« 天国と地獄 | トップページ | TORA!TORA!TORA! トラ トラ トラ »

生きる

生きる DVD 生きる

販売元:東宝
発売日:2003/03/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 昨夜に引き続き黒澤映画のリメークドラマを観た。

しつこいようだが、フィルム撮影できないものだろうか。 本人とブローカーが遊びつくす夜のキャバレーや御通夜のシーンなど、照明に工夫をすれば、光の陰影、色合いなどは、ビデオテープよりもっと深みが増すはずだが。

ただし、今回の演出は昨夜の「天国と地獄」より良い。 

うまい俳優がそろったというのも理由のひとつであるが、無理のない脚本だったと思う。

ただオリジナルから言われていることだが、若夫婦が親父の体の異変に全く気づかないのは変である。

さらに変なのは、御通夜の席に本人の同僚しかいないことで、親戚はどこにいるのだろうか。 別の席が設けてあるのだろうか。

役所を辞めた女性が、御通夜の席に現れてもいいと思うが、そうなると、話がややこしくなり、回想シーンも無くなる為、省いたのだと思う。

きりがないが、この映画が、世界の名作の一つであることは、間違いない。

私はこのリメークでも涙があふれてきた。

オリジナルでは主人公、渡辺を志村喬が演じたが、半年近い撮影期間、役づくりに悩み、胃カイヨウを起こしてしまったそうで、ほんとうにガンを患ったような様子に見えた。 

しかし、松本幸四郎は、収録期間も短いためか、あまり衰えていく感じがしなく、残念である。 これはメークにもよるが、やはりフィルム撮影なら強調できたかもしれない。

ただし、オリジナルの志村はメークがくどすぎて、表現主義的に見え、好かないという批評もあった。

ドラマの御通夜のシーンでは各俳優熱演しているが、やはりオリジナルの俳優さんと比較して見てしまう。

黒澤映画に出る俳優さんが、個性が強烈すぎるのだ。

田中春男、日守新一、左ト全などみんな忘れられない演技である。

しかし、終盤、ユースケのさびしそうな演技は、印象に残った。

オリジナルのマネだけはできないという、演出家の意向がよく分かる場面であった。

ところで、オリジナル「生きる」の映画出演者でまだ存命の役者さんは陳情団の中の菅井きんさんだけではないか。 その中にも本間文子さんがいたが、今どうされているか。

一番若いと思っていた小田切みきさんも最近亡くなってしまった。

 

|

« 天国と地獄 | トップページ | TORA!TORA!TORA! トラ トラ トラ »

日本映画」カテゴリの記事

コメント

「生きる」は、志村喬が、高校の先輩という事で追悼上映会のときに観ました。
彼は、宮崎県立延岡高校(当時中学)出身なのです。
鬼気迫る演技とはこの事かと子供心に思ったものです。

今回のリメイクは、観ることが出来ませんでしたが、記事を参考にして、いつか観ようと思います。

投稿: つのきち | 2007年9月10日 (月) 18時03分

つのきちさんの高校の先輩なのですか。
うらやましいですね。私もああいう先輩、父親を持ちたかった。
悪役もやるけど、やっぱり渡辺さんと勘兵衛だなー。
このドラマ、だふん土曜日の午後などに再放送すると思います。

投稿: スタンリー | 2007年9月10日 (月) 20時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/7881319

この記事へのトラックバック一覧です: 生きる:

« 天国と地獄 | トップページ | TORA!TORA!TORA! トラ トラ トラ »