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ゴジラ 対 メカゴジラ 1993年版

ゴジラvsメカゴジラ DVD ゴジラvsメカゴジラ

販売元:東宝ビデオ
発売日:2002/06/21
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 大人の鑑賞に堪えられる作品である。

入場料に見合った作品である。脚本も無理なく、話の前後が矛盾していたり、説明不足のところが無い。 これならお父さんも楽しめる。

特撮監督は川北氏である。 私は彼が担当した、「さよならジュピター」、「大空のサムライ」で、あまりいい印象を得ていないが、 東宝の映画としては、円谷英二を超えて、コンスタントに良い映像を造る人だ。

室内メカの描写のうまい人である。  ここらへんの映像はサンダーバードの撮影と肩を並べられる。 彼はその影響を受けていると思われる。

今回は京都や幕張で、思いっきりミニチュアを壊してくれ、堪能できた。

無人島にゴジラをおびきよす、という話が出たので、また低予算のバトルシーンを見せ付けられるかと思ったが、都心ではでにブッコワシを見せてくれたのはサービスがいい。

ビル群の窓の明かりは行燈方式に変わりないが、カーテンや最上階のラウンジ内の描写もあり、中野特撮より比較的ていねいである。

あの夜の丁寧な光の描写に、ダグラス・トランブルのテクニックで、光のニジミがあれば最高なのだが。

ただし、くどいようだが、ハイスピードカメラが遅い。回転を速くすると、撮影時、ゴジラの動きを、より機敏にしなければならず、大変であるが巨大感は増すはずである。

さらにくどいが、飛行体の垂直上昇やメカゴジラの水平飛行に物理的無理がある。

高嶋の作った飛行物体で、また反重力エンジンを乗っけてしまっている。あれはどういう理屈で浮き上がるのだろうか。一応ガスを噴射しているようだが、それにしては、飛んでいる下の樹木の葉っぱなどに何も変化がおこらないが。

音楽は伊福部氏で、オリジナルテーマとアレンジ曲がいい雰囲気を出している。 氏は大映でも多くの曲を書いている。 弦楽器を多用した物悲しい短調の曲が多い。

だからゴジラの去っていく後姿も「座頭市」のエンディングを思い浮かべる。

「やな渡世だな」 

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