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VTR収録ドラマについて 

 私はビデオテープにて制作されたテレビドラマは、ほとんど観ない。フィルム撮影の画質と比較し、つまらない、というのも理由であるが、しばし、脚本、演出、演技、その他スタッフの仕事にマジメさが感じられず、画面から緊張感が伝わってこないことがあるからだ。 その反論を受けたとしたら、彼らには申し訳ないが、無意識でも、そのように観れてしまうとお答えします。なぜか。

それは

 ビデオ収録はフィルム撮影と違い、取り直しが簡単である。つまりフィルムがモッタイナイいう感覚が無く、役者に気合が入っていないことがあるのだ。特にちゃんと演技を勉強していない、若いタレントがそう。

 あまりにもシャープに映ってしまい、セット、メークのボロが出ること。特に時代劇。

 シャープであるが故、画面に映っていない、収録現場の空気まで感じられてしまうこと。 カメラの後ろのスタッフまで感じられてしまうこと。それを増長させる、NG特集を放送すること。

 画調、色合い、空気感は現実そのものであり、普段の視界そのものであり、その現実のなかで、役者が非現実的な脚本により、非現実的なオーバーな演技をしていること。 ではフィルム撮影された映画はどうか。 あれは現実では無く、完全に別の次元、別の世界であるかのように、頭のスイッチが自然に切り替わるからいいのた゜。フィルムの画面は、あちらに誘い込んでくれて、たとえくどい演技でも、この世のことではないから、容認できるのである。

 という理由による。なにも私が言わなくとも、映像関係者は同じ考えだろうと思う。

 さらに画質でいうと、ビデオ画像はフィルムと違い、色、光、影に艶がなく、美しいものが美しくみえず、醜いものを、より醜くしてしまうのだ。 しかしフィルム映像は色合いなどがたとえオーバーになっても、トーンにファジー感があり、カドが立たず、淡い安心感があるのだ。

 最近VTR収録をフィルム画質調に処理したドラマが出てきている。「水戸黄門」などがそうだ。 私に言わせれば残念な手段である。失礼だが、姑息な手段である。

 ボヤキはこれまでとして、重要なことは、フィルム撮影した昔の「必殺仕掛人」シリーズなどを携わった職人や技術者がいなくなっていくということだ。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

同じ考えに実に嬉しく、否、悲しくなります。そもそもビデオなるものやDVDも、そして出力機器としての液晶だろうがプラズマだろうが余りにも美し過ぎます。仕方がなく昨年最大200インチまで映せるプロジェクターを買い120インチで少しでもフィルム・ライクな映像を週末楽しんでいます。ソースがデジタルだから100パー納得はしていませんがTV画質よりは遥かにマシです。本当なら映画はフィルムで劇場でスクリーンで見たいものですが将来はDLPの投射になるのでしょうか?。最後にそもそもNGシーン、つまり「失敗」を商品にする民放の堕落の程度、図々しさに呆れていますよ。失敗は恥ずかしいのをお忘れ?。

投稿: ロンリー・マン | 2008年1月21日 (月) 00時34分

ロンリー・マンさん。ありがとうございます。
同じ考えの方がいてうれしく思います。
ビデオ・プロジェクターだと多少ファジーな映像になるので、
かえって映画の雰囲気が出そうですね。
画質では有機ELが一番だということですが、大型化が難しいようです。
フィルム撮影が衰退するのは必至のようですね。
おっしゃるとおり、デジタル撮影してデジタルプロジェクションになっていくでしょう。

投稿: スタンリー | 2008年1月21日 (月) 10時39分

昨年無理してProjと無論スクリーン、ついでに7.1chを買って正解でした。メーカーの回し者と思われたくないから製品名は言えませんがもう少し安くないと・・・。参考までにスクリーンがセットされたE社のお手軽機器が案外ヒットしているようですが画質・音共におもちゃです。くれぐれも無駄遣いのないように。

投稿: ロンリー・マン | 2008年1月21日 (月) 14時05分

ロンリー・マンさん。ありがとうございます。
実は私、BSの録画はまだビデオテープを使っております。
DVDはパソコンで見ています。
最新の機器は地上デジタル切り替えまで待つつもりです。
まだ使えますので。もったいなくて。

投稿: スタンリー | 2008年1月21日 (月) 20時15分

正しい選択と思います。世の中、地デジ、ワンセグ、ブルーレイ、HD DVD、液晶、プラズマ、又フルスペック・ハイビジョン、ハ ーフスペック・ハイビジョン、これらに踊らされています。用語だけでいくつあるんですか。あたかも乗り遅れては時代遅れになり取り残されてしまうのではないかと。年末から正月にかけ一つのTV番組でパナ、SONYがブルーレイのCMを打倒東芝とばかりやっていました。重ねて言いますが一つの番組の中で、ですよ。大手広告代理店が持ち込み仕掛けたんでしょうね。まあ2011年某月某日までに買い換えれば良いと思います。
よく相談されますが余談です、37インチ以上でないとフルスペック・ハイビジョンと通常のハイビジョンの差はさほど変わりません。参考まで。

投稿: ロンリー・マン | 2008年1月21日 (月) 22時52分

ロンリー・マンさん。こんばんは。
アドバイス。ありがとうございます。
なんでも、業務用では、ブルーDVDのさらに5倍ほどの容量のディスクが開発されているみたいですね。
でも待っているとキリがないですね。笑
ディスプレイは薄いのはホドホドでいいので、画質をもっと向上していただきたいです。

投稿: スタンリー | 2008年1月22日 (火) 21時05分

TVは薄くなると連動して?音は悪くなってしまうのは当然と言えば当然。だから金満なれど実際は技術力がないS社は技術力ありながらプアーなAVメーカーP社を買収?。

投稿: ロンリー・マン | 2008年1月22日 (火) 21時58分

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