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Fantastic Voyage ミクロの決死圏

ミクロの決死圏 DVD ミクロの決死圏

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006/09/29
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 公開当時、私は中学生だったが、「トラ・トラ・トラ」と2本立で観る事ができて、大変満足感に浸ったことを記憶している。どちらも監督はRフライシャーであり、特撮監督はLBアボットである。しかも2本とも大変制作費がかかっている。私にとっては、盆と正月でした。

 それにしてもド肝をぬいた邦題である。いかにも観に行かねばならないようなタイトルだ。 これに似た驚く邦題は他にも「決死圏SOS宇宙船」というのがある。両方とも誰が考えたのだろうか。 水野晴郎さんか、淀川さんか。

 オープニングクレジットで流れている効果音は、20世紀FOXTVの「宇宙家族ロビンソン」でも使われています。映画中の細胞や肺胞の一部セットは、同じく「ロビンソン」のあるエピソードで使われています。ま 同時期の同会社での撮影ですからね、経費削減です。

 電気自動車に乗って、ながーい通路を移動します。いかにも、国家機密のビックプロジェクトであるかを描写していますね。あれはアメリカのどこかのビックアリーナで撮影したそうです。 しかし他は完全なセット。 特に縮小室は予算をかけた、豪華なつくりですね。手抜きが感じられない。 また潜水艇もハリボテ感がしない。曲面の多いデザインなので制作は大変だったと思います。また撮影用に、あっちこっち外せる造りになっているはずですが。

 赤血球などがブヨブヨ動いていますが、あれは多分、油を使ったのではないか。同じようなオブジェがありますよね。 その体内のfantasticな色彩表現は、どこかで聞いた話では、ダリの助言を得たとか。ほんとですかね。

 特撮監督のアボットは潜水艦物などの特撮でアカデミー賞を得た人で、水物が得意なのですが、今回は一部を除いて、ミニチュア撮影はスタジオでのワイヤーワークです。過不足のない撮影です。

 肺の中で、人が回転しながら吹き飛ばされますが、この手の吊物は、現在ではホンコン映画のお家芸ですね、 でもあの当時のハリウッドもなかなかやりますね。 TV「タイムトンネル」の時間移動のシーンも、同じ吊テクニック。 これまた同じ会社ですから。

 出ている俳優さんでは、印象に残るのは、やはりドナルドプレザンス。 名バイプレーヤーですね。「大脱走」の人のいいおじさんが、あんな結末に遭うとは。この人、ホラー映画ファンにはおなじみの役者さんですね。

 音楽担当はレナードローゼンマンという人です。ジェームズディーンと親交があったそうです。 TV「コンバット」、「続・猿の惑星」など他の音楽家にはマネのできない曲作りをする人です。 彼の係る作品の、劇中の音楽は、ほとんど現代音楽と言ってもいいほど。

 ところで、ミクロマンたちは、体液の中で泳いでいますが、実際に縮小できたとしても、体液は分子間引力などの影響で、葛湯かハチミツみたいで、とても泳げないでしょうね。 「ミクロキッズ」では、若干その描写がしてありましたけど。

 

 

 

 

 

 

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コメント

はじめまして。ぱんだうさぎと申します。
先日はご訪問コメントをいただき、ありがとうございました。
「ミクロの決死圏」をリアルタイムで観られたとはうらやましい!素晴らしい映画でしたね。
私も、SF映画は好きなクチですので、ちょくちょく寄らせていただきます。それでは。

投稿: ぱんだうさぎ | 2007年7月 2日 (月) 00時30分

ぱんだうさぎさん。ようこそ。「ミクロ」は隠れた名作ですね。あの当時の20世紀フォックスのSFものは、少年たちのあこがれでした。日本の特撮ものといえば、もう無人島で怪獣がプロレスごっこをするような低予算ものばかりで、私のような子供たちもあきれていたのですよ。

投稿: スタンリー | 2007年7月 2日 (月) 07時59分

おはようございます。
コメントありがとうございます。
この作品は私も大好きなSF作品なんですよ!!

またいつでも訪問して来て下さいね。

投稿: maskball2002 | 2007年7月 5日 (木) 07時55分

マスクボールさん。ようこそ。あなたのページ、すごいですね。わたしのほうこそ、訪問するのが楽しみです。 ところでアフィリエイトはモウカリマッカ?

投稿: スタンリー | 2007年7月 5日 (木) 20時52分

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