姉妹

邦画メモ、NO,72、NHKBS

1955年、独立映画、白黒、スタンダード、94分

監督- 家城己代治、 撮影- 小塚誠一、 音楽- 大木正夫

出演- 野添ひとみ、中原ひとみ、河野秋武-(資料によっては信欣三となっているが、撮影の段階で河野氏に交代したのだろう)、川崎弘子、多々良純、望月優子、内藤武敏、加藤嘉、北林谷栄、殿山泰司、織田政雄

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 野添ひとみがバスに乗って嫁にいくシーンで驚いた。(えっ?、妹や弟たちは結婚式に出ないの?)・・・ 4人の兄弟たちは普段着のまま、姉と両親、仲人、叔母さん夫婦を乗せた乗り合いバスを停留所で見送る。子沢山で、まだ貧しかった当時の家庭では、一家全員で結婚式・披露宴に臨むということはなかったかもしれない。

 最初から映画を観ていて自分はズーッと笑顔のままだった。中原ひとみの可愛らしさといったらない。形の良いしっかりした眉毛とパッチリ大きな目、きれいな二重瞼、ちょっと不細工な鼻。それに、男性の耳をウズウズさせる不思議な声。ハミガキのCMでしかほとんど彼女を知らなかったのだけれど。

 彼女は当時19歳だという。私は設定年齢どおり14.5歳だとして観ていたので見事ヤラレタ。

追記: ナ・なんと、「38歳の未亡人みたい」と妹に悪口を言われた野添ひとみは中原ひとみより一歳年下であった。

 彼女のバストのふくらみは、映画を観ている最中は撮影のために詰め物を入れているのではないかと想像したが、後で実年齢を知り本モノだと確信した。中原さん、失礼しました。m(__)m

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 彼女は、あの年齢のドタバタしたオテンバ、無作法を実に上手く演じている。

 この映画は本当に好きだ。だいたいあの昭和30年ごろが気に入っているのである。1950年代に青春を送りたかった。

 加藤・北林家や発電所周辺家庭の貧しさというものが好きなのである。貧しい話大好き。

 水力発電所マニアなのである。ダムマニアでもある。当時の水力発電所内の描写が見られてうれしかった。それにしてもあの二人、トランスがブンブン唸っている高圧施設や、歯車・ベルトが傍でゴーゴー廻っている発電所内をスイスイと歩いているが、これは考えられないことだ。

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 あの発電所は映画では延川発電所となっているが、検索した所、ヒットしなかった。私は当初、彼女らの下宿先が信州・松本なので、撮影地は梓川ぞいの大野田という地域の発電所ではないかとグーグルアースで見当してみたが、橋を渡った川向いの町並みや地形が映画では存在しないので、これは違うかもしれない。なお、走っている乗り合いバスは山梨交通であるから、やはり山梨県内の発電所と思われる。あの発電所周辺が今はどうなっているか知りたい。

追記:あのバスの発着駅は「おざわ」という駅名であったので、あの周辺だろう。

 楽しい描写の中にも社会派・家城監督は格差社会、労使問題、男尊女卑?(男性の浮気は許されて女性の浮気には厳しいという社会)の問題をチクリと刺してくる。見事な構成。

 (こんち)中原ひとみは毎月いくらの小遣いをもらっていただろうか。彼女は1杯40円のお汁粉を2杯食べて、2杯友達におごっている。それに便箋5通とカーネーション2本、新聞の代わりで済む何か(発音が分からない)を3つ買っていた。当時の40円では中華ソバが食べられたので、今なら600円くらいだろう。すると現在の金額で4000円くらいの小遣いを貰っていたようだ。中学生にしてはちょっと多いように思える。

 

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