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RIGHT STUFF ライトスタッフ

ライトスタッフ DVD ライトスタッフ

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
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 大長編の映画であるが、ヒコーキ好き、ロケット好きにはたまらない。

特撮部分もあるが、ロケットの発射映像は実写である。

おなじみの映像ばかりであるが、何度見てもロケットの打ち上げはいいものだ。 

これは「サンダーバード」のジェフトレイシーの言葉。彼は元宇宙飛行士であり、始めて月に降り立った男なのだ。 

ご存知の方も多いが、「サンダーバード」の隊員のファーストネームはこの映画に登場する実在の宇宙飛行士たちからとったものだ。(TB参照)

特に最後のエンドロールでアトラスロケットがチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトの曲にのって、どこまでもどこまでも上昇していくところは感動ものだ。

といっても、それは私くらいのものか。お客さんのほとんどは席をたっている。

じつはチャイコのバイコン1番の曲を知ったのはこの映画のおかげ。大変技巧的だけどいい曲ですな。 ただし第2楽章は大変悲しく、つらい曲だ。

さてまたミニチュア特撮のはなし。 航空機の特撮において私がスタンダードにしているのはこの映画のシーンなのだ

それはB-29の飛行と、そこから分離するベルX-1のミニチュア特撮である。

あれはもう完全に実写に見えるではないか。 飛行中のB-29はまるで伴走飛行する僚機からエア撮影したような映像である。

霞んでみえる機体と、高速できれいに回転するプロペラ。 それに大気を感じさせ、時速500キロ(B-29の最大巡航速度)の風圧を受けて飛んでいる様子が実感できる。その写しているカメラも微妙に振動している凝った撮り方。

また分離したX-1とB-29を下から仰ぎ見るカットもミニチュア感がしない。

あの撮影はスタジオ内で撮影されたのだ。ライティングもいいではないか。

観客はアメリカの映画だから、本物のB-29をどこかから借りてきて、実写撮影したものではないか思ったはずだが、以外と小さなミニチュアを使い低予算のローテクで撮影したものである。

アイデアと気配りで、スタジオの中でもあれだけのシーンが撮れるのである。

日本の戦争映画などでは、よく飛行機の特撮が見られるが、まったく・・・・ 

やめときましょう。

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コメント

>>といっても、それは私くらいのものか。
いえいえ私も感動の余韻を楽しんだ者の一人ですよ^^
CGを使わないILMの特撮はこの頃がピークだったような気がします。本当にどこまでが実写でどこまでが特撮かわからないまま、物語の世界に引きずり込まれたものです。

投稿: ぴろQ | 2007年8月31日 (金) 10時04分

ぴろQさん。ありがとうございます。ほんと、アチラの特撮マンたちは、観客が特撮と気づかないことに誇りをもっていますね。日本の特撮マンの大半は観客に甘えています。 こんなもんでいいだろう。という感じ。

投稿: スタンリー | 2007年8月31日 (金) 19時55分

そうそう!日本の特撮は「これが日本の伝統芸」と言わんばかり・・・昔の方式の繰り返し・・・進歩が無い。
それを覆したのが平成ガメラだと思います。

投稿: ぴろQ | 2007年8月31日 (金) 22時57分

ぴろQさん。ありがとうございます。 平成ガメラ特撮の樋口氏は東宝特撮の現場を体験し、旧態依然のやり方に疑問を感じて、ガメラの撮影に挑んだみたいです。 

投稿: スタンリー | 2007年9月 1日 (土) 08時20分

いや~これは映画としても素晴らしかったですね!
そしてラストの飛行シーンも素晴らしい。。!
チャイコフスキーにホルストの「惑星」と名曲ぞろい。
ビルコンティが作曲賞とりましたがどっちかというと
アレンジ賞(笑)でしたが。。。
あの特撮への謙虚な気配りは、自己主張の強い
アメリカ人らしくない美徳ですよね笑

投稿: ぱんだうさぎ | 2007年9月 1日 (土) 10時12分

ぱんだうさぎさん。おはようございます。 私はあのアレンジより原曲のほうに耳がいってしまいます。 でもこの映画長いですね。半裸のダンサーが「月の光」で踊るパーティーの部分は冗長で、私早回ししちゃいます。監督さんゴメンネ

投稿: スタンリー | 2007年9月 1日 (土) 10時30分

ライトスタッフからサンダーバードへの言及、ありがとうございます。
 ご存知かもしれませんが、「メカニックマガジン1984年7月臨時増刊号 宇宙計画映画(中子真治 KKワールドフォトプレス)」に、ライトスタッフの撮影秘話があれこれ書かれています。スタンリーメタボリックさんが書かれているように”アイデアと気配り”で、素晴らしい映像を作り上げている事がよく判ります。
 飛行シーンの撮影では、屋外で模型を弓矢のようにゴムで飛ばしたり、窓から投げ落としたり、気球で上昇させたりと、色々工夫しているそうです。
 それにしてもサム・シェパード演じるチャック・イェーガーは、オリジナルセブンが霞むほどカッコいいですね。

投稿: 雷おやじ | 2007年9月 2日 (日) 22時29分

雷おやじさん。ありがとうございます。私はCGより、こういう作り方の映像のほうが好きです。ディスプレイの中で造っても所詮存在しないものですから。 ミニチュアは小さくとも本物です。
 この映画はイェーガーと宇宙飛行士と平行に話が進みます。どちらでも1本の映画ができそうですが、やはり音楽でいうと対位法というか、2本の線は絡んでいなくてはなりませんね。
 中子さんは私の町で、ユニークなオモチャの店を開いておられます。

投稿: スタンリー | 2007年9月 3日 (月) 20時52分

ライトスタッフは、昭和男映画の決定版ですね!
大好きです。この前、BSでやってて、何度もDVDで観ているのに最後まで観てしまいました。

皆かっこいい男達の映画ですが、特にサム・シェパード演じるチャック・イェガー、カッコ良すぎ!
イェガーのテーマ=チャイコフスキーは、ホント場面を盛り上げてくれます。

長尺だけどなぜか観れてしまう不思議な名作です。

投稿: つのきち | 2007年9月 3日 (月) 22時40分

つのきちさん。こんばんは。 ほんと。サムのイェーカ゛ー、ちょっとトンガッテいて日活ヒーロー的ですね。 「ガムあるか」なんてセリフいいですね。 本物のイェーガーも居酒屋のオヤジでカメオ出演してました。

投稿: スタンリー | 2007年9月 3日 (月) 23時16分

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