現不可能である。

さて、そのVTOL旅客機はどういう仕組みかというと、形状はコンコルドのようにデルタ翼となっている。 エンジンは尾翼付近、胴体後部に3機ついている。推力は1基あたり10トン程度のものである。 

これでどうやって垂直離着陸できるだろうか。

仕組みはこうだ。 左右の主翼の中に、直径5メートル程度のリフトファンが装備されているのだ。 リフトファンとはつまり大きな換気扇である。ジェットエンジンの一番前で回転しているのと同じものと思っていただければよい。 

それを回転させて、ヘリのように上昇下降するのだ。

それを回転させる動力であるが、私はハーフジェットと勝手に名付けている。

ジェットエンジンをちょうど半分にカットしたような構造で、燃焼室と低圧タービンたけのシンプルなものだ。コンプレッサー部分が無いのである。だから全長が短く、翼の中に押し込めることが可能である。  

そのコンプレッサーなしのエンジンの燃焼室に高圧エアを供給するのは、胴体にある3機のジェットエンジンである。 エアを頂いて、パイプで導く。

リフトファンを回転させるのはエンジンの低圧タービンの力による。またタービンから噴出した高温のガスも推力アップに寄与する。 

リフトファンはヘリのローターと同じで、低燃費で大推力を発生する。ジェット噴射より効率がいい。

ある程度垂直上昇したら、本体の後ろ向きのエンジンの推力を上昇させ、水平飛行に移る。

翼のリフトファンにはシャッターがあり、水平飛行の際、閉じる仕掛けになっている。もちろんそのエンジンは停止させる。

これが垂直上昇から水平飛行のシーケンスであるが、着陸はこの逆を行えばよい。

なお、垂直飛行時はハリヤーのように機首、機尾、翼端に微調整の高圧エアのスラスターが必要であろう。 操縦は普通の飛行機より難しそうであるが、コンピューターがなんとかしてくれる。

この旅客機が実現したらどうだろう。滑走路はいらなくなる。田舎にある軽飛行機用の広場があれば十分である。 リフトファンは翼の上下に向いており、騒音も少ない。 空の交通革命と言っていいのではないか。

私の町には空港がなく、東京に行くにも現在の交通機関では、5時間程度かかってしまうが、この旅客機があれば、40分でついてしまう。 

ぜひとも実現してほしかったが、その当時予想開発費として、1兆円ということで、現在なら2兆円近く必要ではないだろうか。

しかし、リニア新幹線の建造コストよりは低いと思う。また世界に売れば、赤字になったYS-11より、採算が合うのではないか。

実に惜しい構想であった。

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コメント

なるほど。同じ田舎組として興味深い内容でした。男性は
機械系の話も出来るからいいですね…、私は人から色々教えてもらうのは大好きですが、何も教えるほどの事がないのが
残念。

投稿: バルおばさん | 2007年9月30日 (日) 09時02分

パルさん。おはようございます。本格的に涼しくなってきましたね。
いえいえ。パルさんからは、着物のたたみ方などの、伝承文化を教えていただいております。 江戸文化もまた楽しみにしております。私、江戸町民の暮らし大好き。

投稿: スタンリー | 2007年9月30日 (日) 09時21分

おじゃまするかも。。。
結局、垂直離着陸の話は頓挫したんですか。。
おっしゃるとおり滑走路が要らなくてよいと思うんですがねぇ。
空港滑走路建設に燃える関係者あたりの妨害だったりして(笑)
ところで、ハリヤーって活躍をしてるんでしょうか?
「トゥルーライズ」以外で見た事が無いもので。。。笑

投稿: ぱんだうさぎ | 2007年9月30日 (日) 13時30分

ぱんだうさぎさん。こんにちは。
いえ、このVTOL旅客機。じつはすでに、実験機が完成しており、まもなくアメリカのFAAでの型式認定を受け、来年あたりから、川崎重工で、本格的受注生産されるとイイノニナ。(笑)
ハリヤーはアメリカ海軍、イギリス軍などで現役配備のはずですが、行動半径がせまいので、フォークランド紛争依頼、あまり活躍していませんね。
日本ではたしか、 あーなんやったかいな。 えーと、そうそう、
 えー? あちがうわ  あーあーあー 傑作やこりゃ
 あーと えー・・・・ ZZZ

投稿: スタンリー | 2007年9月30日 (日) 14時30分

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