社長学ABC、続・社長学ABC

邦画メモ、NO,102、BS民放
1970年、東宝、シネスコ、単品92分、放送4時間
監督: 松林宗恵、 撮影: 長谷川清、 音楽: 宅孝二
出演: 森繁久彌、小林桂樹、加東大介、藤岡琢也、小沢昭一、司葉子、内藤洋子、関口宏、草笛光子、英百合子
----------------------------------------
↑違う映画だけど、まあ、だいたいこんなものですな。
 
 東宝・社長シリーズ最後の作品ということで、青円盤に焼いてしまったが、これといって劇的盛り上がりのない、ダラダラと観続ける内容。これがこのシリーズの持ち味なんですけどね。
 速撮りテクニシャンの和尚、松林監督のそつない演出とベテラン俳優のセリフ捌きが見もの。安心して寝っ転がって観てられる。
 
 この最後の作品で、宴会部長だった三木のり平が居ない。・・・追記: 1968年以降のシリーズから不在・・・ なぜ出演していないのか、そのへんの事情は知らないけれど、彼が生前、インタビューで社長シリーズの自分の芝居などたいしたものじゃない、というような発言をしていたのを記憶している。自ら出演を断ったのかもしれない。
 その三木のり平の代わりに藤岡琢也が「ぱーっといきましょう」を演じている。この人の関西弁なまりの芝居も自分は好きなので、これもオモロかった。
 社長シリースの面白さの一つは、モリシゲと取り巻きとのシャベクリで、セリフを少しトチッたりしても構わずアドリブでやってしまうのが楽しい。その絶妙なタイミングに感嘆してしまう。
 めでたく社長に昇任される小林桂樹。物を食いながらセリフを喋らせたら日本一の俳優だと言われるが、それはこの映画で証明できる。食品会社の社長だけあって、まあ、よく食うこと食うこと。
 小沢昭一が「王そうかい」という名の台湾人を演じていて、中国語ナマリの日本語が笑わせる。
 草笛光子さんが相変わらずバーのマダムで、その流し目にゾクゾクさせられる。こういうのやらせるとウマイねこの人。
 小林桂樹の母親を長年演じてきた戦前からのベテラン女優、英百合子が、この映画の公開後亡くなった。シリーズの幕が閉じるのを案じたごとく。
追記: 森繁、小林、藤岡のお座敷宴会芸が披露されるが、衣装替えのたびにカット割りされる即興で作ったようなツマラナイ芸。ただし唯一、小林桂樹の女装を拝見できるが、これが最初にして最後のものだろう。
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«トランシーバーが欲しかったんだよ