刑事

 刑事 刑事
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洋画メモ、NO,71、NHKBS

1959年、イタリア、スタンダード、白黒、118分

監督- ピエトロ・ジェルミ

出演- ピエトロ・ジェルミ、クラウディア・カルディナーレ

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出だしの歌が印象にある。どこかで聞いた歌、名曲。

「アモーレ、アモーレ、アモーレ」という始めのメロディーは、黒沢年男が歌った「たまには娼婦のように・・・」のモチーフに似ている。

画質が素晴らしい。最近の映画のよう。50年前のイタリアの風俗に目を奪われる。それは撮影・構図がいいためでもある。

ジェルミの映画を観るのは「鉄道員」から2作目だが、早口のイタリア語がなじめず、映画に集中できなかったので、なんとも批評しがたい。また観直したい。

イタリア映画は基本的にセリフの録音はアフレコであるということを、トリュフォー作品「アメリカの夜」のエピソードで知ったが、この映画は、特にセリフの声がスタジオのマイク録音であることがよく分かる。

それは、多人数の会話シーンが多い映画なのだが、その人の立ち位置の違いによる声の強弱がまったくと言っていいほど無く、みんな一定の平坦な音声に聴こえ、会話に立体感が無いからである。

つまり、何人かの役者さんが部屋の隅にいても、カメラの近くにいても、前を向いても、後ろを向いて喋っても、みんな同じ音圧なんである。

ここに集中できない違和感の一因がある。

私は全シーンがアフレコなのはどうもなじめない。せめて室内では同時録音が好ましいと思う。撮影時に役者やスタッフに、セリフ運びや録音に失敗できないという緊張感が発生するが、そういうことも、いい映画を作る要因になると思う。

あの当時のサングラスがどうも好きじゃないなー。トニー谷がつけていたようなやつ。

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「こんにちは」旅客機

ボーイング747が就航されたのは1970年ごろだったが、アフリカの言葉、たしかスワヒリ語で「こんにちは」を意味する「ジャンボ」というニックネームは、ほんとうかどうか、日本人の新聞記者がつけたという伝説がある。

ネーミングの元となったディズニーの「ダンボ」は観ていないが、その耳をはばたいて空を飛ぶ小象ダンボの母の名が「ジャンボ」で、単純に小象より大きく、でかいジャンボのような飛行機だという意味でつけられたのだろう。

・・・・ と 現在まで思っていたのだが、ウィキで調べるとロンドンのサーカスにJUMBOという名の巨像がいたそうで、その名を「大きい」という意味に使ったのはサーカスの団員だということだ。もう100年ほど前のことある。愛称のルーツが以前にあったわけだ。それにスワヒリ語では「JAMBO」となるようでスペルが違う。これも知らなかった。

ボーイング社ではこのニックネームは気に入らなかったとみえて、ずっと「ジャンボ」名を広報部では使わなかったが、最近は根負けして使うこともあるらしい。

ユーチューブを散歩していたら、IFAW・国際動物福祉基金という、聞いたことがあるような団体の面白いCMを見つけた。

http://www.youtube.com/watch?v=Fm8FJ8la2VU&NR=1

爆笑してしまったが、日本で未放映だとしたら、恐らく、所ジョージとタケシと厚化粧の年増女が司会の番組で、面白CMとして紹介されるだろう。

着陸姿ではなく、耳をはばたいて滑走・離陸する映像のほうがいいと思うが、そうするとディズニーの著作権を侵害するだろうか。あの会社はそういうことに神経質だ。

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トヤ峠・続き・こんなところに民家あり

稲川淳二の超こわい話スペシャル 2「渓谷の廃屋」
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ゴリラ・ツーリングメモ、NO,2

2009年6月27日(日)

前回、高山市丹生川町トヤ峠、下り方面・防災ダム建設現場林道にてクマさんに出会い、その後、ご機嫌な気持ちで再びトヤ峠方面にユーターン。

次は高山市内に帰らず、上宝町471号線方面林道を走る。このトヤ峠から下りにさしかかる標高1000メートル近い地域は、左に深い森林、右に深い絶壁を伴う渓谷があり、人をよせつけない自然の雰囲気であるが、その「蓑谷」という名前の地域の林道沿いには、民家が何件かあり、ここを初めて通行する人は、「こんなところに人が住んでいるのか」と驚くところである。私も、なぜここのご先祖たちは、この場所を住居として選んだのか聞いてみたいところである。

この場所から、なんとか生活物資が手に入る最短の町というと、高山市丹生川町・町方であるが、最近出来た便利な大規模林道を利用しても、そこまで急勾配の山坂道を、車で20分走るという場所である。

たぶん、住んでいるのはジイちゃんバアちゃんであろうが、冬季は除雪もままならない場所であり、その間、恐らく息子夫婦の家へ一時疎開するのではないかと勝手に想像する。

さて、その民家が5.6軒ちらばっている林道をトロトロ走っていると、三相の高圧線と電話線がさらに林道から外れて、右方面、地図では東の谷に向って下っていくのを発見する。実は事前にネットの地図で調べていたのだが、「鼠餅」という地名に向って林道があるのだ。地図ではその林道のデットエンドに「大原」という地名が載っていて、神社のマークがある。

と、いうことは、これよりもっと深い密林の中に、なにか生活基盤があるはずだ。実に興味がそそる。いかずにおれりょか、ゴリラのハンドルを林道のダートへ向ける。

その林道は軽自動車がやっと通れる幅。ゴリラはセコギアで15キロ走行。また熊ちゃんが現れないか、イノシシがつっかかってこないか20パーセンのビクビク頭で走行する。この道が実にトリッキーで、きついカーブを下がったり上がったり。それがシツコイ。しかし、行けども行けども電線と電話線は道の端に立っている。

すると、なんと軽トラックが向こうからやって来た。乗っているのは軽装のジイちゃん。ヘルメットをかぶった林業のオジサンではない。やはり何か先にある。

起点の蓑谷の林道から約5キロ、一軒の廃屋を発見する。やっぱりこんな山奥の奥に住んでいる人がいたのだ。結構古くない家、恐らく人が住まなくなって20年くらいのもの。

私は廃屋が好きで、たたずまいを観察しながら、この家の家族たちはどのようにして暮らしていたのかと想像するのが趣味である。 時にはボロボロの家屋に入っていって、畳の下あたりに張り付いている昭和40年ごろの新聞を発見し、記事の内容で時の経過を想い、シミジミとしてしまうものである。こういう廃屋は飛騨市、神岡鉱山跡の道路沿いに多い。

ただし、廃屋には恐怖心もある。過去、この家で死んだ自縛霊が私に取り憑き・・・なんてことは全く気にしないたちで、それよりも、「八つ墓村」の犯人のような狂人、あるいはジェィソンのような怪人が中に潜んでいて、いきなり鉈やチェンソーをふりかざし「ウリャー!!!」と襲い掛かってくることを想像してしまう。そういう怖さがある。こんなことを考える私はやっぱりどこかオカシイのだろうか。映画の観過ぎだろうか。

高圧線と電話線はまだ先に延びている。ワクワクしながらゴリラを進める。道の間は杉木立がうっそうとせまり、少し暗い。多少ジメジメしている。

すると、開けた場所が現れ、なんと立派な家が道の20メートル右上に見えた。家自体は古いのだが、普通に町の郊外で見かける二階建て民家。窓はアルミサッシ。周りは畑。ワンちゃんがこちらを覗いている。高圧線と電話線はその家の少し行った先の廃屋で終わりとなっていた。この一軒だけが人の住んでいる家のようだ。さっきすれ違った軽トラのジイさんが住人なのかもしれない。

やはり、昔は何件かの住民が、隣同士、助け合いながら厳しい自然に打ち勝ち、生活していたのであろう土地があった。

その近辺で、もう腐り果てた鳥居を発見する。地図の神社のマークのものであろう。恐らくご神体は移された空き家の神社だと思う。

ほんとうに、ほんとうに奥の奥。なぜ、ここで住む必要があるのだろうか。別荘でもないようだ。それに電気のメーターを中電の係り員はいちいち計りに来るのだろうか。郵便物もここまで配達するのだろうか。 ラジオの中波は入りにくいだろう。テレビはBSが写るか。冬はどうするんだ。急病になったら・・・。

光でネットをしたいと申し込んだら、ここまで光ファィバーをもってくるのだろうか。興味がつきない。

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シェーン

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洋画メモ、NO,70、NHKBS

1953年、バラマウント、スタンダード、カラー、113分

監督- ジョージ・スティーヴンス、撮影- ロイヤル・グリグス、音楽- ヴィクター・ヤング

出演- アラン・ラッド、ジーン・アーサー、ヴァン・ヘフリン、ブランドン・デ・ワイルド、エミール・メイヤー、ジャック・パランス

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あまりにも有名な映画なので、あえて観なかったものの一つ。大変いい映画だった。出だしから終わりまで実にスマートな脚本。もっと若い頃に観ればよかったと悔やむ。

山本晋也氏は日本の小津か成瀬監督が西部劇を作ったらこんなだったろうと語っていた。私もまったく同じ考え。インディアンや強盗とのドンパチだけに終わらず、家庭内のこと、子供の視線と母親の気持ちと父親の責任も描いている。

以前にこういう西部劇はあったのだろうか。このスタイルは初かどうか知らないが、以後のテレビ番組「名犬ラッシー」や「大草原の小さな家」などはこの映画の影響を受けているかもしれない。

もう一つ、縄張り争いがテーマとなると、この映画の翌年、1954年公開のテックス・エィブリーのアニメ、「西部の大決闘」・・・ http://www.youtube.com/watch?v=4nqPLSwF9ZM ・・・ もこの映画からいただいたのかもしれない。

アラン・ラッドは、いかつい、小汚いガンマンではなく、中肉中背でなで肩のヤサ男。 あまり強そうに見えない男が、殴り合いでファィトし、早撃ちもスゴイ。それに作業服のパンツが腰の上まであり、足が長く見えてカッコイイ。

一方、ジャック・パランスは出番は少ないが、出て来るだけて、犬も尻尾を垂れて逃げ出すという、氷のように凍結してしまいそうな画面を作る。あのツラでは無理もないが、この演出のうまさ。黒澤作品「生きる」で宮口精二が演じたヤクザの親分も、何もしなくとも迫力があったものである。

ジョーイの母親がシェーンに気があるという演出も細かい。それも、ダンナのスターレットにヒヤヒヤするような場面も無く、抑制がとれた脚本。

ジョーイのクロースアップカットが多いが、西部劇で子供の顔が何度もスクリーン一面に出るというのはこの映画が初めてだろう。

西部劇おなじみの酒場での殴りあいは、今まで観たものでは一番迫力があった。あのシーンを撮るだけでも数日間かかったかもしれない。

ライカーがスターレットに昔の苦労話を語るシーンでは、その場面を想像してしまい、ちょっとシンミリとなった。彼の言っていることも分かり、観ている我々も心が揺れてしまう。なんとかならないものだろうかと。こういう観客の心理をくすぐる脚本もうまい。

アメリカが独立した後の話であり、確立された法律が人々になじみはじめていることがよく分かる。 ライカーは以前なら問答無用に入植者を撃ち殺し、もっともらしい理由をデッチアゲていただろう、それを今は殺人罪のウラをかこうと知恵をしぼる。

それにしてもシェリフが100マイル先にしかいない町だとは物騒なことだが、わざといない設定にしたことにより、テーマの絞れた良い脚本となっていると思う。

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洋画メモ、NO,69、NHKBS

1954年、パラマウント、スタンダード、白黒、113分

監督- ビリー・ワイルダー、撮影- チャールズ・ラング・JR、音楽- フレデリック・ホランダー

出演- オードリー・ヘプバーン、ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン、ジョン・ウィリアムズ

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ヘプバーンがまだパリ留学する前であろうと、その後であろうと、カメラがどのアングルで、どのような照明で撮影しようと、すべてのシーン・カットで彼女は可憐であり華麗である。この映画はヘプバーンのプロマイドであるといっても言いすぎではない。

私のような貧乏人にとって、この映画の兄弟・親子たちの生活・地位よりも、彼らリッチマンの運転手になることすら夢の話。

映画の随所にワイルダー監督のシャれた言葉のユーモアやジョークが仕掛けられているが、日本人がこれを演じるにはまったく似合わないものの種類。したがってワイルダー流を日本映画でマネをすると空振りしてシラけることもあると思う。

と、奥歯に物の挟まった書き方をしてしまったが、あまり印象のいい映画ではなかったので。 どうも金持ちがイヤなんである。また、純粋な恋愛の対象とはいえ、その種族にシツコクあこがれるというのもナンダカネー。

ホールデンもボガートも歳を取り過ぎ。 留学後のヘプバーンの年齢は22歳という設定だったが、あの二人はどう見ても45歳と56歳という感じ。どうもヘプバーンの出演映画では、彼女はファザコン気味の役が多い気がする。

ボガートの役は、ほんとうはケーリー・グラントがやるはずだったという。彼のほうが私には短足のボギーより素敵なオジサマという感じがする。もっとも後年、二人は「シャレード」で共演し、お似合いだったものだ。

サブリナの父を演じたジョン・ウィリアムズの芝居が良かった。彼もサブリナの父としては老けすぎのように感じたが、いかにもイギリス出身の冷静沈着なショーファーという雰囲気で良かった。 

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