« STRATEGIC AIR COMMAND 戦略空軍命令 | トップページ | 日本人の好きなリズム »

ゴジラ 対 メカゴジラ 1974年版

ゴジラ対メカゴジラ DVD ゴジラ対メカゴジラ

販売元:東宝ビデオ
発売日:2002/11/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 大人の鑑賞に堪えられない。「東宝・・・まつり」のレベル。

映画館に子供を連れてきた親たちはかわいそうである。

予算が限られて造らされているスタッフがかわいそうである。

予算が無いのか、スタッフのレベルが低いのか分からないが、相変わらず、東宝の1960年代後半の怪獣映画のように、地面がバウンドしてしまうような簡単な無人島セットもどきでプロレスごっこを見せる。 

怪獣特撮物の面白さは都会のビルや橋を次々にブッコワスことだ。 それをお預けにしてしまっている。  入場料返せである。

私は東宝特撮で、円谷英二から続いている撮影方法が、今もって理解できない。 

それは、ハイスピードカメラの回転がしょっちゅう変わることだ。 怪獣たちのバトルでは、ハイスピードでない撮影まである。 フィルムがもったいないからですか。  もし東宝の元スタッフの方がいたら、この謎を説明していただきたい。

怪獣の動きを毎秒24コマで撮っても、さっぱり迫力がありません。

特撮監督は中野氏であるが、この人は燃焼の大好きな方だ。 必ず石油コンビナートが大爆発する。 しかし、上手ではない。以後の映画でも進歩がみられない。 戦艦大和の最期でも大量にガソリンを使っている。しかしその炎は不自然である。

ゴジラの顔や体形はソフビ人形タイプで怖くない。さらに歩く方向と眼の視線が一致していなく、マヌケな顔となっている。

別の記事でも私は指摘しているが、特に声を大にして抗議したいのは、爆発などの効果音だ。 

この映画は1974年製作であるが、相変わらず1960年頃からの録音テープから同じ音をひっぱりだしてハメ込んでいる。

爆発音に限らず、宇宙人の要塞の中のブーンという音(ウルトラQでの一之谷博士の研究室の音)、 自動扉の開閉音、車のブレーキ音(どうしてジャリ道でタイヤの鳴く音がするのだ)、ピストル音・・・・私は昭和30年代のカビのはえた映画と間違えそうであった。

いつまで、このサボリ効果音を採用しているだろうか。この指摘は他のブログの記事でも見られるので、多くの人が当時から気にしていることである。

私はこのようなバンクシステムは、お金を払って観に来ている観客をバカにしていると思う。

新車で買ったトヨタカローラのスピードメーターに15年前のカローラのメーターが付いているようなものである。

バンクシステムではテレビ「鉄腕アトム」でも画像として採用してあったが、当時幼稚園生であった私は、アトムのアップや飛行シーンにいつも同じ場面が出てきて、「あ インチキだ」と思ったものである。 

バンクシステムなとどいう都合の良い名前でなくサボリシステムと言ってくれ。

制作現場の合理化も大事であるが、肝心のお客さんに不快感を与えることはすべきでない。

ゴジラがやられるシーンで「椿三十郎」もどきの血液ブシューをやってしまっている。 やるべきでない。 田中友幸はどうしたのだ、本多監督はこういうシーンは絶対避けた人だが。

この映画で、1974年当時の人のスタイルや、ケンメリのスカイライン、ギャランGTOなどの車が懐かしかった。

沖縄の音階を使った佐藤勝氏の音楽は良い。

ただそれだけである。

 

|

« STRATEGIC AIR COMMAND 戦略空軍命令 | トップページ | 日本人の好きなリズム »

特撮物」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。また参りました。
アランさんには、この映画はあまり良い印象は無いみたいですね。後期のそれまでのゴジラ映画に比べるとお金を掛けていると思うのですが…。
ゴジラの顔はともかく、メカゴジラは、その登場の仕方にインパクトがありましたね。初めはゴジラそっくりに偽装していて、本物のゴジラの前で正体を現した時のカッコ良さは東宝怪獣映画史上に残るものだと思います。落雷のエネルギーを受け必殺技を開発しているゴジラが、スポ根の主人公みたいで熱血してましたが、キングシーサーとアンギラスにはもう少し頑張って欲しかった(汗)。

考えてみると、メカゴジラはどれも女性が関係してますね。桂さんと繋がる事で、彼女の頭脳を得たメカゴジラⅡ。未希ちゃんが乗り込む事で、彼女の超能力を得たGフォースメカゴジラ。そして、家城茜隊員の操縦する機龍。
最初のメカゴジラの時には、豪華にもヒロインが3人。主役格のヒロインを田島令子さんが演じてましたが、何故か出番は多いのに主だった活躍が殆ど無く、むしろ出番の少ない博士のお嬢さんの方が、正体を現したメカゴジラと遭遇したり、囚われの身となったりと目立った活躍をしているので、幼少時に見た時、私は博士のお嬢さんの方が主役格だと思っていました。
大きくなってから再び見た時キャスティングを見ると、私から見て影の薄かった田島さんが主役格で、キングシーサーを目覚めさせる為だけに活躍したこれまた影の薄い沖縄の人が2番手。博士のお嬢さんは最後に名前が並んでいたので、不思議な気持ちになったものです。

投稿: A-chan | 2010年12月 1日 (水) 20時48分

A-chanさん。こんばんは。
私の過去の書き散らしたものにコメントいただき、感謝・感激です。
この映画は近年になって、つまり大の大人になって鑑賞したものでして、やはり映画館で見る子供目線ではない為、シニカルな感想になってしまいました。
特に円谷特撮におけるハイスピード撮影の不安定さに主眼をおいて書いてみたものです。
もし、少年時代に観ていれば、別の視点から素直な印象があったかもしれません。
俳優さんや女優さんの演技・役柄に注目されていて鑑賞眼がするどいですね。

投稿: アラン・墨 | 2010年12月 1日 (水) 22時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/8070081

この記事へのトラックバック一覧です: ゴジラ 対 メカゴジラ 1974年版:

» ゴジラ対メカゴジラ (昭和49年・1974) [Godzilla and Other Assorted Fantastic Monsters]
ゴジラ対メカゴジラ大門正明 青山一也 田島令子 東宝 2002-11-21 目からスペースビーム、口からデストファイヤー、 宇宙を飛び、ミサイルを撃ち込む! 全身が武器の凄いゴジラが現れた!勝った方...... [続きを読む]

受信: 2007年9月23日 (日) 21時55分

« STRATEGIC AIR COMMAND 戦略空軍命令 | トップページ | 日本人の好きなリズム »