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STRATEGIC AIR COMMAND 戦略空軍命令

 ゼロ戦から調子に乗ってヒコーキ映画へ。

この映画こそ、私をヒコーキファンにしたてあげた張本人である。

いや、それ以前にジェットエンジンに興味はあったが、ヒコーキ全体のメカの楽しさと、フォルムの美しさをこの映画で知った。 テレビの深夜放送にてである。

監督はアンソニー・マンで、出演のJ・スチュアートとJ・アリスンとともに前作「グレン・ミラー物語」からそのままのシフトだ。

観たのは高校時代であり、スチュアートは知っていたが、アリスンは全く知らない女優であった。 顔もたいして美人でないし、背も低くグラマーでもない。声も枯れているし、ミスキャストだなと当時感じたが、後になってアメリカ男性のお嫁さんにしたいナンバーワンの女優さんとわかり、考えを新たにした。

この映画でも、「GM物語」でもアリスンは家庭を守り、夫を支えるよき妻である。

アメリカ男性も結局、モンローより、家庭では当時の日本人女性的な人を嫁さんにしたかったわけである。 たしかに西洋人から、嫁さんにするは日本人女性が一番という言葉をよく聞く。(ただし昔の蝶々夫人的な日本女性だと思いますよ)

その日本人女優でアリスンに匹敵する人はだれであろうか。

「宮本武蔵」でお通さんを演った八千草薫さんであろうか。そういえば八千草さんはイタリア映画で蝶々夫人を演じていた。  どちらも恋する人、夫を慕い続け、一生男性につくしたい女性である。

私、八千草薫といいます。 

いえ、八千草薫・・・ の ファンです。

そのジューン・アリスンもつい最近亡くなった。

ヒコーキファンにたまらないのは本物の実写映像で、B-36爆撃機とB-47爆撃機が見られることだ。 これは貴重である。

B-36はガソリンエンジンとジェットエンジンが合わせて10コもついているオバケみたいなヒコーキで、そのデサインは見方によっては醜悪である。だが飛行機雲をなびいて堂々と、優雅に飛行するさまは、まさに空の王者というところである。 日本にも、映画に出てきた横田や嘉手納に来ていたヒコーキだ。

一方、B-47は初めて後退翼を採用した爆撃機で、現在の旅客機の原型(エンジンをパイロンで吊り下げる形)となった美しいヒコーキである。

映画では、スチュアートが格納庫で初めてB-47に対面し、やっぱり「美しい」と叫び、家に帰ってアリスンにも興奮さめやらぬ感じで説明していた。

このヒコーキたちの空撮は「トコリの橋」なども担当したカメラマンで、その映像はビクター・ヤングの優雅な音楽とあいまって、天国にも昇る気分である。

なお、一部、不時着シーンや嵐の中のアプローチシーンにミニチュア特撮があるが、1955年の映画としては当時の円谷物よりはるかにうまい映像である。

あの当時のアメリカには、エンドクレジットの片隅に、目立たない小さな名で載っているうまい特撮監督がたくさんいた。

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発売日:2007/01/25
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残念ながらソフトがありませんので、この映画をご参照ください。

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巴里よ! これが翼端灯だ」カテゴリの記事

コメント

ジューンアリスンはホント得がたい女優さんでした。
この人の最大の魅力はあの屈託のない笑顔でした。
合掌です。。。( _ m _ )
J・ステュワートは、「翼よ!あれが巴里の灯だ」
「飛べ!フェニックス」など飛行機にまつわる傑作も
多い人でしたね。

投稿: ぱんだうさぎ | 2007年9月22日 (土) 12時10分

ばんだうさぎさん。こんばんは。
「ザッツエンタテインメント」を観るとアリスンは
結構歌えて踊れる女優だったのですね。
スチュアートはキャプラ物の影響か、悪人を演じた記憶がありません。 アメリカの良心を背負ってきた人ですね。
「翼よ・・・」も好きな映画ですが、彼は「Ther is」 と 言ってるだげですね。 傑作の題名だけれど、ちょっと飛躍しすぎ。

投稿: スタンリー | 2007年9月22日 (土) 19時20分

モーツアルトピアノソナタ全集(宮沢明子S48録音レコード)を聞きながら、500円のDVD白い恐怖を調べつつ、戦略空軍命令で引っかかりました。
当方B-36が大好きなので・・・?
F86FやF80等にも血が騒ぎます。

この頃のヒコーキが一番好きです。

投稿: MK | 2007年10月22日 (月) 23時14分

MKさん。ようこそ。
モーツァルト。大好きです。
B-36は威容な形がいいですね。
あの当時のジェットエンジンなどもシンプルで好きなのです。
J-47ターボジェットエンジンは、B-36、B-47、F-86
に使われていて、非力ながら煙モクモク吐いて頑張って
機体を押しているのがいいですね。

投稿: スタンリー | 2007年10月23日 (火) 10時35分

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